本年5月11日、鎌倉市議会に「日台友好親善議員連盟」が発足していた。この発足は、鎌倉市議会で「台湾出身者の戸籍表記の早期是正を求める意見書」を可決していたことを調べている最中に判明したもので、意見書を提出した上畠寛弘(うえはた・のりひろ)議員が5月11日のFacebookで報告していた。

上畠議員によれば、鎌倉市議会にはこれまで海外との友好をはかる議員連盟はなく、「鎌倉市議会日台友好親善議員連盟」が初めての議連だという。

議連の顔触れもそうそうたるメンバーのようだ。よくよく見ると、6月に「台湾出身者の戸籍表記の早期是正を求める意見書」を提出した長嶋竜弘、渡邊昌一郎、上畠寛弘、松中健治の4議員は全員、この議連のメンバーだ。

鎌倉市議会は2月定例会で「台湾南部で発生した地震に際し、台湾に対して必要な人道支援を行い、日台友好に寄与することを日本政府に求める意見書」を可決している。この提出メンバーは、長嶋竜弘、上畠寛弘、渡邊昌一郎、中澤克之、岡田和則、松中健治の6議員で、やはり「日台友好親善議員連盟」を結成したメンバーだった。

上畠議員はFacebookで「鎌倉市にとっても台湾は大切な存在」と記している。趣意書は掲載されていないので詳細は分からないものの、議連メンバーが台湾南部地震や戸籍問題の意見書を提出していることからしても、今後の日台交流に大いに期待がもてるのではないだろうか。

ちなみに、鎌倉市長の松尾崇(まつお・たかし)氏は去る7月31日に行われた李登輝元総統の石垣講演会に参加していて、鎌倉市長自身、台湾についての関心は深い。上畠議員は「いずれは鎌倉市と台湾の自治体との友好都市や防災協定実現するように私達も取り組みます」と述べている。台湾を大切な存在と認識する市長と議連がある鎌倉市の今後に注目していきたい。

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◆鎌倉市議会日台友好親善議員連盟【2016年5月11日発足】

 会  長  松中 健治(まつなか・けんじ)議員 10期 無所属
 副 会 長  中村聡一郎(なかむら・そういちろう)議員 4期 みんなの鎌倉
 理  事  岡田 和則(おかだ・かずのり)議員 5期 無所属
 理  事  大石 和久(おおいし・かずひさ)議員 4期 公明党鎌倉市議会議員団
 理  事  千   一(せん・はじめ)議員 4期 無所属
 理  事  中澤 克之(なかざわ・かつゆき)議員 2期 公正と法 *議長
 理  事  渡邊昌一郎(わたなべ・しょういちろう)議員 2期 無所属
 理  事  河村 琢磨(かわむら・たくま)議員 1期 みんなの鎌倉
 監  事  長嶋 竜弘(ながしま・たきひろ)議員 2期 公正と法
 事務局長  上畠 寛弘(うえはた・のりひろ)議員 1期 公正と法

 顧  問  粘  信士 台北駐日経済文化代表処横浜分処処長
 顧  問  羅 鴻健 中華民國留日横濱華僑總會會長
 顧  問  大江 康弘 亜東親善協会会長・元参議院議員


台湾総領事が来鎌。鎌倉市長を表敬訪問・鎌倉市議会日台友好親善議員連盟が発足

【上畠寛弘Facebook:2016年5月11日】

本日5月11日、台北駐日経済文化代表処 横浜処長・総領事 粘信士閣下が来鎌され、松尾市長を表敬訪問されましたので松中議員、長嶋議員、岡田議員と共に私も同席しました。

市長への表敬訪問では、新たな政権を迎えるにあたってこれまでの感謝とこれからの未来志向の日台自治体の交流についての意見交換がございました。

既に鎌倉市では江ノ島電鉄が台湾鉄道と友好鉄道協定を結び、数多くの台湾国民の方々が鎌倉を訪れられ、SLAM DUNKでも有名な日坂には毎日台湾の若者も来られています。最近は鎌倉駅における台湾への感謝メッセージが両国で話題になりました。是非いずれは鎌倉市と台湾の自治体との友好都市や防災協定実現するように私達も取り組みます。

鎌倉市にとっても台湾は大切な存在です。

そこで、鎌倉市議会では2月定例会で『日本政府に対して台南地震に際して復興支援と友好促進を求める意見書』も可決したことから、本日の粘閣下の来鎌に合わせて、有志の議員で鎌倉市議会日台友好親善議員連盟の設立総会が開かれ、無事発足しました。

役員は次の通りです。

会 長 松中健治議員
副会長 中村聡一郎議員
理 事 岡田和則議員
理 事 大石和久議員
理 事 千一議員
理 事 中澤克之議員
理 事 渡邊昌一郎議員
理 事 河村琢磨議員
監 事 長嶋竜弘議員
事務局長 私上畠でございます。

また、顧問として御助言を頂くべく、総領事 粘信士閣下、中華民國留日横濱華僑總會會長 羅鴻健様、亜東親善協会会長・元参議院議員 大江康弘先生に御就任を頂きました。

実は鎌倉市議会においてどこかの国との友好を謳う議員連盟自体、これまでになく、この度の日台友好親善議員連盟が鎌倉市議会史上初めての試みとなります。

発足後、粘閣下より日台関係と地方交流をテーマに御講演を頂きました。日本にとって台湾は第4のパートナー、台湾にとっては日本は第3のパートナー。昨年の貿易総額は585億ドルにも昇ります。経済交流、人的交流、そして政治での交流によって益々の日台関係強化が期待されます。

本日の神奈川新聞の記事には日台議員交流に中国が不快感を示したなどとありましたがそれはお門違いでしょうし、何ら圧力にはなりません。

鎌倉市議会日台友好親善議員連盟を通して、松中会長のもと、日台友好・関係強化に寄与できるよう、私達もあらゆる形で行動して参ります。