周永暉氏

本会メールマガジン『日台共栄』誌上などでたびたび伝えているように、2013年以降、日台間の鉄道提携は21件に及ぶ。年間に5件という急激な伸びを示している(下記)。今年の10月22日には帯広市の幸福駅と新竹県の合興駅が姉妹駅協定を予定している。

この鉄道提携を牽引してきたのが、現在、台湾交通部の鉄道局長を務める周永暉氏だ。周氏がこの手腕を評価され、観光局長への「栄転」するかもしれないという。

「サーチナ」が聯合報の記事を伝え、「周氏が観光局長の座に着けば、鉄道における日台間の交流が深まるとともに、更に広い分野での交流や協力も促進される可能性がありそうだ」と期待感を示している。

周永暉氏は国立交通大学で運輸工程博士を取得。車掌の勤務経験もある一方、名門のシンガポール国立大学リー・クワンユー公共政策学院で研究生活を送ったこともある。

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1)1986年01月25日 大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道
2)2013年04月20日 黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹
3)2013年04月23日 江ノ電と平渓線が観光連携協定
4)2013年10月13日 JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅
5)2014年04月30日 秋田の鳥海山ろく線と平渓線が姉妹鉄道協定
6)2014年10月28日 千葉のいすみ線と集集線が姉妹鉄道協定
7)2014年12月22日 山陽電鉄と宜蘭線が姉妹鉄道協定
8)2014年12月22日 山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線の亀山駅が姉妹駅
9)2015年02月12日 東京駅と新竹駅が姉妹駅
10)2015年02月26日 京浜急行電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定
11)2015年03月14日 西武ホールディングスと台湾鉄路管理局が友好協定
12)2015年03月14日 西武鉄道と台湾鉄路管理局が姉妹鉄道協定
13)2015年09月04日 長良川鉄道と内湾線が姉妹鉄道協定
14)2015年12月04日 大阪駅と台北駅が姉妹駅
15)2015年12月18日 東武鉄道と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定
16)2015年12月21日 山陽電鉄と台湾鉄路管理局が観光連携協定
17)2016年01月21日 鉄道総合技術研究所と台湾鉄路管理局が技術協力協定
18)2016年02月25日 JR四国と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定
19)2016年03月15日 江ノ島電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定
20)2016年06月01日 いわて銀河鉄道と台中線(山線)が姉妹鉄道協定
21)2016年06月01日 三陸鉄道と海岸線(海線)が姉妹鉄道協定
22)2016年07月04日 江ノ電と高雄メトロが観光連携協定


台湾の鉄道局長、日本との「鉄道交流」買われて観光事業のトップに「栄転」へ

【サーチナ:2016年8月13日】

台湾の鉄道と日本の鉄道との交流が近頃急速に深まっている。その背景には、双方とも外国人観光客の誘致に積極的な姿勢を見せるなかで、互いの観光客を重要なターゲットと捉えていることがある。そして、台湾では日本との「鉄道協力」への取り組みが一定の評価を得ているようだ。

台湾メディア・聯合新聞網は11日、「『鉄道博士』が観光局長に 業界関係者が驚き」とする記事を掲載した。「鉄道博士」というのは、現在台湾交通部の鉄道局長を務める周永暉氏のことだ。

記事は、交通部において現在大胆な人事異動の動きが見られ、従来の職務と新たに配置される職務が大きく異なるケースが多いことで議論を呼んでいると説明。その筆頭が、鉄道局長である周氏の観光局長への「栄転」であるとし、「鉄道観光で成果を出したこと、なおかつ多くの日本の鉄道会社と協力関係を結んだこと」が理由であることを伝えた。

そのうえで、この人事について「鉄道観光はあくまでも国内観光の1つに過ぎない。楽観的すぎる」、「観光業は広範にわたる。しかも両岸関係が膠着して大陸観光客が著しく減少、観光業界がピンチを迎える中で門外漢に重大な任務を任せることは、大冒険と言える」と疑問を投げかけている。

交通部のトップである賀陳旦氏は大胆な施策を講じることで知られており、今回の人事も賀氏の斬新なアイデアとの見方があるようだ。ともあれ、周氏が観光局長の座に着けば、鉄道における日台間の交流が深まるとともに、更に広い分野での交流や協力も促進される可能性がありそうだ。