郵便事業を所管する中華郵政公司は22日、新総統副総統就任記念切手のデザインを公開した。正式発売は5月20日で、4種類のデザインが1枚のシートに収められたものが300万枚限定、大きなデザインのものは150万枚限定。

デザインを担当したのは、蔡英文氏の選挙運動の際、ポスターなどのデザインを担当した聶永真氏と陳聖智氏。中華郵政によると、新総統就任記念切手は国民による直接投票となった1996年に、李登輝総統が第9代総統として就任したときから発売されるようになり、これまでは正副総統の肖像が用いられるのが通例となっていた。

ただ、今回発表されたデザインは、レトロなゲーム風のドット絵や、蔡英文と陳建仁の正副総統の顔を大胆にデフォルメしたものとなっている。さらに、総統就任記念切手として初めて中華民国の国旗が掲載されていないことも話題となっている。

限定発売される新総統就任記念切手(台湾の報道より)

1996年に発売された第9代総統副総統就任記念切手。李登輝総統と連戦副総統の肖像が用いられている