覚書締結式典の様子(松本市のHPより)

3月16日付の本会メールマガジン『日台共栄』誌上で、宮城県の栗原市と台湾の南投市が3月14日に「国際友好交流協定」を締結したことをお伝えしたところ、交流協会高雄事務所から「去年(2015年)7月に、高雄市と長野県松本市の間に、諸分野についてのMOUを締結しました」とお知らせいただきました。

両市が「健康・福祉・教育分野の交流に関する覚書」を締結したのは昨年7月14日。李登輝総統のご来日が目前に迫り、安全保障関連法案が衆院本会議で可決間近となっていた時期で、迂闊にも見逃してしまったようです。

ご連絡いただきました交流協会高雄事務所に深く御礼申し上げますとともに、松本市のホームページから締結の模様をご紹介します。

ちなみに、長野県の阿部守一知事は2012年(平成24年)11月1日、高雄市の陳菊市長を訪ね「教育・観光交流覚書」を結んでいて、このとき阿部知事と陳市長の間で松本市と高雄市の交流を推進することでまとまったと言います。

なお、覚書(MOU:Memorandum of Understanding)は行政機関など同士が合意事項を記した文書のことで、法的拘束力をもたないものの、日台の自治体同士が信頼関係の上に結んでいますので、本会としては覚書であっても協定と同様の取扱いとしています。

これによって、本会調査によれば、日台の姉妹都市や友好交流都市の提携はこれで45件目となりました。遅ればせながら、心からお祝い申し上げます。


台湾・高雄市との交流 健康・福祉・教育分野の交流に関する覚書を締結しました。

【松本市ホームページ:2015年7月27日】

7月14日(火)、台湾・高雄市の市政府関係者等を松本市へお迎えし、「健康・福祉・教育分野の交流に関する覚書」を締結しました。

●健康寿命延伸都市・松本の世界への展開
平成26年に、菅谷昭松本市長が高雄市を2回訪問し、陳菊(ちんぎく)高雄市長との会談の中で、両市が前向きに交流を進めることに合意しました。

以来、交流に向けた協議を重ねてきましたが、今回市民の健康の増進、福祉の向上、青少年の健全育成を目的として、相互の交流を推進するため、覚書を締結しました。

●覚書の概要
両市は、「高齢社会への対応を重要課題とし、健康・福祉に関する施策の情報交換や研究を図り、具体的な協力を積極的に推進する」「教育交流を積極的に推進する」というのが主な内容です。

今後は、9月に松本市内の中学校がインターネット電話を活用して高雄市の学校と交流するほか、11月には松本市の職員が高雄市を訪問し、福祉ひろばの活動を基にした「出張ふれあい健康教室」を開催する予定です。