これまで日台間の鉄道関係の提携は、1986年1月25日に大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道を結んで以来、昨年(2015年)12月21日に山陽電鉄と台湾鉄路管理局の観光連携協定締結まで16件を数える。

今年に入ってからも、1月21日に鉄道総合技術研究所と台湾鉄道が技術協力協定を締結し、3月下旬には静岡県の天竜浜名湖線と台湾鉄道(台湾鉄路管理局)が友好協定を結ぶ予定だ。

先に本会HPやメールマガジン『日台共栄』などでも、北海道・帯広の幸福駅と台湾の合興駅の姉妹駅締結のことをお伝えしたが、ようやく今秋に実現するようだ。地元紙の十勝毎日新聞社ニュースが伝えているので下記にご紹介した
い。

ちなみに、これまでの日台のこれまでの鉄道関係の提携は以下の通り(日本李登輝友の会調べ)。

1)1986年01月25日 大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道提携
2)2013年04月20日 黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹提携
3)2013年04月23日 江ノ電と平渓線が観光連携協定
4)2013年10月13日 JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅提携
5)2014年04月30日 秋田の鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線が姉妹鉄道協定
6)2014年10月28日 千葉のいすみ線と集集線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
7)2014年12月22日 山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
8)2014年12月22日 山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線(台湾鉄道)の亀山駅が姉妹駅提携
9)2015年02月12日 東京駅と新竹駅が姉妹駅提携
10)2015年02月26日 京浜急行電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
11)2015年03月14日 西武ホールディングスと台湾鉄路管理局が友好協定を締結
12)2015年03月14日 西武鉄道が台湾鉄路管理局と姉妹鉄道協定を締結
13)2015年09月04日 長良川鉄道と内湾線が姉妹鉄道協定を締結
14)2015年12月04日 大阪駅と台北駅が姉妹駅を締結
15)2015年12月18日 東武鉄道と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
16)2015年12月21日 山陽電鉄と台湾鉄路管理局が観光連携協定を締結
17)2016年01月21日 鉄道総合技術研究所と台湾鉄道が技術協力協定を締結


幸福駅と台湾・合興駅 姉妹駅締結で最終合意 帯広

【十勝毎日新聞社ニュース:2016年2月18日 】

20160220-01

最終合意した、左から張志弘新竹県議会議員、徐柑妹新竹県副県長、邱県長、中尾啓伸帯広市商工観光部長、中村副会長、山口富仁理事(十勝毎日新聞社ニュースのサイトより)

帯広市内の観光名所「幸福駅」(幸福町東1線)と台湾北西部の合興(ごうこう)駅(新竹県)の姉妹駅構想について、今秋をめどに友好締結調印することで17日、日台関係者が最終合意した。約2年越しの構想が実現することで、十勝と台湾の友好推進や、両駅を通じた交流人口拡大に期待がかかる。

同構想を推進する十勝日台親善協会(曽我彰夫会長)や帯広市職員らが17日、台湾新竹県庁で邱鏡淳県長(知事)と面談し、秋ごろに合興駅での友好締結式に臨むことで合意した。

締結の主体は、十勝日台親善協会と、合興駅がある新竹県横山郷の地域振興目的の民間団体である力行社区発展協会。幸福駅の所有者である帯広市や台湾側行政は、支援する形を取る。

友好締結後は記念品の販売や、両駅限定のイベントといった観光誘致活動、日本語と繁体字中国語のパンフレットの作製なども構想している。

最終合意交渉で訪台した同協会の中村浩和副会長は「十勝との友好推進に向けた台湾の皆さんの情熱に触れ、その思いに応えていきたい。一層の交流の未来像が描けるよう、今後も努力したい」
と話している。

それぞれに「愛情」に関するエピソードがある両駅の姉妹駅構想は、同協会が2014年から提唱してきた。市も今年度補正予算で構想調査費を補助するなど、支援の姿勢をみせていた。