kyouikuchokugo~東日本大震災で世界が賞賛した日本人の規律正しい国民性は何に由来していたのか?~

台湾と教育勅語の関係は深い。台湾総督府が完成した大正8(1919)年に台湾教育令が下され、台湾でも教育勅語は教育全般の規範とされた。日本語世代の中には、今でも教育勅語を諳んずる人が少なくない。教育勅語で天皇と国民が一体となったあの日本を思い出せと叱咤激励されている思いに駆られる。

本書のテーマは教育勅語の成立過程だ。起草した井上毅(いのうえ・こわし)の心血を注いだ様が、帝国憲法の起草を背景につづられている。中でも、起草者の一人、元田永孚との私心を廃したやり取りの紹介は圧巻で、二人がともに「萬世(ばんせい)に伝えて愧(は)じざるの聖諭(せいゆ)」となることを祈りつつ、熾烈なやり取りを経て作り上げてゆく史実には感動を禁じえない。

明治の日本がおちいった極端な西洋化、すなわち日本の精神文化を軽視する風潮が広がる中にあって、いかにしたら日本の真姿を顕せるか──、明治日本のグランド・デザイナーといってもよい井上毅による教育勅語の起草を通じて描いた日本人必読の魂の物語。

伊藤哲夫(いとう・てつお) 昭和22年、新潟県生まれ。新潟大学卒業。国会議員政策スタッフを経て、政策提言機関の日本政策研究センターを設立し所長に就任。現在、同センター代表、日本会議常任理事、日本李登輝友の会常務理事。著書に『憲法かく論ずべし』『美しい国再生への提言』『国家なき日本を問い直す』等。


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