4月24日、東京・千代田区内のホテルにおいて、このたびの東日本大震災に対する台湾・台北市李登輝之友会から本会への義援金300万円と支援物資の手動充電式懐中電灯1,000個とTシャツ80枚の贈呈式が行われた。

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台北市李登輝之友会からは陳秀麗理事長をはじめ、黄天麟・元総統府国策顧問と夫人、林保華・台湾青年反共救国団理事長と夫人、蔡美津・台北市李登輝之友会理事の6名、本会からは小田村四郎・会長、黄文雄・副会長(評論家・拓殖大学客員教授)、川村純彦・常務理事(海将補)、三宅教雄・常務理事(元海上保安大学校長)、梅原克彦・常務理事(前仙台市長)、柚原正敬・常務理事兼事務局長などが参加した。

小田村会長は、台湾で集まっている義援金の総額が150億円近くに及んでいることなど、東日本大震災に台湾の人々が寄せられる「台湾心情(真心)」に感謝の意を表するとともに、本会から「感謝広告に関する政府への要望」を呈したことや山谷えり子参院議員が国会で松本外務大臣を追及したことなどに触れ、本会として台湾紙に感謝広告を出さない日本政府の非礼をお詫びするとともに政府の対応を改めて非難した。

陳秀麗理事長は、震災で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、台北で開催したチャリティーコンサートの模様について述べ、義援金と支援物資が少しでも役に立てたら嬉しいと述べた。

黄天麟氏や林保華氏もそれぞれ一言ずつ挨拶、また本会側からもそれぞれに御礼の挨拶を申し上げた。その中で、梅原常務理事は、2007年に李登輝元総統が仙台・松島を訪問された際に作られた俳句の句碑が無事であったことを紹介すると、いっせいに拍手が沸き起こった。また、進行役をつとめた柚原常務理事が、発売中の「文藝春秋」5月号を掲げて李元総統が寄稿されていることを紹介して回覧すると、台湾の皆さんは関心深げに見入り、黄天麟氏はページを繰って読まれていた。

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義捐金と同時に寄贈された懐中電灯

なお、この義援金と支援物資はこれまでの「お見舞い募金」とともに、福島、宮城、岩手の本会支部を通じて被災地支援のために使われる予定だ。