20090810

ついに囲いが外された慰霊碑

3年にわたり竹垣で碑文が覆われていた烏来の高砂義勇隊慰霊碑の囲いが、8月上旬、ついに撤去された。管理する地元の高砂義勇隊記念協会の方々の話によると、台北県政府の職員が訪れ、囲いを外して行ったという。裁判の和解を受けて、慰霊碑の周囲は記念公園として整備すべく、目下工事の最中だが、完成は9月中、除幕式を11月にとり行う予定とのことだ。

囲いが外された石碑正面には、李登輝元総統の揮毫による「霊安故郷」、側面には長谷川清・台湾総督が密林の奥に消えた高砂族の兵士に奉げた歌などが刻まれている。

騒動の発端となった、台北県政府や高金素梅・立法委員が難癖をつけた「皇民」などの碑文は訂正される予定だという。また、今後は慰霊碑の管理を地元が担うのか、県政府が担当するかがまだ未定で、諸手を挙げて喜べる状態までにはなっていない。

ただ、いずれにしても囲いが撤去されたことで、慰霊碑の整備が前進したのは確か。今後も成り行きを見守っていきたい。高砂義勇隊記念協会の前理事長、簡福源さんはこの6月28日、覆いの撤去を見ることなく逝去された。「(竹垣が外された)石碑を誰よりも一番見たかったのは簡さん」という地元の方の声が響いた。