200812066日昼、李登輝元総統は自由広場を訪れ、馬政権の対中過剰傾斜に抗議して座り込みを続ける学生運動「野草苺」の参加者たちを激励した。

学生側の代表によると、李元総統は事前の連絡なく突然訪れたとのこと。李元総統はマイクを握り、学生たちの運動を「全面的に支援する」と発言、「寒さに気をつけるように」と学生を気遣った。

「野草苺」は7日、台北市内でデモを予定しているが、道路申請が警察側によって拒否され、台湾教授協会も「言論の自由の崩壊」と危機感を強めている。李元総統も「できる限りのことをする」と応援する姿勢を見せた。

18年前(1990年)、李登輝氏が現役の総統時代にも、民主化の促進を求めた学生たちが、当時の中正紀念堂で座り込みやデモを行ったことがあった。李氏は中正紀念堂に学生たちを訪問して耳を傾けたり、学生代表を総統府に招いて意見を交換したりと決して学生たちの声を蔑ろにしなかった。

馬総統は総統府から徒歩5分の自由広場に足を運ぶことはなく、学生たちの行動に対して一向に反応さえ見せない。学生たちの声は馬総統に届くのか。