9月10日に発売されたPHP研究所の「Voice」10月号に、李登輝前総統が「指導者の力量 リーダーとしての決断力と現場主義」と題して特別寄稿された。

今年1月末、台湾で李前総統の「壹週刊」発言問題が惹起したとき、作家の井沢元彦氏と「SAPIO」誌で対談した李氏は「日本の雑誌でも語ったことですが、私が考える指導者の条件には5つあります。

第一には、自分なりの信仰を持つこと。私はクリスチャンだから、判断に迷った場合も最終的には『公義の精神』と『愛』という2つを原則に決断をしてきました」と述べられていたが、この「日本の雑誌」とは「Voice」2007年2月号のことで、「指導者の条件─『総統』として私が心掛けたこと」と題して寄稿されていた。

下記にご紹介する「指導者の力量」はそれに続く指導者論だ。日本訪問時の感想や安倍政権の問題点、政治家と官僚の関係、台湾が進むべき方向などについて、具体的に述べられている。

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