6月8日、新潟李登輝友の会主催の第三回李登輝杯ゴルフコンペが新潟市近郊の笹神五頭ゴルフクラブで開催された。入梅前の絶好な日和に恵まれ、男女合わせて82名の参加者が和気あいあいのうちにゴルフを楽しんだ。
このゴルフコンペは、新潟県支部が発足した折、「日台共栄」「李登輝前総統来日促進」という崇高な理念を達成するために、一般に馴染みの深いゴルフを通じ、理解と親睦を深めるため結成された。そこへ、ゴルフを愛好する李登輝先生から商品寄贈の話が伝わり、一段と盛り上がったことはいうまでもない。回を重ねるごとに理解と関心が高まり、参加者が増えつつあるのは誠にご同慶の至りである。
さて、この日のゴルフコンペは7時間半に及ぶ熱戦の末、優勝に松井東夫氏、準優勝に石部敏夫氏(ともに新潟市)が輝いた。
李登輝先生が寄贈された南宋時代の名画複製品(原画は故宮博物院蔵)を手にした松井氏は、感動の余り「嬉しいです、嬉しいです」と連呼するのみで言葉にならず、からだ一杯の喜びに大きな拍手が送られた。また、李先生直筆の「誠実自然」の色紙を受けた準優勝の石部氏は、色紙の文言について主催者から「誠は武士道の根幹で、日本人の心です」との説明を受けると、「まったく光栄です。家宝として大切にします」と喜びを語った。感動と共感は、人間が美しい行為にかられて抱く充足感のようなものだ。
ミーティングはアルコール抜きの短時間だったが、会場は笑い声と興奮で埋まった。日台共栄という、民族を超えた崇高な理念が漠然とながら漂っているように思えた。
支部長 伊藤栄三郎