< 李登輝氏、年内にも来日 3年ぶり 政府、中国へ通告>

政府は15日、台湾の李登輝前総統の来日を認め、中国政府に通告した。中国側は不満を表明したもようだが、政府の決定で12月末にも来日が実現する見通しだ。李前総統は今年9月下旬に訪日したいとの意向を示していた。しかし、今月行われた台湾の立法委員選挙(総選挙)が予定されていたため、「選挙運動に利用される可能性がある」(外務省筋)として、日本政府は査証発給を留保していた。李氏の訪日をめぐっては、平成13年に森喜朗首相(当時)が、医療目的とする李氏の訪日を人道上の見地から許可。李氏は同年4月下旬に訪日し、岡山県倉敷市の病院で、心臓の検査を受けた。今回訪日が実現すれば3年ぶり。国会でも、民主党の「日本・台湾安保経済研究会」が、李氏の訪日実現や台湾の世界貿易機関(WTO)加盟支持を柱とした決議を採択するなど、与野党で訪日実現を求める声が強まっていた。 【産経新聞 12月16日付】