「日台共栄の夕べ」にお集まりの小田村四郎会長、副会長の皆様、理事の皆様、会員の皆様、今晩は。

本年も残りわずかとなりましたが、この一年間における皆様の台湾に対するご支援、日台関係促進におけるご努力に、心から感謝を申し上げます。

さて本年は、日本は台風や新潟県中越地震など、相次ぐ天災に見舞われましたが、同じように台湾でも、やはり台風などで大きな被害を被るなど、まことに心の痛む一年でした。しかしそうしたなかでも両国の国民は、お互いの被害に大きな関心を寄せ、心のこもった支援を行いました。

このような、自然と湧き上がった行動からもわかるように、両国民の間には強い心の絆があるのです。台湾と日本は兄弟のように、心の通う、仲のよい国であると、つくづく感じさせられました。私たちはこうした貴い友情関係をさらに大切にし、発展拡大していきたいものです。

今後も台日共栄の理念の下、貴会とはさらに提携を強め、両国のため、そしてアジア全体のために努力、邁進していきたいと考えております。

本日のご盛会と、来年における皆様のますますご健闘をお祈りいたします。

 2004年12月23日
李 登輝