◆【報告 花蓮に植えられた河津桜─2012台湾・お花見ツアー】

昨年11月から始めた「桜募金」には、多くの皆さまにご協力いただきありがとうございました。お陰様で68名の方から766,100円をご協賛いただきました。このご協賛をもって、本会の台湾側カウンターパートである社団法人李登輝民主協会(蔡焜燦理事長)へ河津桜の苗木500本を寄贈させていただきました。
本会では、去る2月16日から19日にかけて「2012台湾・お花見ツアー」を実施し、花蓮市にある国立東華大学に李登輝民主協会が植えた桜と蔡焜燦先生の和歌を刻んだ記念碑を見学し、また李登輝民主協会との夕食会、さらに新竹では台湾の人々とお花見をしてまいりましたので、その模様をレポートで報告します。
ちなみに、李登輝民主協会はこれまで八田與一が造った烏山頭ダムの畔や台北日本人学校などにも河津桜の苗木を植樹しています。【本会事務局長 柚原 正敬】
◆初日はランタンフェスティバルに参加【2月16日】

2月16日から19日まで「2012台湾・お花見ツアー」で台湾を訪問して参りました。参加者は8名と少なかったものの、雨にも祟られずたいへん有意義で充実した桜ツアーとなりました。
折しも、彰化県の鹿港で2月6日から開かれていた「台湾ランタンフェスティバル」に間に合い、初日に見学して参りました。
毎年、開催県では干支をメインのランタンにしており、今年は辰年ですので龍をかたどったランタンでした。ランタンは、ねぶた祭りの「ねぶた」そっくりです。今年の龍のランタンはこれまでで最高の大きさという触れ込みでした。
午後6時過ぎ、メインランタンに明かりが灯ると音楽も大きくなり、確かに盛り上がっていたのですが、気温は12度くらいで、肌寒いというより底冷えを感じる寒さでした。その上、海の近くのせいか風が強く、それも北風で、吹き飛ばされそうでした。そこで、台北までは2時間ほどかかることもあり、メインランタンに明かりが灯ったのを見て、早々に帰途に着きました。
◆国立東華大学に植えられた河津桜と蔡焜燦先生の記念碑【2月17日】

翌17日は朝から電車で花蓮に向かい、郊外にある国立東華大学を目指しました。ここには、私どもが河津桜の苗木を寄贈している李登輝民主協会(蔡焜燦理事長)が河津桜を植え、蔡理事長の和歌を刻んだ碑が置いてあり、また、郊外にある美侖大飯店という庭が売り物の高級リゾートホテルではその庭に河津桜の苗木を植えたということでした。
花蓮市内のホテルに荷解きをして昼食後、国立東華大学を訪問しますと、同大学原住民民俗学院(原住民民俗学部)の呉天泰院長に出迎えていただきました。呉天泰院長のご主人はアメリカ留学で知り合った日本人だそうです。

【蔡焜燦先生と国立東華大学原住民学院の呉天泰院長】
相前後して李登輝民主協会の蔡焜燦理事長、理事の李雪峰さん(台湾高座会会長)や張粲[洪の下に金]さん(元台南市長)たちも到着。
まだ胸の高さくらいの河津桜でしたが、広い構内の原住民民俗学院の校舎近くに100本ほど植えられていて、風に倒されないようしっかり木で組んだ支柱に護られていました。すでに花を咲かせているものも少なくなく、いささか濃い目の桜色が鮮やかでした。
蔡理事長に記念碑に刻まれた和歌のご説明いただきました。これは一昨年に詠まれた和歌だそうです。
蓬莱の地に根を張りし大和櫻台日友好絆はかた志
歳次庚寅仲秋
李登輝民主協会 理事長 蔡 焜 燦 詠題
庚寅(かのえ・とら)は2010(平成22)年で、仲秋は旧暦の8月15日です。この年の旧暦8月15日は新暦の9月22日。「庚寅の年の仲秋の日に李登輝民主協会理事長の蔡焜燦が詠んだ」という意味で、蔡理事長のご友人の揮毫だそうです。
その後、大学内で呉天泰院長から大学について説明していただきました。開校は1994年で、理工学院、人文社会科学学院、管理学院、原住民民俗学院、海洋科学学院などを擁し、構内の広さは100ヘクタールもあるそうです。在校生は1万人ほどで、原住民民俗学院には台湾の全14族から約680人の学生が学んでいるそうです。
◆美侖大飯店の自慢の庭に植えられた河津桜【2月17日】

【プールや人工の滝もある花蓮市郊外の美侖大飯店の庭に植えられた河津桜】
続いて、蔡理事長たちとゴルフコースと隣接しているという庭が売り物だという美侖大飯店に向かいました。確かに高級感たっぷりのホテルで、ホテル玄関のまん前にある庭から河津桜の苗木が植えられていました。花をつけている木が何本も見えます。
人工の滝やプールもあるその広大な庭を見て、英語名を「PARK VIEW HOTEL」と名付けた理由がよく分かりました。その庭をぐるりと囲むように300本の苗木が植えられていました。よくよく見ると、玄関を入る手前にも植えられていたことに気づきました。苗木を管理しているホテルの方が一生懸命説明してくださいましたが、いささか自慢気に説明するのも分かるような気がします。
宿泊するどの部屋からも庭が見下ろせるそうで、ホテル側としてはこの河津桜を名物にしたいという意向のようです。丘になった庭の頂上にも苗木が植えられていました。その前にはベンチも据えつけられていて、桜をバックに写真を写せるように按配されていました。
苗木は昨年秋に植えたばかりだそうですが、ホテルではすでに咲いている河津桜を写した絵葉書も作成していて、これからセット販売する予定だそうです。
夜は、この美侖大飯店で李登輝民主協会主催による夕食会が開かれ、国立東華大学の呉天泰院長なども出席、桜を通して親睦を深めました。
【花蓮市内に残る日本時代の招待所「松園別館」。現在はギャラリーとして開放されている】
花蓮に宿泊した一行は18日、せっかく台湾の東側まで足を伸ばしたので、日本から移民した豊田村(現・壽豊村)や日本時代に森林鉄道が通っていて、映画「トロッコ」の撮影が行われた林田山林場なども訪れました。

【豊田村の名残を残す豊田神社跡(現在は碧蓮寺となっている)を訪問。鳥居や長谷川清・第18代台湾総督による開村30周年記念碑などが往時を偲ばせる】
◆満開だった新竹の河津桜【2月19日】

翌19日は帰国の日です。搭乗便は夕方発ですので、それまでの間、最初に河津桜が贈られた新竹市を訪問しました。
すでに機関誌「日台共栄」などでも詳しくお伝えしているように、台湾に河津桜の苗木が最初に贈られたのは平成15(2003)年のことで、園田直・元外務大臣夫人の園田天光光(そのだ・てんこうこう)さんが会長をつとめる育桜会(いくおうかい)が200本贈りました。その河津桜は陽明山や八尖山などとともに新竹市に140本贈られ、それが大きく育っています。
平成18(2006)年からは本会と育桜会でともに寄贈し、ほぼ毎年、新竹市を訪問していましたが、事情により育桜会は2009年から台湾への寄贈を止めたものの、本会はそれ以降も新竹との交流を深めて参りました。今回も新竹市李登輝之友会の張震天会長らの大歓迎を受けました。

【大勢の人々が河津桜を見ながら散策(新竹公園)。新竹動物園内では台湾桜と一緒に咲く光景も】
最初に移植した河津桜や、新竹側が接木で増やした約700本の河津桜が新竹市動物公園の園内やそのまわりの運動場などに植えられていて、それらが満開に咲き誇っていました。それを多くの人々が観に来ていたことに驚かされました。
皇居の近くにある千鳥淵は桜の季節になりますと、身動きができないほどの人が出ます。それとはまだ比べられませんが、ゾロゾロと桜を見ながら歩く様は、千鳥淵の光景を彷彿とさせます。
河津桜はすでに散って葉が出ていたものもありましたが、満開のものも少なくなく、台湾の人々が「山桜」や「台湾桜」と呼んでいる、深みのある赤ワイン色の花をつける台湾原種の「寒緋桜」も満開で、日本の桜と台湾の桜が一緒に咲く光景は見事なものでした。
また、台湾の人々は桜が大好きだと聞いていましたが、大勢の人々が観に来ているこの光景を見て、心の底から嬉しくなって参りました。
張震天会長が昼食会を主催され、河津桜を接木で増やしてきた新竹の「桜守」とも言うべき洪日盛さんや楊根棟さんなども同席、本当に楽しいひと時を過ごさせていただきました。

【「桜のプロ」洪日盛さん】
新竹市は清代からの城下町で、季節風が強いことから「風の街」とも呼ばれている新竹ビーフンが有名な町です。日本時代から受け継ぐガラス工芸も有名な一方、1980年代に整備されたサイエンスパークは「台湾のシリコンバレー」とも呼ばれていましたが、今では「桜の町」として台湾では名を馳せつつあるそうです。
来年は河津桜が贈られてから10年目の記念すべき年に当たりますので、張震天会長からは、日本から多くの人を連れてきて一緒に「日本式の花見」をしようと提案されています。
実は新竹市は岡山市と友好交流都市として姉妹提携しています。奇しくも育桜会が河津桜を贈った平成15(2003)年のことです。提携を進めたのは、当時の市長の萩原誠司(はぎわら・せいじ)氏でした。萩原氏は衆議院議員を経て現在は法政大学教授をつとめ、また本会理事もつとめています。来年は萩原理事をお誘いして、大々的な桜ツアーを組みたいと考えています。
そんな夢もふくらむ今回の「2012台湾・お花見ツアー」でした。こじんまりしていましたが充実した内容で、台湾の春をたっぷり満喫して参りました。
■河津桜
河津桜はオオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されていて、本州でも早咲きの種類に分類され、満開を長く維持できるのが特徴。毎年2月上旬から開花しはじめ、約1ヶ月を経て満開となる。昭和49年(1974年)に「カワヅザクラ」(河津桜)と命名され、同50年(1975年)には河津町の町木に指定されている。
現在では全国に浸透し、2月中旬から開かれる「河津桜まつり」には150〜200万人が訪問する。今年は2月5日から3月10日に開かれているが、寒さと雨量が少ないことでかなり開花が遅れている。
【2012年 桜植樹式とお花見ツアー」のご案内】

【新竹動物園に咲いた桜(2011年2月19日撮影)】
本会では「日本から台湾に桜を贈ろう!」と、平成18年から毎年、河津桜の苗木を台湾にお贈りしています。これまで「桜募金」にご協力いただいた方々のご支援のお蔭で、2012年2月にも李登輝民主協会(蔡焜燦理事長)に500本を寄贈の予定です。
つきましては、2012年は花蓮の東華大学で李登輝民主協会が植えた桜と蔡先生の和歌を刻んだ記念碑を見学し、また蔡先生ご招待の夕食会に参加、さらに台北市内に植えられた桜を愛で、新竹の動物公園で台湾の人々とお花見をする予定です。台湾の春を満喫する楽しく有意義なこのツアーに、ぜひご参加ください。
【日程】 平成24年2月16日(木)〜19日(日)
【主催】 日本李登輝友の会
【利用航空会社】チャイナ(CI)エア(成田−桃園)、エバー(BR)エア(羽田−松山)を予定
・行き2月16日(木) 成田09:40発CI-107便or羽田10:45発BR-189便
・帰り2月19日(日) 桃園16:50発CI-106便or松山16:00発BR-190便
【参加費】
・成田発 ツイン:105,000円 シングル:120,000円
・羽田発 ツイン:117,000円 シングル:132,000円
・現地合流 ツイン: 55,000円 シングル: 70,000円
*上記金額には空港利用税やサーチャージを含みます。
*上記金額は会員価格で、一般参加は上記金額に8,000円を加算した価格となります。
【定員】 35名(定員になり次第締切ります)
【申込締切1月19日(木)まで、随時受付
手配会社:共栄ツアーズ(東京都知事登録旅行業第3-6208号)
【申込方法】
・インターネットからお申し込み→ こちらのお申し込みフォームから
・FAXもしくはメール→ 必要事項(お名前、性別、年齢、ご連絡先電話番号、出発空港もしくは現地合流の種別、宿泊種別(ツインもしくはシングル)、パスポート番号、パスポート有効期限、パスポート上に記載のローマ字氏名、郵便番号およびご住所、FAX(お持ちの方)、メールアドレス(お持ちの方))を記載して下記の本会事務所までお申し込み下さい。下記からお申し込み書をダウンロードしていただくと便利です。
※どちらの方法でお申し込みいただきましても、お申し込み後に所定の書類を送付いたします。
※パスポートは3ヵ月以上の残余期間[有効期限が2012年5月20日以降]が必要ですので、必ずご確認願います。
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【お申し込み・お問い合わせ】担当:片木、室

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