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◆【福田首相の台湾・住民投票への不支持表明は台湾の民意を封じ込める内政干渉
       〜姑息な中国の手法と穏当な台湾政府の対応〜

 昨年末、中国を訪問した福田康夫首相は、温家宝・中国首相との日中首脳会談後の共同記者会見で、台湾が3月の総統選と同時に台湾名での国連加盟の是非を問う住民投票を行うことについて、「「緊張が高まることは望んでいない。一方的な現状変更につながっていくのならば、支持できない」との方針を表明、日本政府として初めて台湾の住民投票に対する見解を明らかにした。米国政府も12月21日にライス国務長官が「台湾の公民投票は”挑発的な政策”」と発言し、不支持の姿勢を明らかにした。

 また、台湾の独立に関して、温首相が福田首相の台湾に関する発言を説明した際、通訳が「福田首相は台湾独立に反対するとの立場を順守、厳守していくと表明した」と紹介したところ、「福田首相が凍り付いた。温首相に気付かれないように右手の人さし指で、目の前の記者席にいた外務省の藪中三十二外務審議官に『資料をよこして』とサイン」、その後、メディアの質問に答えた福田首相は、「最後に『台湾についても、私から日本の立場を申す』と切り出し、『2つの中国という立場はとっていないし、台湾の独立も支持していない』と語り、『独立反対』という表現を『支持しない』に修正してみせた」(産経新聞)という。

 首脳会談後、外務省の佐々江賢一郎・アジア大洋州局長は「『支持しない』と『反対』とはニュアンスが異なる。強度に違いがあることは日本人なら理解できるだろう」と説明している。→続きをよむ

本会主催「2008桜植樹式とお花見」ツアーのご案内 〆切りました】 
    〜阿里山鉄道や台湾版新幹線にも乗って台湾の春爛漫を満喫〜

 「日本から台湾に桜を贈ろう!」と、本会では育桜会とともに一昨年から河津桜の苗木を台湾の李登輝之友会に贈っています。新竹市をはじめ、桃園、南投、台南、高雄など、日本からお贈りした河津桜はしっかりと台湾の大地に根を張ってすくすくと育っているそうです。
 これまで「桜募金」にご協力いただいた方々のご支援のお蔭で毎年1,000本ずつ贈ってまいりましたが、今年は100本増やして1,100本を贈ります。

 つきましては、今年は下記のような日程で「2008桜植樹式とお花見ツアー」を行います。今年は高雄市内の澄清湖畔(昨年6月に李登輝前総統が訪れた秋田県の田沢湖と姉妹湖締結)と阿里山の奮起湖畔にて桜植樹式を行い、併せて、桜募金篤志者(平成19年12月末までに5万円以上ご協力いただいた方)のお名前を刻んだ記念碑の除幕式を行います。
 また、先に新竹市内に植えた3年ものの桜はかなりの大きさに育ち、昨年もきれいな花を咲かせました。そこで、春爛漫の中、念願だった「お花見」を新竹市動物園内で行うことにしています。移動には人気の阿里山鉄道や台湾版新幹線にも乗車。紅色に咲き誇る台湾の山桜(カンヒザクラ)も満開の時期です。
 台湾の春を満喫する楽しく有意義なこの桜ツアーにぜひご参加ください。詳細はこちらから。



◆【日本から台湾に桜の苗木を贈り、一緒にお花見をしよう!

 本会はNPO法人育桜会(園田天光光理事長)と協力し、平成18(2006)年から毎年1,000本の桜の苗木を台湾に寄贈し、たいへん喜ばれています。
 この寄贈は、桜が大好きな李登輝前総統のお立ち会いの下、日本から台湾の李登輝之友会(黄崑虎総会長)に河津桜の苗木を寄贈し、日台で協力して1万本の桜を台湾に咲かせ、一緒にお花見をしようという趣旨の寄贈調印式を平成17年10月に台北市内で行ってから始まっています。
翌年2月にまず1,000本の苗木を寄贈し、平成19年2月にも苗木1,000本を寄贈、このときは南投県と台南県で植樹式と、「桜募金」にご協力いただいた篤志者の方々のお名前を刻んだ記念碑の除幕式を行いました。
つきましては、日台親善交流の象徴ともいうべきこの桜苗木寄贈を平成20年2月にも行う予定でおり、引き続き「桜募金」もお願いしておりますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。詳細はこちらから。

◆【 台湾2・28革命 61周年記念講演会/周英明博士を偲ぶ集い(主催:台湾独立建国聯盟日本本部)】

【日時】 2008年2月27日(水)18:30〜20:30(18:00開場)

【会場】 アルカディア市ヶ谷 3階 富士
       東京都千代田区九段北4-2-25 TEL03-3261-9921
      JR/地下鉄「市ヶ谷」駅より徒歩3分

【参加費】 1,000円

●周英明博士を偲ぶ集い 18:30〜19:00
黄文雄・盧千恵・前田譲治・金美齢

●講演会T 19:10〜19:40
テーマ 「台湾の立法委員選挙結果分析」
講師 澁谷司(拓殖大学海外事情研究所准教授)

東京外国語大学大学院地域研究科修士課程修了。主な研究分野は台湾現代政治、中台関係論。将来、中国と台湾の関係がどのように変化していくのかを中心的な研究課題としている。東アジア全体の安全保障を考える上でも中台関係は最重要課題の一つと捉え、台湾へのフィールドワークを行い、台湾政治を把握すべく研究活動を続けている。主な著書に『戦略を持たない日本−子どもや孫に誇れる国づくりへ』、共著に『開発途上国の政治的リーダーたち』、訳書に『李登輝実録』など。


●講演会U 19:50〜20:20
テーマ 「日本国会からの台湾問題報告」
講師 中津川博郷(元民主党衆議院議員)

神奈川県川崎市生まれ。早稲田大学文学部在学中に中津義塾創設、理事長に就任。2003年、衆議院議員選挙当選(2期、民主党)。文部科学委員、財務金融委員、予算委員会委員、経済産業委員、沖縄及び北方問題特別委員会理事、民主党民間教育推進議員連盟会長。「228手護台湾・人間の鎖」に参加。民主党国会議員で構成する「日本・台湾安保経済研究会」を設立して会長に就任。衆議院予算委員会にて台湾人の「外国人登録証明書」国籍改名について質す他、台湾からの観光ノービザ化、李登輝前総統来日に尽力。

お知り合いにもお知らせ下さい。PDF版はこちら
【冬の味覚の御案内 台湾直送のおいしい「おいちぃ」はいかが?】

 おいしい「おいちぃ」とは何でしょう?この写真を見てすぐに「カラスミ」とお分かりになった方はかなりの台湾通。
 台湾特産の高級土産として有名な「カラスミ」は、台湾語で「おいちぃ(烏魚子)」と発音するのです。

 本会では、通常販売されているよりも更に大ぶりで粒の揃った「超」高級カラスミをご用意。冬の寒い夜、台湾から届いた「海の宝石」を肴にするもよし、ご家族で楽しまれるもよし。もちろん高級食材ですから、日ごろお世話になっている方々への贈答品としても大変喜ばれます。
 そして何よりも、台湾の美味しい食材をお贈りすることで「こんな美味しいものがたくさんある国へ行ってみたいなぁ」と興味を抱いていただけること請け合い!
 また、「カラスミとはよく耳にするけれど、実際にどうやって食べたらいいのかわからない」という声が多いのも事実です。本会では、そんな不安を解消するためにも、調理法を詳しく解説しました。この解説があれば贈った側も、いただいた側も安心ですね。
 お申し込み方法、詳細、初めての方にも安心な「調理法」についてはこちらをご覧ください。

◆【烏山頭ダム工事の映像発見! 2月21日の八田與一の誕生日に公開】
    〜写真パネル展や今夏公開予定の八田アニメ原作者の記念講演も(入場無料)〜

 金沢出身の八田與一が台湾・台南に建設した東洋一(当時)の烏山頭ダムは昭和5年(1930年)に完成している。

 これによって台湾第2の嘉南平野は沃野に変わり、台南の人々は喜んだ。潤ったのは土地ばかりでなく、日本と台湾の関係にも及んだ。台湾の人々は毎年、命日とされる5月8日に烏山頭ダムの畔に立つ八田の銅像の前で墓前際を開き、多くの日本人も参加して交流を続けている。八田與一が日台交流のシンボルとされる所以である。

 何と、最近、烏山頭ダムを工事している様子が写された20分ほどの映像が見つかったという。八田の122回目の誕生日である2月21日(木)、「金沢ふるさと偉人館」3階において、午後2時から始まる「八田與一・122年生誕祭」の中で公開される。

 入場料は無料とのこと。お近くの方は、ぜひお出掛けいただきたい。

2月9日付・北國新聞の報道はこちら

■日 時 2008年2月21日(木)午後2時〜5時
■会 場 金沢ふるさと偉人館 3階(約100名収容)
■入場料 無料

金沢ふるさと偉人館
 〒920-0993 金沢市下本多町6-18-4 TEL(076)220-2474

【3月11日(火)、熊本李登輝友の会が金美齢先生を招いて講演と懇親の夕べ】
      〜演題「日本と台湾 〜二つの祖国を生きて〜」〜

 本会熊本県支部と日本会議熊本は総統選挙を目前に控えた台湾との日台友好を祈念して長年、台湾独立建国運動に関わり、日本国内で台湾の主張を歯に衣着せることなく展開し続ける金美齢先生の講演と懇親の夕べを開催いたします。
 『日本と台湾、二つの祖国を生きて』のテーマとおり、今回の来熊は金先生の特別なご厚意によるもので、講演終了後は皆様方と親しく懇親の宴にもご参加いただけることになりました。
 なお定員になり次第、受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申込くださいますようご案内申し上げます。

■日時 平成20年3月11日(火)  受付:午後5時30分、開演:午後6時15分

■会場 バトルステージ(熊本市上通町1-19-4F 大進第7ビル)
     <市電・バス 「通町筋」下車 上通アーケード入る徒歩1分>

■テーマ 日本と台湾 〜二つの祖国を生きて〜  金美齢先生があなたの台湾認識を新たにします。

■参加費 1,500円  ※懇親会は、別途3,000円

■懇親会 午後7時30分〜


お申し込み書はこちら

■申込み 恐れ入りますが準備の都合上、3月1日(土)迄にお申込ください。

【お問合せ】
●熊本李登輝友の会 TEL:096-353-3301/FAX:096-352-2611 担当:小佐井
●日本会議熊本   TEL:096-322-7484/FAX:096-322-7494 担当:片岡

◆【「2008総統選挙見学ツアー」仮申し込みの方へお知らせ 〆切りました

 昨年11月下旬からご案内してまいりました「2008総統選挙見学ツアー」ですが沢山の方々の仮申し込みをいただいております。ただ、航空券の確保が困難なスケジュールでもあり、当初は「昼便(CI-109便、14:15発)出発」とご案内しておりましたが、一部の方は「朝便(CI-107便、9:40発)出発」になることをご容赦いただきますようお願い申し上げます。仮申込をいただいた方には近日中にご案内いたします。

■日程
3月20日(休)午後便(CI-109便、14:15発)で台北へ
  21日(金)未定
  22日(土)未定
  23日(日)午後便(CI-018、14:20発)もしくは夕方便(CI-106、16:45発)で帰国

■主催 日本李登輝友の会

■定員 40名(定員に到達次第、締め切ります)

■航空会社 チャイナエアラインを予定

本来は参加費、内容、宿泊ホテル等も記載して案内すべきですが、現時点ではこれらは未定です(参加費は成田発ツインで10万円前後となる見込みです)。それでも現時点で案内しましたのは、上記のスケジュールを見ていただいても分かるとおり大変混雑の予想される時期(=航空券の高い時期)ですので、まず仮申込みいただき、後日、参加費、内容、宿泊ホテル等を案内させていただこうと判断いたしました。勿論、確定申込みは詳細案内後で結構です。

※メールもしくはFAXでのお申し込みの方→下記からお申込書ダウンロードいただき、必要事項を記載の上、FAXもしくはメールにてお願いします。お申し込みいただきましたら、所定の書類を送付いたします。※パスポートは3ヵ月以上の残余期間[有効期限が2008年(平成20年)6月25日以降]が必要ですので、必ずご確認願います。

お申込書のダウンロードはこちら

◆【日本人のノービザ滞在期間が90日に延長へ

 「台湾無査証免除による滞在期間延長のお知らせ」
 2008年2月1日より日本旅券所持者について、無査証(ノービザ)による滞在期間が30日間から90日間に変更されることが正式に確定しました。
 なお、無査証での台湾滞在には入国時に旅券の有効期間が3カ月以上必要となりますのでご注意ください。

【本件に対する問い合わせ先】
台湾観光協会(東京)03-3501-3591/(大阪)06-6316-7491

【台湾査証申請に関する問い合わせ先】
駐日台北経済文化代表処處
東京 03-3280-7800(査証部)/横浜 045-641-7737
大阪 06-6443-8481/福岡 092-734-2810

◆【2・3「偽造地図を追放せよ!」緊急国民集会で「決議文」を採択
     〜5日、外務省と会見し福田首相など関係大臣へ決議文を手交〜


 2月3日、本会を含む諸団体の共催で開催された「偽造地図を追放せよ!」緊急国民集会において全会一致で決議文が採択されました。それを受けて5日、国民集会の主催者(日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」)が外務省を訪れ、福田康夫内閣総理大臣、高村正彦外相、鳩山邦夫法相、渡海紀三朗文科相宛の決議文を手交いたしました。外務省との会見の模様をお伝えいたします。 

◆【短歌「河津さくら」 三宅 教子(台湾) 〜日本と台湾結ぶ麗しき河津さくらの花の橋かも〜

 今年も台湾に桜の苗木を寄贈するため、来る2月27日(水)から3月2日(日)まで「桜植樹式とお花見ツアー」(38名)で台湾に行ってまいります。

 1月25日に植物検疫に合格し、27日に台湾に無事到着した河津桜(カワヅザクラ)1,100本の苗木は、台湾からの報告によりますと、嘉義県の「鹿寮隔離苗圃」に仮植えされてすくすくと育っているそうです。その様子を伝える写真の中には、花を咲かせたものもありました。

 ところで、昨年7月、台湾在住で、台湾中央放送局国際放送特約、台湾歌壇運営委員、友愛会会員の三宅教子さんが「台湾歌壇」第7集で、日本から寄贈している河津桜に関して和歌を発表されていることをお伝えしました(平成19年7月12日発行、第564号)

 その一方、台湾で美しい日本語を残そうと努めている友愛会(陣絢暉名誉会長)が発行している「友愛」第8号(2007年秋)にも、「台湾歌壇」第7集に発表された6首を含めた12首を発表されていますのでご紹介します。

◆【第4回台湾建国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会】

 戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を切り開いた国士・鄭南榕烈士。
 自由時代社を主宰していた鄭烈士は1988年(昭和63年)末、許世楷氏(台湾独立建国聯盟主席、現駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、自ら編集長をつとめる週刊誌「自由時代」に掲載したところ、検察は叛乱罪容疑で逮捕しようとした。だが、鄭烈士は頑として応じず、台北市内の自社に籠城して国民党の圧制に抗議し、完全な言論の自由を求め、「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言。そして翌年4月7日午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、自らガソリンをかぶって火を放ち、覚悟の自決を遂げられたのだった。享年42。
 4回目となる今年は、第1回に引き続き台湾駐日代表処代表の許世楷先生、並びに、長年、日本人として鄭烈士の偉業を顕彰されてきた日台交流教育会専務理事の草開省三先生を講師に開催いたします。奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

■日 時  2008年4月6日(日) 午後2時〜4時30分(開場:1時30分)

■会 場  文京区民センター 2F 2A
        東京都文京区本郷4-15-14  TEL 03-3814-6731(文京シビックセンターの斜向い)

【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
            東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩3分
            JR総武中央線「水道橋駅」徒歩10分

■講演T  許世楷先生(台湾駐日代表処代表)
      「鄭南榕氏が切り開いた台湾の民主化」

■講演U  草開省三先生(日台交流教育会専務理事、日本李登輝友の会理事)
      「鄭南榕廟を台湾に」

■参加費  1,000円

■主 催  鄭南榕顕彰会[宗像隆幸会長 日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム]

■お申込  4月3日(木)まで、FAXかメールにて、本会事務局まで


☆お申込書のダウンロードはこちら

◆【人権擁護法案で外登証問題を対象外とする法務省を許すな!】 
      〜台湾人の国籍を「中国」から「台湾」へ〜

 平成14年(2002年)に創立した本会は、翌年開催の第1回総会以来、李登輝前総統を中心に推進される台湾正名運動の理念を紹介するとともに、「台湾出身者の外国人登録証明書における国籍表記問題の解決」に積極的に取り組み、日本における台湾正名運動を展開しています。

 その後も、「台湾は中国の一部」との誤解を解消するため、引き続き外国人登録証明書や運転免許証、台湾居住地が「中華人民共和国台湾省」と表記されている日本人住民票における国籍表記問題、台湾が中国の一部に組み込まれた地図表記問題などの解決に向けて取り組んでいます。

 本会メールマガジン『日台共栄』でもお伝えしたように、法務省人権擁護局が作成した「人権擁護法案」では外登証問題は人権擁護申請の対象外にしようという動きがあります。

 下記に紹介する資料は、去る3月30日開催の第6回定期総会で配布された資料ですが、在日台湾人の国籍記載は「法令」に定められているとウソの説明までして台湾人の人権を踏みにじる法案を成立させることは、日本の恥です。

 法務省の横暴と、このような悪法を成立させようとする自民党の一部勢力に断固反対の声を届けなければなりません。日台共栄を願う心ある皆様のご支援ご協力をお願いします。


 【第6回総会・配布資料】
 入国管理局の外国人登録業務で在日台湾人の国籍を「中国」とし、彼らに「中華人民共和国民」の身分を押し付け、「人権侵害だ」と非難を受けているのが法務省だが、このたび同省が成立を目指す人権擁護法を通じ、そうした非難を封じ込めようとしていることが判明した。

 法務省人権擁護局が今年1月、人権擁護法案に関する自民党議員の勉強会で配布した資料「人権委員会の手続き修正案《相手方の保護》」によると、同法案では人権被害の申告があっても、「法令が憲法違反であるとの見解を根拠・前提にした被害申告」の場合は調査を開始せず、加害者とされたものの保護を図る(規則第A条第3号)とし、その事例として「台湾人の外国人登録に『中国』と記載する行為が人権侵害であるとする申告」を挙げていた。

 つまり中国国籍の押し付けは「法令」が定めるものであり、それを「台湾人への人権侵害だ」とする申告は、人権委員会の調査の対象外となり、「加害者」とされる法務省は保護される、ということなのだ。

 法案を作成した人権擁護局は、中国国籍の押し付けは「法令」(外国人登録法)に基づくものと説明している。だが、実はそれは「法令」ではなく、入国管理局の「内規」(外国人登録事務取扱要領)に過ぎない。

 そこで本会がこの人権擁護法案の杜撰さを指摘すると、人権擁護局は「法令の二字は修正する」と答えたものの、あくまでも「台湾人の人権侵害」は保護の対象とはしない構えだ。

 これは中国への配慮か、それとも法務省の自己防衛のためか。

 台湾人にとって法務省の人権擁護法案は、まさに人権蹂躙擁護法案と言える。そこまでしてでも台湾人の国籍改変にこだわる国家機関の横暴を、我々は断じて許してはならない。

 ■法務省人権擁護局に抗議の声を! 03-3580-4111


 PDF版はこちら

◆【李登輝前総統、民進党・謝長廷支持を正式表明】

 李登輝前総統は20日、淡水にある自身が主宰するシンクタンク・群策会で会見を開き、民進党の謝長廷候補の支持を正式表明した。
 李氏は、先月日本で刊行された『最高指導者の条件』(PHP)を掲げながら、「台湾の将来と利益を熟慮した上での判断。民主主義政治の精神と最高指導者の条件から、謝長廷氏に我が一票を投じる」と支持理由を述べた。
 3月15日にはすでに李登輝学校校友会の席上で「謝長廷氏は必ず勝つ」と、☆醒哲・監事長を通して発言していたが、今回は正式の支持表明。
 また、台湾唯一のノーベル賞受賞者で、態度を保留していた李遠哲氏も遂に謝氏支持を表明しており、これによって、謝氏には「チベット弾圧」「李登輝前総統と李遠哲氏の支持」の追い風が吹き、逆転勝利も現実味を帯びてきた。いよいよ投票日までラスト1日。速報は逐一お伝えします。

 ☆→ さんずいに余
◆【決戦前夜 台湾の興廃はこの一戦にあり】

 訪台中の本会「2008年・台湾総統選挙視察ツアー」一行は21日午前、台北市内の民進党本部を訪問した。拍手で迎えられた一行に民進党海外部から感謝の言葉が贈られた。登壇した柚原正敬・本会事務局長は記念品としてZ旗を贈呈。「台湾の興廃はこの一戦にあり 各員一層奮励努力せよ」の文言が通訳されると、会場に集まった民衆からも大きな拍手が挙がった。

 午後は李登輝学校の協力で、黄昭堂・台湾独立建国連盟主席と迫田勝敏・元東京新聞台北市局長の選挙分析と講義を聴講。夕方からは市内で開催される投票日前夜最後の大集会を見学した。
 選挙運動は21日午後10時(台湾時間)を以って全て終了。投票は午前8時から午後4時まで。夜半には大勢が判明する。天佑台湾。

◆【台湾時間午後7時45分過ぎ、開票終了。謝長廷氏は政界引退、「敗北は個人の失敗、台湾の失敗ではない」】
    民進党・謝長廷候補 5,445,239票 得票率41.55%
   ○国民党・馬英九候補 7,658,724票 得票率58.45%


 台湾中央選挙管理委員会は、台湾時間午後7時45分過ぎに開票を終了。投票率76.33%。国民党得票数が約766万票、民進党は545万票。得票率は国民党58%、民進党42%で国民党・馬英九候補が当選した。勝利宣言の呉伯雄・国民党主席は、親民党との合併を発表。政界から引退したはずの宋楚瑜も集会場に登壇した。
 また、「台湾」名義での国連加盟と「中華民国」名義での国連復帰をテーマにした公民投票は、それぞれ投票率36%で過半数に達せず、両方とも成立しなかった。台湾の国連加盟に痛手となるのは間違いない。
 現地は午後9時過ぎから雨。台湾人の涙雨か。台湾の未来に御加護を。


 4年前、民進党の勝利に激昂して暴動を起こした自党・国民党の支持者の姿が脳裏を掠めたのか、防弾ガラスの中から勝利演説する馬英九。
 「総統に就任したら、人民の声に耳を傾けることを約束する」。人民の声は防弾ガラスの中まで届くのか。

◆【台湾時間午後4時、投票終了。即日開票へ】

 総統選挙および国連加盟を問う公民投票は午後4時(日本時間午後5時)に投票が締め切られ、開票作業が始められた。午後5時50分(台湾時間)現在では国民党が約140万票のリード。
 中央選挙管理委員会の張政雄・委員長はメディアに対し、投票率はおよそ75%の見通し、開票が全て終了するのは午後9時半ごろ(台湾時間)と答えた。民視では投票率80%との報道。
 李登輝前総統ご夫妻も投票受付開始まもなくの午前8時半に姿を見せ投票を済ませた。
 ※中央選挙管理委員会および台湾本土派のテレビ局、民視(フォルモサTV)の情報を元に作成しています。

◆【一夜明け、台湾の街は静けさを取り戻す
       地元新聞は国民党勝利を別刷りで特集
              公金横領疑惑、米国永住権保有疑惑、民進党本部乱入事件、全て帳消しか?!】

 台湾紙は民進党の敗因を、陳水扁政権8年間への失望と経済不振、20代若者のイデオロギー離れが要因と分析。現に、民進党が票田としていた台南・嘉義・高雄でも惨敗している。経済的に豊かになり、人々は国家や台湾人としての尊厳よりも、実利やカネを求めるようになった。台湾よ、これから何処へ行くのか。

※日本の新聞社説一覧はこちら

◆【李登輝前総統が3月20日の記者会見で示した総統選挙への期待と憂慮】

 李登輝前総統は総統選挙投票日の2日前(3月20日)に記者会見を開き、ようやく民進党候補の謝長廷氏支持を発表した。
 しかし、その発言はかなり慎重で「私が見ているのはブルーとかグリーンではなく、台湾の前途、台湾人全体の利益」とした上で、立法院を中国国民党が絶対多数を占めている現状を「1匹の統制を失った野馬」と喩え、「台湾の民主が後退しかねないだけではなく、甚だしきにいたっては民主の崩壊と災難を引き起こし」かねないと憂慮感をあらわにしている。
 この記者会見では民進党については言及していないが、上に紹介した産経新聞の「グローバルインタビュー」の、特に「民進党について」の発言と併せて読んでみれば、李前総統の視野の広さがよく分かる。やはり、李登輝氏は元首経験者として台湾の前途をよくよく考え抜いている真のリーダーであることが分かるのではないだろうか。


 各メディアのみなさま、こんにちは。
 本日は台北から淡水までわざわざお越しいただき、はじめにみなさまに歓迎の意を表したいと思います。
 もう2日も経つと、台湾は第4回目の総統直接選挙を行い、人民の手により直接新しい総統が選ばれ、台湾を新たな段階へと邁進させていくこととなります。台湾の民主の発展から見れば、これは喜ばしい大きな出来事であります。
 台湾の民主体制は、全台湾人により多くの困難を克服し、ともに努力して得られた結果であり、また今日の台湾が国際社会で認められ、支持される理由を得ることができた所以でもあります。この業績は先進民主国家と比較すると、たしかに改め、進歩させる必要のある点も多々ありますが、喜びかつ安心に値することは1回1回の総統選挙を経て、私たちの民主の基礎は深く強固なものを得ています。こうしたことから私たちは、民主はすでに台湾に根付いた、と言うことができます。
 このたびの総統選挙は2組の候補だけが出馬したことで選挙民を2つに分けることをもたらし、激しい競争を巻き起こしています。選挙民のなかにはすでに支持の対象を表明している人ももちろん多く、様子をうかがう態度をとり続けている人も少なくありません。
 この間にも多くのメデイアの方々は、李登輝は何を考えているのか、誰を応援するのかを知りたがり、異なる陣営の人は、私の態度および立場をメデイアを通じて、各種の異なる解釈や推測を作り出しています。ですから鍵となるこの時、私は皆様をお呼びし、自ら説明することを決めました。→ 続きを読む


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◆【これからも日台関係に皆様の力を!】
    〜産経新聞と単独会見した李登輝前総統が広い視野で台湾を語る〜

 【「中台統一」加速はない 李登輝前総統】台湾の最大野党、中国国民党の馬英九前主席が圧勝した22日の総統選挙を受けて、李登輝前総統は台北市内で産経新聞と会見し、「中国共産党は馬英九氏を支持してはいない」と述べ、中台関係が「両岸統一」や「共同市場」に向け一気に進む懸念はないとの見方を示した。また国民党政権と馬氏に対し、「一党支配をもって民主化を進めるべきだ」として、行政や立法で一手に握ることになった権力を「民主化」に集中させるよう求めた。

 対中融和策を推進する国民党の8年ぶりの政権奪還で、台湾が中国の統一工作に取り込まれるとの指摘について、「(戦後の)台湾の帰属問題は不明瞭だと中国はよく研究している。簡単に統一はできない。しばらくは安全だ」と話し、米国の介入を念頭に、懸念を一蹴した。また「馬氏は米国寄り。中台統一に持ち込むことはない」とした。

 李氏の総統時代、馬氏は法相を1993年から96年まで務めている。馬氏の人物評について、「彼は中国人(大陸出身者)だが、正直者で汚職をしない近代的な人物。ただ、独りよがりな面もある」と述べた。さらに「(李氏の日本語の近著)『最高指導者の条件』を馬氏に手渡す予定だ」と語り、近く馬氏と会う可能性を示唆した。

 馬氏は尖閣諸島の帰属問題などで厳しい対日姿勢もとってきたが、李氏は「総統になった以上、(対日関係で)謙虚になる必要がある」と指摘。「台湾は(中国より高度な)技術力が必要で、そのためにも技術提携など日本との関係をよくすべきだ」と対日関係の前進を強く促した。

 その上で「やってくれと馬氏に言われれば、駐日代表は年齢的に無理としてもフリーな立場で手伝うことができる」と述べ、生涯をかけて自身の日本の政財界人脈や経験を、馬次期総統が率いる台湾のために生かす意向を明らかにした。

 これまで「独立派」と見なされてきた李氏の発言は台湾内外の反発も招きそうだが、現実を直視し、将来を見つめるようにという、85歳の李氏が政治生命をかけた問いかけといえる。【2008年3月26日付・産経新聞(聞き手は前台北支局長の河崎真澄氏と長谷川周人・現支局長)】


 【日台関係「智恵生かしたい」 李登輝氏会見要旨】

 李登輝・台湾前総統の主な発言は次の通り。

 【中台関係】多くの人々は中国大陸が怖いの一点張りで、台湾は飲み込まれてしまうと考えている。馬英九氏が当選したら、台湾がすぐ統一されるのではないかと心配する。が、不勉強にもほどがある。そんなに簡単に台湾が中国大陸にとられることはない。なぜか? 実は中共(中国共産党)は馬氏を心の底から支持しているわけではない。米国との関係が複雑すぎるというのがその理由の一つだ。私が多くを語る立場ではないが、彼はアメリカの影響を非常に強く受けている。

 【国民党】私は国民党主席を約12年務めたが、一党独裁をもってこの民主化を進めた。今の立法院(国会)と同様、あの時に国民党の議席が4分の3以上なければ、実は台湾の民主化は難しかった。国民党がすべて反民主的と考えてはいけないが、絶大な権力を得た国民党が人民の期待を裏切るような独裁に走らぬよう、指導者がしっかりする必要がある。

 【馬英九新総統】彼のいいところは、正直なところだ。汚職をやったという人もいるが、僕は信じない。孤立的で独り善がりの面もあるが、近代的でもある。父親は彼を総統にしようと、厳しく教育してきた。ただ、「中国人」(外省系=中国大陸籍)でもあり、公に尽くすかはわからない。彼が来たら私の本を読ませよう。「奥の細道」もね。20年後の台湾は新総統の努力次第で大きく変わる。何をすればこの総統の時代に台湾が飛躍できるのか? 私も今、考えているところだ。

 【対日関係】台湾経済を伸ばすには日本の技術が必要だ。どう提携するか。日台関係をよくしていく必要がある。私は国民党を除名された立場ではあるが、相手が頼みに来るなら、知恵と経験は大いに生かしたい。駐日代表をやるには年をとりすぎたが、フリーランサーという形なら何かできると思う。

 【チベット】チベット騒乱が選挙戦で大きな力にならないのは、とどのつまり、北京政府を刺激したくないからだ。台湾の安全が保障されない中、チベットを応援して台湾のプラスになるか? ならない。

 【民進党】民進党は複雑だ。謝長廷氏(同党総統候補)はよかったが、(陳水扁政権に対する有権者の失望感など)重い荷物を背負わされた。台湾の独立派は口先だけの人が多すぎる。政権が悪いことをしても批判ひとつせず、政権とぐるになって悪巧みをする。汚職がひどすぎた。これが台湾人と思うと情けない。





 【李前総統、馬氏に注文 「台湾は技術力必要」 対日重視強調】
      〜中台共同市場「無意味」

 馬氏の陣営は選挙戦を通じて、自由貿易協定(FTA)に近い中台間の共同市場構想や、空と海の直行便の1年以内の定期化、中国人の台湾観光解禁などの中台経済交流の拡大を公約に掲げてきた。だが、「中台共同市場は意味がなく、むしろ中国が反対する」と指摘。「中台だけではなく、日韓や東南アジア全体を包含する市場構想でなければ台湾経済はめちゃくちゃになる」と危機感を示した。

 さらに、「あらゆる機能が一つの半導体に組み込まれるシステム・オン・チップのような高度な技術が台湾には必要で、その面から日本との技術提携が欠かせない」と話した。また「日本企業の経営者は(工場など)現場を知っていることが強みだが、日本も(全体的に)技術力を取り戻さないといけない」として、資源に乏しい日台は、肥大する中国経済に対し技術力がカギとの考えを示した。

 李氏は総統選後の週明け24日の台湾株式市場に注目していたとして、同日午前の寄り付きで6%以上の買い殺到となった市場展開は、「馬氏当選に経済界や投資家が期待感を示した結果」と受け止めたという。

◆【馬英九氏が李登輝前総統を訪問】

 26日付の紙面に掲載された産経新聞と李登輝前総統の単独会見は、話題をさらい、台湾でもニュースで多くの時間が割かれて放映されている最中の27日午後、馬英九氏は李登輝前総統と面会した。自宅の翠山荘で曾文恵夫人と共に出迎えた李氏と馬氏らは報道陣に手を振り、屋内へ。
 1時間40分ほどの訪問を終えて退出した馬氏は、メディアに対し、李氏の新著『最高指導者の条件』を贈られたことを披露、「李前総統は我々を励ましてくださった。また、国際社会に対する考え方や、日台関係の発展についてお手伝いいただけることについてもお話した。また、政府の清廉性が如何に重要なものか、台湾の農業や金融など、国家のあらゆる部分に気を配らなくてはならないことを助言していただいた」と語っている。
 李氏とも関係の深い国民党の王金平・立法院長は「大変喜ばしいこと。非常に価値のある面会になると思う」とメディアに語っている。また、李氏が精神的支柱となる政党・台湾団結連盟は「李氏個人の行為」として割り切ったコメント。
 午後4時30分(台湾時間)、馬氏らが李氏の住まいである翠山荘を訪れる様子がテレビで生中継されると、台北市内の繁華街では街頭テレビが映し出す映像に足を止めて見入る人も少なくなかった。
◆【日本のメディアは台湾の立法委員選挙結果をどうとらえたか 柚原正敬・本会事務局長

 台湾の立法委員選挙は中国国民党の圧勝に終った。報道によれば、総統候補の馬英九氏は13日、蒋経国元総統の遺体仮安置所を訪れ「小政党や中間層の声にも耳を傾ける。多数を誤って用いたり、乱用したりはしない」と述べ、巨大政党化への懸念の払しょくに努めたという。

 一方の民進党は13日、総統候補の謝長廷氏が高雄の決起集会で「本日から、すべての選挙や政策、路線の100%について、私が責任を負う」と述べ、陳水扁総統に代わって党の陣頭指揮を執る考えを表明したという。

 この台湾の立法委員選挙結果を受け、日本のメディアは朝日新聞を除いて一斉に社説を掲載して選挙結果を分析した。すべての社説が、この立法委員選挙を総統選挙の「前哨戦」と位置付け、ほとんどのメディアが住民投票(国民投票・公民投票)について取り上げた。→続きを読む

李登輝前総統 『週刊 東洋経済』の連載「長老の智慧」全5回が完結!
         〜第5回 台湾はすでに一つの独立国 「新台湾人」が育ってほしい〜

 
 東洋経済新報社が発行している『週刊 東洋経済』の「長老の智慧」で連載されていた 李登輝前総統のコラムが、1月19日号掲載の第5回で完結した。本会では5回の連載全てを掲載している。通読すると、李登輝前総統のおっしゃることがよく分かってくる。各回の見出しは下記の通り。

・その1 台湾の基礎を築いた後藤新平 独自の精神性にこそ惹かれる
・その2 現実と仮想との混乱を憂う 最も重要なのは信仰心
・その3 アジアでは米中の覇権争い 日本は自信を持って行動を
・その4 有能な人間を特別部局に 試験だけに強い人材は無用
・その5 台湾はすでに一つの独立国 「新台湾人」が育ってほしい

◆【機関誌『日台共栄』2月号(第19号)を発行

 すでに本会会員のお手元にはお届けしていますが、2月1日付で機関誌『日台共栄』2月号を発行しています。

 下記に目次を紹介しますが、今号は、李登輝前総統が第8回台湾李登輝学校研修団で行われた特別講義の要録とともに、修業式の後の昼食会でその愛唱歌「千の風になって」を参加者と大合唱したことなどをレポートする研修団の模様も掲載しています。

 また、昨年12月の「日台共栄の夕べ」で「日本と台湾の大切な関係」と題してご講演いただいた櫻井よしこさんの講演要録も掲載しています。約1時間にわたっての講演は、しきりにうなづく人が多く、講演の最後には晴れやかな顔になっていたのが印象的で「スッキリした」「聞き惚れた」という感想を洩らす人は少なくありませんでした。活字で読むとまた違った印象がありますが、自然に勇気が湧き、己の姿勢が正される思いです。

 さらに、地球儀問題に発した偽造地図問題につきましても、巻頭言など3本を掲載し、問題点を洗い出しています。

 その他にも、昨年12月に台湾で開かれた天皇誕生日祝賀会や、台湾の立法委員選挙と総統選挙、3回目の開催となった台湾出身戦歿者慰霊祭、台湾高座会の交流についてなど、本会ならではの視点でまとめた記事が盛りだくさんです。

 この『日台共栄』は日本李登輝友の会会員のための雑誌で、台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を掲載して全会員にお届けしています。一部の記事はHP上でもご覧になれます。こちらから。



『日台共栄』2月号 目次

【巻頭言】日本における台湾正名運動●本誌編集部
台湾と私(19) 台湾の変化を追い続ける楽しみ●浅野和生
台湾の危機=「ハンチントン現象」●李 登輝
日台関係を象徴する天皇誕生日祝賀会●梶山憲一
日本と台湾の大切な関係●櫻井よしこ
「平成19年 日台共栄の夕べ」レポート●冨澤賢公
立法委員選挙から総統選挙へ●本誌編集部
総統選挙の「台湾派」候補者、謝長廷氏の講演会が都内で●本誌編集部
台湾の国連加盟を支持しよう!●本誌編集部
「正名運動要望決議」を台湾駐日代表処に手交●柚原正敬
台湾を中国領とする地球儀が販売中止!●本誌編集部
未だに台湾を中国領とする外務省のホームページ●柚原正敬
李登輝校長と「千の風になって」を大合唱●早川友久
しめやかに第3回台湾出身戦歿者慰霊祭を斎行●李登輝学校日本校友会
台湾高座会との深く長い交流●石川公弘
支部だより 各地から─北海道・神奈川・富山・岐阜
日台交流日録(18)
事務局だより・編集後記

日台共栄写真館 12月24 平成19年 日台共栄の夕べ
桜募金のお願い・日本李登輝友の会第6回総会の案内

◆【李登輝前総統の新刊『最高指導者の条件』が発売!】

 国家・組織の命運は指導者の素質と能力で決まる―。権力の最高峰に立ち続けた世紀の哲人政治家が書き下ろした究極の指導者論23章。どのような組織においても、その運命の成否を決める最大の要素は、指導者の「素質」と「能力」である―。
  そう言い切る著者は、総統として12年間、権力の頂点に立って台湾の民主化を推進した「哲人」政治家である。本書は、国家であれ企業であれ、「組織の頂点に立つ指導者は、孤独に耐えるために何らかの信仰をもたなければならない」に始まって、指導者がもつべき死生観、公義の精神、哲学、勇気、現場主義など、「最高指導者に求められる条件」を全23章にまとめた。
  これらはすべて、著者自身が日々の体験と思索のなかで練り上げた珠玉の人生哲学であり、洋の東西を問わず、組織を率いる人間にとって貴重な行動指針になるだろう。激しい政治闘争のなかで、また外国の軍事的恫喝に直面して、あるいは大地震の復興事業を陣頭指揮しつつ、「自分はいかにすれば、最高指導者としての大事な職責を果たしうるのか」と考えつづけた著者の姿が感動を呼ぶ一冊。(PHP研究所HPより)

『最高指導者の条件』 李登輝/著 PHP研究所
価格 1470円 (税込)
発売日 2008年02月18日

◆【県知事や交通大臣なども参列して高雄と嘉義で盛大に第3回桜植樹式
    〜充実した桜植樹式とお花見ツアー 新竹の河津桜を堪能!〜

 3月2日、今年で3回目となる「桜植樹式とお花見ツアー」(38名参加)から無事帰国しました。

 高雄・澄清湖と嘉義県・奮起湖で行われた植樹式典には県知事や台湾政府の交通部長(国土交通大臣)、担当局長、国会議員などの要人も参列して、台湾側の期待をひしひしと感じさせる充実したイベントとなりました。もちろん、昨年同様、それぞれに立派な記念碑も建立されていて、桜募金の篤志者34名のお名前が刻んでありました。本会メールマガジン『日台共栄』に掲載されたレポートはこちらから。

◆【月刊「宝島」5月号に蔡焜燦氏が「日本人よ、誇りを持ちなさい」を寄稿】
      〜有川真由美さんの「日本に恋する台湾」も掲載〜

 蔡焜燦氏と言えば、いまや名著と言われる『台湾人と日本精神』(小学館文庫)の著者として日本でもよく知られる「愛日家」だ。その蔡焜燦氏が3月25日に発売された月刊「宝島」5月号に、「日本人よ、誇りを持ちなさい」と題して寄稿している。
 戦前、台湾の日本時代に日本がなにをもたらしたのかについて、1ページながら簡潔に、そして熱っぽく伝えてくれている。蔡氏が母校の清水(きよみず)小学校時代に配布され、昨年、蔡氏が復刻した『綜合教育讀本』の内容についても触れている。
 また、同誌には、昨年12月、台湾・屏東で2ヶ月を暮らした日本人が「『MY PINGTUNG』=南台湾・屏東で暮らした9人のまなざし展」を開催した時の広報を担当した有川真由美さん(フォトジャーナリスト、元南日本新聞記者)が「日本に恋する台湾−日本人が知らない台湾人の片思い」と題して寄稿している。 気鋭の女性フォトジャーナリストとして活躍する有川さんが紹介する「台湾の中の日本」は、「山本五十六カット」の理髪店、ひな祭りを祝う着物姿の子供たち、台湾アキバ系が集う“萌え”メイドカフェ、幼稚園から日本語を習う子供たちなど、盛りだくさんだ。
 日本から消えてしまいつつある「古き良き日本」が台湾にはしっかり息づいていることを、写真でも伝えている。
 なぜ台湾人は日本が好きなのか、答えは……。

  ■月刊宝島 2008年5月号(2008年3月25日発売) 特別定価:630円

◆【4月26日(土)、岐阜県支部(全国17番目)が設立! 金美齢先生が記念講演】
      〜講演演題は「日本再生への提言」〜

 風薫る4月26日(土)、日本李登輝友の会の17番目の支部として岐阜県支部(略称:岐阜李登輝友の会)が設立されることになりました。記念講演は、千葉県支部、愛知県支部、兵庫県支部の設立時にも記念講演されたテレビでも活躍中の金美齢・前総統府国策顧問。ふるってご参加ください。

■日時 平成20年(2008年)4月26日(土) 午後1時30分〜

■会場 じゅうろくプラザ 5F 岐阜市橋本町(JR岐阜駅西隣) TEL058-262-0150

【交通】JR岐阜駅より徒歩3分、名鉄岐阜駅より徒歩7分。※有料駐車場58台。できるだけ公共交通機関でご来場ください。

■次第
13:30 設立総会
14:30 金美齢先生講演会
16:30 記念パーティー

■参加費 記念講演会:1,000円 記念パーティー:6,000円
※ 当日、受付にてお支払いください。

■申込み FAXでお願いします。
(お名前・お電話・ご住所・紹介者があれば、その方のお名前と、設立総会/記念講演会/記念パーティーのいずれに参加されるかをご明記下さい)
FAX番号 058-294-9176  ※申し込みいただいた方には、事務局よりチケットを郵送いたします。

お申込書はこちら

■日本李登輝友の会岐阜県支部設立準備会
 〒502-0850 岐阜市鷺山東2-14-21 須賀様方
 TEL:058-294-9175 FAX:058-294-9176
 E-mail ritouki-gifu@mbe.nifty.com
 岐阜県支部のホームページもご覧下さい。

◆【800名以上の参加者を迎えて許世楷代表ご夫妻送別会を開催 [当日受付も可]】
    〜安倍晋三、櫻井よしこ、金美齢、ジュディ・オング、阿川佐和子の各氏も〜

 6月1日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で開催される「許世楷代表ご夫妻送別会」には800名を超える有縁の人々が参加する見通しとなった。

 国会議員だけでも安倍晋三・前首相や中川昭一・自民前政調会長など本人出席が80名を超え、秘書などの代理出席をあわせると100名を超えるという。

 また、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、金美齢(評論家)、ジュディ・オング(女優・歌手・木版画家)、阿川佐和子(文筆家)、三宅久之(政治評論家)、岡崎久彦(外交評論家)、黄文雄(評論家)、外交関係では谷内正太郎(前外務次官)、服部禮次郎(交流協会会長)、原冨士男(元交流協会理事長)など、台湾出身では何康夫(在日台湾同郷会会長)、・徳薫(日本中華聨合総会会長)、黄宗敏(僑務委員)、小川英子(在日台湾婦女会会長)、羅王明珠(東京華僑婦女会名誉会長)、黄壽美(全日本台湾客家婦人会会長)などの方々が参加の予定だ。

 さらに、マスメディアからは内山斉(読売新聞代表取締役社長)、住田良能(産経新聞社代表取締役社長)、君和田正夫(テレビ朝日代表取締役社長)、熊坂隆光(フジサンケイビジネスアイ代表取締役社長)、若林清造(時事通信社社長)など。そして大学関係では西澤潤一(首都大学東京学長)、飯野正子(津田塾大学学長)、中山理(麗澤大学学長)、中嶋嶺雄(国際教養大学学長)などの学長も参加する予定となっている。

 もちろん、台湾との民間交流団体からも本会の小田村四郎会長や園部逸夫(台湾協会会長)などが参加し、共催団体は65団体となっている。

 ともかく、許世楷代表ご夫妻が日本で培ってきた交友人士が一堂に会するまたとない機会となりそうだ。

 当日受付もしていますので、ふるってのご参加をお待ちしております。参加費は当日、受付にてお支払い下さい。

 【共催団体】日華議員懇談会、民主党日本台湾友好議員連盟、民主党日本・台湾安保経済研究会、自民党日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会、日本中華聨合総会、都議会自由民主党日台友好議員連盟、日本台湾教会連合会、(社)亜東親善協会、日本李登輝友の会、在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、台湾独立建国聯盟日本本部、日本台湾医師連合、高座日台交流の会、台湾団結聯盟日本支部、台湾研究フォーラム、怡友会、栃木県日台親善協会、つくば台湾会、日華親善協会全国連合会、日華文化協会、マスコミ総合研究所、八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会、NPO法人育桜会、遠州日華親善協会、日台稲門会、佐賀県台湾友好協会、在日台湾同郷会関西支部、大阪日台交流協会、埼玉台湾総会、山口県日台文化経済交流会、福岡日華親善協会、日本媽祖会、日台交流教育会、留日東京華僑婦女会、日本華商総会、東京崇正公会、千葉中華総会、山梨台湾総会、留日台湾同郷会、在日台湾商工会議所、留日東京華僑総会、宮城県日台親善協会、岩手台湾懇話会、日華(台)親善友好慰霊訪問団、大阪中華総会、日本文化チャンネル桜、國民新聞社、大陸問題研究協会、日台交流会、蓬莱医師会、アジア安保フォーラム、東京華僑商工聨合会、京都中華総会、群馬台湾総会、東亜科学技術協力協会、日台関係を促進する地方議員の会、京都日台親善協会、日本台湾語言文化協会、日本福禄寿会、青森日台交流会、熊本台湾同郷会、池袋台湾教会 [順不同、5月20日現在]

■日 時 2008年6月1日(日) 18:00〜21:00(受付:17:00〜)

■会 場 ホテルオークラ東京 平安の間
東京都港区虎ノ門2-10-4 TEL:03-3582-0111

【交通】地下鉄:虎ノ門、神谷町、溜池山王、六本木一丁目より徒歩5分

■参加費 10,000円

※往復はがきでお申し込みの方は、返信葉書が「参加証」になりますので、当日、受付にお渡しの上、参加費をお支払い下さい。

【高雄県大樹郷産ドラゴンライチのご紹介 <申込締切:6月6日>
      〜配送は5月下旬から開始〜


 本会では、より多くの方々に台湾を知っていただきたいと思い、3年前から「産地厳選・高品質」をモットーに台湾の特産品をご案内しています。夏はマンゴー、冬はポンカン、今年1月末には初めてカラスミをご案内しました。

 そして今回ご案内するのは「ドラゴンライチ」(玉荷包)で、やはり初のご案内です。中国語では茘枝(リーツ)、台湾語や広東語ではライチーと呼ばれるこの果物の旬は6月上旬、最も美味しい季節に、最も有名な産地のドラゴンライチをご賞味ください。ご案内の「ドラゴンライチ」は、本場台湾で最も有名な高雄県大樹郷の産。普通のライチより粒(果肉)が大きくて種は小さく、香りがよく味に深みがあります。白く透き通った実はプリプリとしていて、果汁たっぷり。つるっとした食感がたまりません。しかも糖度は15度以上です。

 輸入・協力の池栄青果・台湾物産館は台湾から空輸しておりますので、現地に近いフレッシュなドラゴンライチをお届けできます。

 お申し込み方法など、詳細はこちらから。ホームページからのお申し込みも可能です。(〆切りました)

◆【台湾でも李登輝前総統の訪日記録集『誠実自然』が発刊】

 昨年末に増刷が決定し、今でも続々とお申し込みをいただいている李登輝前総統の訪日記録集『李登輝訪日 日本国へのメッセージ 2007旅と講演の全記録』が台湾版に翻訳され、1月末に新書発表が行われました。台湾版では李登輝前総統が好んで揮毫する『誠実自然』をタイトルとし、表紙には岩手県の中尊寺を訪れた際の李氏の渋い一葉が使われています。なお、新書刊行のニュースは台湾メディアでも報道されました。→民視  →東森新聞
◆【李登輝前総統、年内に新潟・福井の「奥の細道」訪問を表明。訪日は10月か】
       〜昨年、歩き残した「奥の細道」を訪ねる意向〜

 
李登輝前総統は、読売新聞の訪問を受け、5月から始まる馬英九政権や今後の日台関係について所見を述べた。また、ご自身の訪日についても触れ、昨年5月から東北を中心に訪ね歩いた「奥の細道」の後半部分を今年中に訪問する意向を示した。昨年は、「奥の細道」全行程のほぼ中間地点である秋田県象潟までで訪日を終えており、今年の行程は残り半分。最終地点の岐阜県大垣まで巡るかどうかについては未定で、訪日時期についても明言はされなかった。
 ただ、4月5日付の台湾紙・自由時報は、日本の消息筋の談話として「10月に、母校である京大を訪問し、農学部で講演をする計画が進んでいる」との記事を掲載、「柏久・京大農学部教授の招きによるもので、柏氏は、李氏の京大農学部時代の恩師・柏祐賢氏の子息でもある」と報じている。
 李登輝前総統は、2001年に大阪を訪れた際、散歩途中で初めて、「いつの日か、芭蕉の奥の細道を辿り、李登輝の『私の奥の細道』を執筆したい」と公言し、7年越しの夢が叶った昨年の訪日では「今回辿った道のりは半分。まだ『私の奥の細道』を書く資格はない」と漏らしている。全行程踏破後は李氏が見た「奥の細道」観、日本観についての集大成を期待したい。

 読売新聞の訪問を受けた李氏のインタビュー記事は早速台湾メディアによって大きく取り上げられている。特に、「対日顧問役に就任か」の部分については各識者のインタビュー等も流され、台湾国内でも大きな反響を呼び、李氏の影響力健在を示している。
 李氏は、3月の総統選挙で投票2日前になって民進党の謝長廷氏支持を表明したものの、謝氏は200万票の大差で敗退。その結果から、「李登輝前総統の政治的影響力は費えた」とする報道も見受けられた。しかし、先週も、産経新聞による独占取材で馬氏への評価や今後の日台関係についての展望を述べ、その記事も今回と同様に台湾メディアで大きく報じられている。李氏の動向が台湾で注視されているだけでなく、特に日台関係において未だ強い影響力を維持していることが台湾国内で再認識されている。




       【台湾新政権 来月発足 李登輝前総統に聞く 対日顧問役に意欲】
           〜年内の新潟・福井の「奥の細道」訪問意向を表明〜

 台湾の李登輝前総統(85)は3日、台北市内で読売新聞とのインタビューに応じ、5月20日に次期総統に就任する馬英九・前国民党主席(57)の新政権下で、事実上の「対日関係顧問役」として、日台関係促進に努める意欲を示した。
 李氏は「日台関係は中台関係以上に重要で、台湾経済発展のために日本との提携が重要だ。馬氏は日本をよく知らない。日本を知っている人間が仕事をしてあげるべきだ」と述べ、親日家として馬氏に協力する姿勢を強調した。ただ、李氏本人が要職に就くかどうかは「若い人にやらせるべきだ」と語った。
日台の一部には、外省人(中国出身者)の馬氏が、尖閣諸島の領土問題で厳しい姿勢を示した経緯があることなどから、日台関係の先行きを懸念する声がある。李氏と先月会談した馬氏は「対日関係発展で尽力するとの話があった。今後、李氏の教えをいただきたい」と述べており、李氏は、馬氏と日本との橋渡し役として重要な役割を担っていくものとみられる。
 また、李氏は年内に日本を観光で訪問したいとの意向を表明、昨年に続き、松尾芭蕉の「奥の細道」をたどる旅をしたいとの考えを示した。訪問先としては新潟、福井両県などを挙げた。
 一方、戦後2度目の政権交代が決まった3月の総統選について、李氏は「民主化の深まりを示したもので、私が12年間かけて作り上げた民主化がさらに進むのではないか」と評価した。国民党が大勝した原因について、李氏は「民進党が政権を取った2000年は民主化が一歩進んだが、その後の8年間はどうか。住民は、汚職にまみれた民進党に失望し、不満を強めた」と分析した。
 今後の中台関係について、独立志向の民進党内には、対中融和派の国民党政権が「対中統一に傾く」との懸念がある。李氏は「台湾は事実上の一つの国。中台関係はかなりの時間をかけても解決できない。中国は、複雑な内部の問題処理に追われ、台湾問題まで手が回らない」と述べ、「統一」の動きが進むことはないとの見方を示した。
 さらに李氏は、馬氏が掲げる中台直行便や中国人観光客受け入れ策への支持を表明、「表面的に中台関係は改善する」と語った。ただ、馬氏が目指す中国との平和協定は「できないだろう」とも述べた。【4月4日付・読売新聞】

◆【産経新聞紙上で大型対談が実現
        李登輝前総統と世界的建築家・安藤忠雄氏 「日本の未来 地球の未来」


 安藤忠雄氏と言えば、日本国内ではもとより世界に名を轟かす世界的建築家として名高い。特に台湾では、書店に安藤氏の作品写真集が平積みになったり、安藤氏の手がけた大学の校舎が話題になるなど、日本と違わぬ人気を誇っている。
 4月4日付の産経新聞紙上では、李登輝前総統と訪台中の安藤氏の対談が実現。テーマを「日本の未来 地球の未来」とし、建築から哲学、文化に至るまで縦横無尽に語りつくしている。
 李氏が成し遂げた民主台湾を日本に紹介し、李氏から「台湾人に生まれた悲哀」の言葉を引き出したのが司馬遼太郎氏なら、その記念館を手がけたのが安藤氏という奇縁。また、李氏が青春期に多大な影響を受けたという哲学書『善の研究』の著者・西田幾太郎氏の哲学館(石川県かほく市)も安藤氏が手がけている。ちなみに、李氏は2004年12月30日、訪日した際に哲学館を見学されており、翌月に発行された西田哲学館の月報では李氏が建物自体にも言及し、「建物は世界的な建築家、安藤忠雄氏の設計で、日本らしい静けさを感じさせる非常にシンプルなものであった。装飾はほとんどなく、壁にしてもタイルを貼らず、コンクリート剥き出しのままである。禅の一つの姿を表現した建物といえる。庭園も建物に劣らず見事で、開館は2002年とのことだが、今後もっと有名になるのではないだろうか」とコメントしたことを掲載し、「安藤建築の中にある伝統的な『日本らしさ』をしっかり理解すること一つを見ても、李登輝氏の日本理解の深さが感じられます」と結んでいる(西田哲学館ニュース第2号より)。

 世界的な政治家と建築家、住む世界は異なるにもかかわらず、その世界観や価値観が一致しているのは不思議な感じもしたが、対談では「場所の論理」をキーワードとして、得心するところ大である。

 【対談  李登輝前総統・安藤忠雄氏─日台の未来 地球の未来】総統選挙によって8年ぶりに政権が交代する台湾。この政権交代の制度を打ち立てた前総統の李登輝氏と、日本を代表する建築家の安藤忠雄氏が台北郊外にある李氏の私邸で対談を行った。二人は初対面だったが、作家の故司馬遼太郎氏にかかわる思い出話から打ち解けた。話題は日本や台湾にとどまらず、情報化社会の進展、地球環境など人類全体が直面する問題に及んだ。(司会 長谷川周人台北支局長)

■ 1 偶然─歴史学び「脱古改新」

 長谷川 お二人は初対面だそうですね。
 
 李登輝氏 そうそう。けれど、先生の講演は読みましたよ。フランス建築アカデミー大賞を受賞(1989年)した時の話は素晴らしかった。それに台湾で先生は一番人気の建築家。実はね、うちの孫娘(李坤儀さん=26)も先生の大ファンなんだ。英国留学の後にイタリアで設計やデザインを勉強して、台湾に戻ってからは家や家具に興味を持った。政治屋にはならないというんだなあ(笑い)。

 安藤忠雄氏 光栄です。ぜひ今度、お孫さんと大阪方面においでください。私が設計した司馬遼太郎記念館をご案内します。

 李氏 司馬先生の記念館、まだ見ていないんだな。昨年の訪日に続く「奥の細道」をたどる旅もあるが、大阪と京都にはもう一度行きたい。その時に司馬先生のご自宅にお邪魔し、記念館も見てみましょう。

 安藤氏 司馬さんの紀行文「台湾紀行」に李登輝さんのことが書いてありますね。しかも司馬さんは、李さんがアジアの指導者として重要な役割を果たしていると評価していた。今日のテーマにもなりそうですが、李さんは今、これからの国際社会が、特にアジアがどう歩んでいくべきだとお考えですか?

 李氏 司馬さんとの出会い、懐かしいなあ。台湾に生まれ、台湾に育った台湾人は、400年にわたって外来政権に統治されてきた。だからこそ、台湾の人には「われわれが台湾の主でありたい」と願う気持ちが強くあります。そこにいくつかの偶然が重なり、今の「民主台湾」がある。蒋経国(蒋介石元総統の長男)という総統がいたからこそ、私が(台湾人初の)総統になれたのです。
 この偶然を利用して、台湾の民主化と経済発展を進め、日本との関係も再構築したい。そう考えたときに司馬さんとの出会いがあり、おかげで私は台湾政治をひっくり返す考えを対外的に発表できた。結局、司馬先生との出会いがあるまで、私は外に向かって新しい台湾を訴えることができなかったのですよ。

 長谷川 偶然、ですか?

 李氏 そうだよ、偶然だ。台湾の過去を振り返れば涙が出る。だが私は歴史を学ぶが、批判はしませんよ。見るのはいつも将来。 →続きを読む

◆【完結! 李登輝前総統から日本の若者たちへのメッセージ】
     〜番外編として“老台北”蔡焜燦氏も登場〜

 産経新聞社と系列のフジサンケイビジネスアイ(前身は日本工業新聞)が主催する「日台文化交流 青少年スカラシップ」をご存知だろうか。台湾を通じて、日本の若者に世界を見つめ直してもらうのが目的のスカラシップは今年5回目を迎え、作文や絵画など4部門合わせて1100通を超える応募があったという。
 台北駐日経済文化代表処の機関誌「台湾週報」によれば、3月25日には代表処公邸で表彰式が行われ、許世楷代表は、同スカラシップが「台湾と長いつきあいになるはじまり」となることに期待を示し、同スカラシップの審査員である金美齢・元総統府国策顧問は「例年よりレベルが高く、作文はこれまで女性が多かったが、今年は男性も多くなった」と述べ、特に大賞を受賞した河合寿也さんの作文に関して、「非常に成熟した文章だった。70年生きてきた私が負けるほど言いたいことが網羅されていた」と評したそうだ。
 受賞者一行は25日の夕方に台湾へ出発し、一週間の台湾体験の旅を終えて帰国。台北では、例年のように李登輝前総統との懇談も行われ、参加者に対し、2時間を超える講義を展開したとのこと。その際の講義が、同行した河崎真澄氏(産経新聞・前台北支局長)によってまとめられ、フジサンケイビジネスアイ紙上に掲載された。スカラシップに参加した若者たちへ向けた講義だが、日本人全員必読の内容である。



 台湾の李登輝です。みなさんは(今回の研修旅行で1泊の)台湾家庭でのホームステイを経験したと聞いた。ホームステイは一番いい。自分と関係のない家に住み、その家の人たちに私とはこういう人間だと生活を通して話したり、場所によっては、今でもトイレや風呂もないような台湾の家庭を知ることができる。昨日(3月27日)、実は今回の選挙で総統に当選した(野党国民党の)馬英九氏が訪ねてきた。私が馬氏に敬服しているのは、彼が選挙前に(台湾の中部や南部で)99日間のホームステイをしたことだ。彼は(香港出身で)台湾生まれではないが台湾の総統になりたい。ならば台湾人の家に住み込んで「私はこういう人物だ」と了解してもらう必要がある。この考え方は間違えてはいない。まだまだ貧しい家庭も多く、苦しんでいることを知らねばならない。

 最近、「最高指導者の条件」(PHP研究所)という本を私は日本で出版したが、その中で「現場を見なさい」と書いた。馬氏にも話したが、自分とは異なる環境で、人々はどう生活しているのか見なければならない。自分の目で見ることが、台湾と日本を将来、強く結ぶにどうすべきか考えるために、欠かせない。指導者には何が求められるか。組織を作り上げるには、危機に対応する現場主義(が必要)。現場が分からないと。東京で法律つくって、これで正義をやってるというのは間違いだ。民主政治では国民の細かい事情を知らねばならない。

 日本は戦後60数年、非常に進歩した。私の最近の3回の訪日の感想だ。(終戦を迎えた)昭和20(1945)年8月15日に私は名古屋城にいた。(旧日本軍の)見習い士官だった。あれだけ爆撃を受け焦土と化した日本を見た。そこから立ち上がり、世界第2位の経済大国を作り上げた。民主的な平和な国として世界各国の尊敬を受けることができた。その間における人々の努力と指導者に敬意を表したい。同時に日本文化の優れた伝統が、進歩した社会の中で失われていなかった。私は田舎を回ってきた。岡山、倉敷、そして名古屋、金沢、石川、昨年は仙台から山形、秋田へと、奥の細道も歩いた。
 みなさんは気づかないだろうが、外国から来るとこんな田舎まで、ゴミひとつ落ちていない(ことは驚きだ)。長い間、伝統的に培われた日本人の考え方であり、国を愛すると同時に村を愛する、自然を愛するという精神に結びついた。
 旅館も、新幹線も、仕事に従事する日本人の真面目さ、細やかさをはっきりと感ずることができる。社会秩序はきちんと保たれている。精神的に高い日本文化を日本人はもっている。日本の精神は「武士道」に起源があると私は感じる。

 だが、いまの日本に何かが欠けている。これを取り戻す必要がある。さもなくば国際的に日本は強い国になれない。まず第一に私がいう「私は誰だ?」という問題。私は人間だが、人間の生命には限りがある。   → 続きを読む

◆【5月17日(土)、福井県支部(全国18番目)が設立!】
    〜顧問に山谷えり子・参院議員や宮元陸・石川県議が就任予定〜


 来る5月17日、本会の福井県支部が発足する。4月26日に設立した岐阜県(村上俊英支部長)に次ぐ、全国で18番目の支部となる。設立総会は午後6時から、福井市内の福井パレスホテルで開かれ、本部から永山英樹理事・事務局次長が赴き、日台関係の重要性を講話する予定だ。
 支部長には3月の総会で新理事に就任した白崎一衛氏(しらさき かずえ:李登輝学校研修団一期生・白崎技研代表取締役)が、事務局長には同じく本部理事で、第2回李登輝学校研修団で副団長を務めた三上伊三男氏(みかみ いさお:前福井建立武生工業高校校長)が就任予定だ。また、福井県選出の山谷えり子・参議院議員と、これまで支部設立の相談に預かってきた本部理事でもある宮元陸・石川県議が顧問就任の予定となっている。
 この宮元県議の後援会や、小松市日台議員連盟とともに6月1日から3泊4日で訪台し、李登輝前総統への表敬訪問も予定している。福井県内の方はふるってご参加ください。

 詳細は支部案内のページから


 【新潟県支部と青森県支部がそれぞれ総会を開催】


 本会の総会は3月末に開催されたが、5月には新潟県支部と青森県支部がそれぞれ総会を予定している。新潟県支部は本会常務理事の林建良氏を招いて「李登輝さんの最後の戦い」と題する記念講演、青森県支部は「青森日台交流会」と合同の総会と懇親会を催す予定だ。特に新潟県支部の記念講演は無料で一般の方も参加可能とのこと。お近くの方はぜひご出席を。

 詳細は支部案内のページから

【李登輝理念を知れ─戦いはこれからだ】
     〜本会機関誌『日台共栄』5月号「巻頭言」


 中華民国憲法を廃して新憲法を制定し、チャイナとは全く無関係の台湾人の国家=台湾国を建国する(国家正常化を行う)というのが李登輝前総統の理念であり、多くの台湾人の目標であり、さらには台湾を支持する日本人が抱く期待でもあった。そしてそのために期待されたのが陳水扁総統の民進党政権だった。だが3月の総統選挙で、中華民国体制を頑なに護持し、しかも中国への接近を図る国民党の馬英九氏が勝利した。

 選挙前、民進党支持の台湾人が失望し、罵詈雑言の標的としたのが、陳水扁氏を強く批判し、さらには民進党の謝長廷候補の支持表明を控えた李登輝前総統だった。敢えてとるその戦略は、殆ど理解されなかった。

 独立派とされた陳水扁氏は実際には独立派には独立派の顔を、統一派には統一派の顔を見せるだけの人物。総統就任直後に蒋介石の銅像を参拝したり、「正名・制憲は原理主義で賛成しない」と言明したり、中国との文化・経済面での「統合」を唱え(そして無防備な対中経済開放を進めて中国への依存度を徒に高め、国内産業を空洞化し)、かくて独立派を激怒させ、その一方で統一派からは侮られ、不毛な政争を引き起こした。その結果、1月の国会選挙では国民党が全議席の4分の3近くを獲得、最早民進党は総統選で勝っても、国民党路線に従う以外ない状況だった。これでは国家正常化は夢のまた夢である。

 李登輝氏はそのような民進党と心中する訳に行かなかたはずだ。そして台湾へのアイデンティティに基づいた政界を構築するため、自身が持つ国民党への影響力を温存しなければならかったはずである。

 目下、李登輝氏は馬英九政権下で対日関係の責任者に就任する意向を示しているが、独立派はなおもそれを批判できるか。もしそれが実現すれば日台関係は従来よりも遥かに強く深いものとなろう。そして台湾を親日国家(反中国陣営)に置き留めるに大きな力を発揮しよう。

 我々もまた、やるべきことはたくさんある。台湾のため、そして日台共栄のための戦いはこれからなのだ。


 機関誌『日台共栄』5月号目次

【巻頭言】李登輝理念を知れ―戦いはこれからだ●本誌編集部
台湾と私(20) 李登輝総統と西郷南洲●水島 総
台湾は日本の生命線!●平松茂雄
台湾総統選挙の分析と馬英九新政権の展望●澁谷 司
鄭南榕氏が切り開いた台湾の民主化●許 世楷
第6回総会報告・日台の国家関係の実現を目指す●本誌編集部
岩波書店は誠意見せるか?●冨澤賢公
新たな船出を迎えた「台湾丸」●片木裕一
鄭南榕を振り返り自らを省みる●梶山憲一
支部だより 各地から─福井・岐阜・青森・埼玉・兵庫・新潟
大臣や県知事も参列して桜植樹式●柚原正敬
日台交流日録(19)
事務局だより・編集後記

日台共栄写真館 2月28日〜3月2日 第3回桜植樹式とお花見ツアー 表3
日本李登輝友の会 役員一覧 表紙4

◆【李登輝前総統 秋の金沢で「日本人の精神」をテーマに講演の意向表明】
    〜国民党の一党支配「かえって民主化はやりやすくなる」とも指摘〜


 石川県金沢市の「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」(中川外司・世話人代表)は、毎年5月8日に営まれている八田與一夫妻の墓前際に参列するため、6日から訪台し、その晩に行われた嘉南農田水利会主催の歓迎夕食会で同行する石田寛人・金沢学院大学長は李登輝前総統に年内の同大での講演を依頼すると発表した。
 台南・烏山頭ダムで営まれた嘉南農田水利会主催のこの墓前際には馬英九・次期総統も参列し、日本統治時代については「許せるが、忘れない」という従来の立場を表明しつつも、八田技師を「一生懸命」の人と称賛し「八田技師の功績は誰もが評価している」と述べた。
 台湾で八田與一の功績をもっとも高く評価しているのは、李前総統であり胸像を製作した奇美実業創業者の許文龍氏であることを思えば、馬英九氏の墓前際への参列は、マスコミが指摘するように「反日イメージの払拭」という面も確かにあろうが、李前総統や許文龍氏などへのアピールという面も見逃せない。
 立法院を制し、総統も制した中国国民党を率いる馬英九氏は、蒋介石・蒋経国時代の「一党独裁」下の台湾人弾圧イメージを払拭し、台湾の自主独立派との「和解共生」姿勢を打ち出そうとしているようだ。それは、大陸委員会の主任委員(大臣に相当)に台湾団結聯盟所属で李前総統側近の頼幸媛女史を選任したことに現れていよう。また、この墓前際直前の5月6日、馬英九氏が許文龍氏を訪ねて懇談したこともその現れと見てよいだろう。

 墓前祭を終えた八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会は9日、淡水に李前総統を訪問し、石田寛人・金沢学院大学長は発表どおり李前総統に年内の同大での講演を依頼した。李前総統は「承知しました」と答え、その時期は「もみじのころ、9月か10月」とし、「奥の細道」をめぐる旅の途中に金沢へ立ち寄るとした、と北國新聞は伝えている。

 また、北國新聞のインタビューで李前総統は、中国国民党について「独裁的な政府に陥るとの見方を否定し、一党支配で『かえって民主化はやりやすくなる』と指摘した。また、3月27日の馬英九氏との会談で「日本のことで話を聞きたい、何か知りたいなら、私は喜んで世話をしますと言った。ただ、具体的にどうするかは言っていない」と、その内容の一部を明らかにしつつ、「こんな高齢で大使や何かの役職に就くことはない」と台湾駐日代表処代表など、対日関係における責任ある立場への就任を否定した。

 すでに3月末、産経新聞のインタビューで「駐日代表をやるには年をとりすぎたが、フリーランサーという形なら何かできると思う」と答えているが、それを改めて表明した形だ。【本会メールマガジン「日台共栄」編集長 柚原 正敬】

◆【馬英九・国民党政権が発足。就任式には李登輝元総統ご夫妻も出席】

 3月20日の総統選挙の結果を受け、馬英九氏の総統就任式が台北ドームで開かれた。式典には、事前に欠席を通知していた李登輝元総統ご夫妻も姿を見せた。産経新聞によれば、前夜、馬総統本人が直接電話で李氏に出席を懇願したという。
 日本からは石原慎太郎・東京都知事や日華議員懇談会の平沼赳夫会長、中田宏・横浜市長ら70人あまりの国会議員や知事らが出席した。
 しかし、就任演説では日本に関する言及が全く無く、式典後に開かれた馬氏との昼食会で平沼氏が「4年後の就任演説でははっきりと『日本』と入れていただきたい」と苦言を呈したとのこと。報道によれば、石原都知事が、就任演説で日本に言及した部分がないことに気づき、平沼氏がわざわざ席場で発言したとのこと。就任演説要旨・抄訳はこちら(産経新聞より)、全文訳はこちら(台北駐日経済文化代表処機関誌『台湾週報』より)。日本の各紙社説一覧はこちら
◆【元台湾人日本兵・許昭栄さん(台籍老兵協会理事長)が抗議の焼身自決】

 【ご冥福をお祈りします】日本時代には自らも日本兵として戦地に赴き、終戦後は日本軍に協力した者として国民党政府から睨まれて中国戦線に投入され、苦難の道を辿った台湾人日本兵の補償に奔走し、戦地に倒れた英霊の慰霊碑の建立に尽力してきた許昭栄さんが20日夜、台湾高雄市旗津の「戦争と平和公園」内にある「台湾無名戦士慰霊碑」の前で焼身自決された。享年80歳。
 遺書が残され、8年間の陳水扁政権でも台湾兵の慰霊に全く理解を得られず、馬政権には期待できないとして、台湾国内ではまだまだ認知されていない元日本兵への慰霊や福祉問題についての抗議が記されていたとのこと。

 国民党独裁時代の台湾では、第2次大戦で日本兵として出陣した者はむしろ肩身の狭い思いをし、慰霊はおろか生還兵の福祉など全く問題にされなかった。筋金入りの台湾独立派でもあった許さんはそのかどで3度も牢にぶち込まれ、挙句にはカナダへ亡命同然の生活を長年強いられてきた。台湾に帰国後は、政府に請願して慰霊碑建立の土地を確保したり、自費を投じて無名戦士の慰霊碑を建立したりと東奔西走の日々であった。その半生は、『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)の中で、「元日本兵の台湾人のその後、皆さんは知っていますか」と題されて語られている。
 奇しくも本年2月27日から開催された本会の「桜植樹ツアー」では、許さんに旗津の「戦争と平和記念公園」を案内していただいた。その後、晩餐会にも参加いただき、流暢な日本語で尽きぬ話に再会を心待ちにしていた参加者も多かった。合掌。
◆【許世楷・駐日代表が蔡焜燦氏と宗像隆幸氏に感謝状を贈呈】

 許世楷・駐日代表は5月14日、東京白金台の台北駐日経済文化代表処において、蔡焜燦・偉詮電子公司名誉会長および宗像隆幸・アジア安保フォーラム幹事に感謝状を贈呈し、両氏の長年にわたる台日友好への貢献に感謝の意を示した。

 許代表は、両氏が台日関係を推進する上での「縁の下の力持ち」の役割を演じていることを「皆様にこのような形でお知らせしたかった」と語り、蔡氏に対しては「長年にわたって台日友好関係に尽力し、卓越した貢献があった」として、宗像氏に対しては「長年にわたって台湾の民主、自由、主権独立のために尽力し、卓越した貢献があった」として、それぞれに感謝状を手渡した。

 蔡氏は、1994年に歴史小説家の司馬遼太郎氏を台湾各地に案内し、後に司馬氏の小説『台湾紀行』のなかで“老台北”として登場したことで知られるほか、2000年に出版した『台湾人と日本精神(リップンチェンシン)』のなかで日本人に対し「日本人よ胸を張りなさい」と激励し、日本人から多くの共感を得た。また近年、蔡氏は多くの日本からの団体客をポケットマネーでごちそうし、台湾と日本の絆の深さを語ってきた。

 感謝状を授与された蔡氏は、「台湾人として、義務だと思ってやってきた」と述べ、特に学生と多く交流したことについて、「20年後に社会の中核となって、台湾を支持してくれることを期待した」と語った。

 宗像氏は許世楷代表が日本留学時に同じ寮に住んだことがきっかけで台湾を知り、1961年より台湾青年社(後の台湾独立建国連盟)に参加、月刊誌『台湾青年』の編集を通じて、若き日の許世楷代表や黄昭堂・台湾独立建国連盟主席、金美齢・元総統府国策顧問らが参加した当時の台湾人留学生らによる台湾独立建国運動を陰で支え、台湾の民主化を支援した。

 宗像氏は「日台関係はここ30年で最もよい状態であるのは、羅福全・前駐日代表と許世楷・現駐日代表の功績が大きい。政権が変わっても、日台関係の重要性は変わらない。日台関係をよりよくするため、これからも微力ながら力を尽くしたい」と語った。(台北駐日経済文化代表処機関誌『台湾週報』より抜粋)

◆【訃報】 李清興さん(李登輝學校研修団通訳、勝美旅行社社長)
 

 李登輝學校台湾研修団をはじめとする本会主催のツアーでは、抜群の日本語力と博識で通訳・ガイドとしてずっとご協力いただいてきた李清興さんが5月24日、食道癌で亡くなられた。20日に還暦の誕生日を迎えたばかりだった。
 奇しくも、本会は23日から台北で第9回・李登輝學校台湾研修団を開催しており、突然の訃報に片木裕一・事務局次長、伊藤英樹団長ら数名でお悔やみに駆けつけた。自身が李登輝學校の卒業生でもある李さんには本会事務局だけでなく、個人的にお世話になった会員諸氏も多い。
 ガイドになった当時多かった関西からのお客さんの日本語を聞いて必死に習得したために、関西訛りの日本語になってしまい「もう今さら直せない」と笑っていた李さんの笑顔が眼に浮かぶ。ご冥福をお祈りします。


 【告別式についてお知らせ】

 告別式につきましては、下記の日程で執り行われます。 大変恐縮ですが、勝美旅行社への直接のお問い合わせはご遠慮ください。本会へお問い合わせいただいて結構です。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 ■日時 2008年6月25日(水) 午前9時より

 ■場所 台北市第一葬儀場(景行庁) 台北市民権東路2段145号 TEL02-2504-0244(行天宮そば、台北駅からタクシーで20分ほど)

 ■喪主 李俊毅(長男)


 

◆【許世楷代表ご夫妻送別会に800人が駆けつけ感謝の集い】

 6月1日夕刻、東京・港区のホテルオークラ東京において離任が予想される台湾駐日代表処の許世楷代表と盧千恵夫人を送る「許世楷代表ご夫妻送別会」が開かれ、政財界はじめ全国各地から有縁の人々約800人が駆けつけ、日華議員懇談会など65団体による共催で盛大に行われた。

 司会の南丘喜八郎(月刊「日本」主幹)の案内により、許世楷代表と盧千恵夫人が拍手で迎えられて会場に入ると、許代表とは学生時代からのお付き合いになるという何康夫・在日台湾同郷会会長が開会の辞で、ご夫妻のエピソードを披露しつつお二人の人柄を紹介、なごやかな雰囲気のうちに開会した。

 許代表ご夫妻を送る言葉は、安倍晋三(前首相)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、金美齢(評論家)、・徳勲(日本中華聯合総会会長)、ジュディ・オング(歌手・女優)、阿川佐和子(女優・文筆業)、中川昭一(衆議院議員)の順に述べられ、それぞれに許代表の功績と盧夫人の内助の功などをユーモアを交えつつねぎらわれ、お2人に感謝の言葉を述
べた。

 次に、許代表には小川英子・在日台湾婦女会会長、盧夫人には小田村四郎・本会会長から花束の贈呈があり、また、杉並の台湾教会に通う熱心な台湾長老教会のクリスチャンのお2人には、羅王明珠・東京華僑婦女会名誉会長と黄宗敏・僑務委員から記念品として革張りの聖書がプレゼントされた。

 続いて、許代表と盧夫人がそれぞれに謝辞を述べ、この4年間の思い出とともに台湾と日本の関係がさらに密接になるよう希望している旨を述べられた。

 午後6時からはじまった送別会はまもなく7時半となり、予定を30分近く押していたが、登壇するそれぞれの方の許代表ご夫妻を思いやる心にあふれたスピーチが感銘を誘っていたようで、ほとんどざわつきがない。

 ここでようやく乾杯となり、服部禮次郎・交流協会会長が音頭をとって開宴となった。

 許代表ご夫妻のこの4年間の歩みをつづったDVDがスクリーンに映し出されるなか、ご夫妻は会場を巡回して挨拶する。

 そして、宴もたけなわとなったころ、盧夫人が代表をつとめるフォルモサ婦人会の方々がおそろいの薄いベージュ系の服装で壇上に上がり、台湾でよく歌われている「我相信」「玉欄花」「台湾是一ヶ美麗e国家」「福爾摩莎頌」の4曲を披露した。

 ここでプログラムにはないハプニングが起こった。許代表ご夫妻を裏で支えてきた陳銘俊特別秘書と奥様の名前が司会から呼ばれ壇上に促された。なんと奥様から陳氏に花束の贈呈。これには許代表ご夫妻からも会場からも大きな拍手が沸き起こり、陳ご夫妻は照れることしきりだった。会場には聞こえなかったが、押されるように壇上に上がる間際、陳氏が小声で「いや、僕が女房に贈りたいんだ」と言った一言が心に残った。

 閉会の辞は、台湾独立建国聯盟主席をつとめた許代表の盟友でもある黄文雄・拓殖大学日本文化研究所客員教授が述べ、最後に、藤井厳喜・拓殖大学客員教授が「台湾万歳、日本万歳、日台共栄万歳」と三唱し、滞りなく中締めとなった。

◆【新刊紹介 台湾関連本が続々出版】

 「台湾問題は日本問題」 岡崎久彦 海竜社
 私たち日本人は、台湾という「国」と言ってもよい地域が、日本の安全のためにどれほど重要な意味があるか、深い認識がなかったのではないか。台湾の総統が国民党になろうが民進党になろうが、それが日本どころか東アジアの将来にどんな影響を及ぼすことになるかまで、関心を寄せる人は少なかったかもしれない。しかし、国際情勢の鋭い分析家である著者は、1970年頃より、台湾の地政学的位置、政治情勢に注目し、中国の主張、軍事力を注視しながら、台湾に民主主義が育つことを希求し、見守り続けた。この本は、1992年から2008年の総統選挙まで、16年にわたって著者が台湾に関して発表した論文に、自ら今の視点で論評するというユニークで、リアルタイムな臨場感をもたらす構成になっている。過去に書いたものには、一切修正を加えず、著者の見通しと現実の情勢が異なったものとなっても、その真意は変わらないという、信念を通している。著者自ら台湾問題は、憂慮、焦燥、挫折の繰り返しであったと、告白しているが、日本の安全と平和は、このような地道な情勢判断、分析のおかげだと感謝せずにはいられない。(詳細は書籍画像をクリックしてください)


 「台湾の政治」 若林正丈 東京大学出版会
 3月に総統選が行われ、台湾は新しく国民党・馬英九時代に入りました。かつて国会は中国大陸で選挙された議員が延々と改選されない「万年国会」と呼ばれていましたが、いまや民主体制は揺るぎないものになっています。著者は民主化以前の時代から研究を続け、戦後台湾の歩んできた道のりを「中華民国台湾化」という概念で結実させています。本書は主として政治の分野を中心に記述されていますが、著者の視点は蒋介石、李登輝といった為政者ばかりでなく、台湾に生まれて台湾に育った「台湾人」たる人々に多くが注がれています。そこには戦後台湾の歩みは、歴史に翻弄された台湾人の悲哀の歴史であるという主張が込められているように思います。台湾はどこから来て、どこへ行くのか? アジアの要衝として日・米・中のあいだで揺れ続けた歴史を振り返り、さらに2008年総統選を踏まえて未来の方向性をも指し示しました。「中華民国台湾化」の視角から、自らのアイデンティティと政治主体の変化に着目して構造変動を描いた通史の決定版です。(詳細は書籍画像をクリックしてください)


 「国際広報官・張超英 台北・宮前町九十番地を出て」 張超英 まどか出版
 本書は台湾でのベストセラー『宮前町九十番地』(台湾/時報出版)の日本語版である。著者は日本統治下の、そして植民地からの「解放」後の台湾、戦後の香港、東京などで育った。その後、台湾政府の広報官となり、多くの歴史的にも重要な出来事に遭遇し、持ち前の行動力で、台湾を広く国際社会、とりわけ日本に知らしめる。それは台湾への架け橋をつなぐ友好事業のようでもあり、まるで情報戦のようでもある。稀有な経験に裏打ちされた著者の証言は、自らの人生をいかに切り開いていくかという示唆に富んだものになっており、また日本社会、東アジアの近現代史の一面を映し出している。 (詳細は書籍画像をクリックしてください)
◆【許世楷・駐日大使が即刻の辞任を表明】

 台湾外交部の命により、召還された許世楷・駐日代表(駐日大使に相当)が16日、即刻辞任を表明した。15日に帰台した許代表は翌16日に立法院(国会に相当)において衝突事故の経緯や日本政府との交渉過程を説明したが、その席上、国民党立法委員(国会議員)から、「日本寄り」、「台奸(台湾の敵)だ」などと激しく非難されたことに激怒、「士可殺不可辱(志ある者、殺されても、辱めは受けない)」として即刻の辞任を表明した。
 許代表は国民党への政権交替の直前、5月19日に辞表を提出していたが、後任がまだ決まっておらず慰留されていた。6月1日には東京都内で800名以上を集めての送別会も開催されており、後任の決定と帰任の辞令を待つばかりだった。

 17日昼には、国民党幹部の「平和的解決へ」の発言により、事態は収拾される見込みだが、許代表が日本の永住権を所持していることまで槍玉に挙げるなど、個人攻撃は依然として続いている。国民党は許代表がなぜ日本での永住権を取得しなければならなかったかの理由を胸に手を当ててよく考えてもらいたい。
 許代表は国民党独裁時代に台湾独立運動に携わり、政治犯として日本での亡命生活を余儀なくされた。2004年の代表就任後、台湾人観光客に対する訪日査証(ビザ)免除や日台相互の自動車運転免許承認の実現に尽力した。
 今般の辞任により、羅福全氏、許世楷氏と二代続いた真の知日派代表の後任に、馬政権は誰を派遣するのか耳目を集めるところだ。

◆【追悼 李清興さん 告別式に200名が参列】

 5月24日に急逝された勝美旅行社の李清興さんの告別式が6月25日午前9時より台北市第一葬儀場(景行庁)において斎行されました。200人もの方々が参列して李清興さんを偲びました。本会からは片木裕一(理事、事務局次長)、冨澤賢公(理事、事務局次長)、薛格芳(理事、青年部長)が参列し、また台湾在住の早川友久理事も参列しています。

 最近、日本統治時代の台湾に置かれていた駅スタンプと、郵便局の風景印を紹介した『台湾風景印』を出版された台湾在住のフリーランス・ライターの片倉佳史氏もこの告別式に参列、「昨日、李社長の葬儀は終わりました。李さんはとても多くの方に見送られていきました。これからも李さんの意志を受け継いで、生きていきたいと思います」というお便りをいただいています。

 李清興さんが急逝されたとき、片倉さんから「私も知らせを受けて動転してしまい、今も信じられないままでいます。李社長は気さくな人柄で誰にも愛され、私も台湾での披露宴時に親代わりをしていただいたり、ビルマや金門などへご同行させてもらったりしました。また、李社長から教わったことも多く、私が講演などの機会にお話しさせていただくエピソードも、李社長に教示されたものが少なくありません」という追悼の辞をいただき、本会メールマガジンでもご紹介いたしました。

 改めて李清興さんのご冥福をお祈りいたします。

◆【許世楷・駐日代表、7月10日帰台へ】

 許世楷・駐日代表は、7月10日付で離任し、台湾へ帰国されることとなった。後任はまだ決まっておらず、その間は羅副代表が代行する。

 奇しくも、日本側窓口である財団法人交流協会の池田唯・台北事務所長も離任が決まっており、後任の斉藤正樹・新所長が近日中に就任する。2日夜には台北市内で離任レセプションが開かれ、李登輝元総統も姿を見せた。

  【許世楷・駐日代表離任の挨拶】

 謹啓 盛夏の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、私儀、この度来る七月十日付で離任することとなりました。台北駐日経済文化代表処在勤の四年間は、公私にわたって格別のご厚情をたまわり、誠にありがとうございました。衷心より厚く御礼申し上げます。
 後任が決定するまでの間は、現在の副代表 羅坤燦が代行致します。
 今後とも台湾と日本の友好関係促進のため、ご支援ご鞭撻たまわりますよう、謹んでお願い申し上げます。
 まずは略儀ながら書中にてご挨拶まで申し上げます。    敬 白

                              二〇〇八年 七月 吉日
                              台北駐日経済文化代表処 
                               代表   許 世 楷
                                内    盧 千 恵

◆【復刊書籍紹介】 許世楷/著 『日本統治下の台湾』

 許世楷代表の37年前の名著『日本統治下の台湾』が復刻。
 東京大学出版会、岩波書店、みすず書房など8つの出版社が共同で人気の書籍を復刻する「〈書物復権〉2008年共同復刊」で、許世楷・台湾駐日代表処代表が1971年に刊行した『日本統治下の台湾』(東京大学出版会)が5月下旬に復刻された。
 今回は、復刊候補書籍80点のうちから、インターネットやハガキでの希望を受けて選択、復刊が実現する書籍は42点44冊だという。
 折しも、このたびの政権交替により許世楷代表(津田塾大学名誉教授)の退任が予想されることで、来る6月1日には「許世楷代表ご夫妻送別会」が本会をはじめ日華議員懇談会など64団体の共催により開催される。
 許氏が台湾駐日代表処の代表に就任した平成16年(2004年)にはすでに絶版となっていたので、当時からこの名著の復刊を望む声は少なくなかった。その点でこの復刻は、離日する許世楷代表にとってはなによりの餞となろう。
  なお、この復刻は「いずれも少部数の発行です。品切れの場合はご容赦ください」とのこと。詳しくは東大出版会までお問い合わせ下さい。

■書名 日本統治下の台湾(初版1971年)
■著者 許 世楷
■体裁 A5判、460頁
■版元 東京大学出版会 ISBN978-4-13-036010-4
■定価 7,140円(税込)

東京大学出版会 販売部 直送係
 〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1東大構内
 TEL:03-3812-6862 FAX:03-3812-6958

◆【住民票に「台湾」表記 東京都が容認 公文書で全国初】

 東京都が住民基本台帳(住民票)の転出入地記載について、「台湾」表記を認める通知を都内の全区市町村に出したことが6日、分かった。国が管轄している公文書で「台湾」表記は認められておらず、都も国の方針に従ってこれまで「中国」表記するよう区市町村に通知していた。都道府県が公文書で「台湾」表記を認めるのは初めてで、全国の自治体に影響を与えるのは必至だ。

 都は昭和62年に都内の自治体に対し、台湾から転入届が出された場合の旧住所の国名表記について「外国人登録事務に準じて『中国』と記載する」と通知。住民が異動届に「台湾」と記載しても「中国」と記すよう指導していた。 

 しかし、平成12年の地方分権一括法の施行以降、住民基本台帳業務が完全に区市町村に移行したため、国名表記について区市町村が独自で判断できるようになっていた。

 ただ、自治体の中には都の62年通知に従って「中国」とするところもある一方、「中国(台湾)」「中国台湾省」と表記するなど、対応がバラバラだった。都にも「台湾」表記について、問い合わせが度々寄せられていた。

 このため、都で対応を協議した結果、「62年の通知が現状に即しておらず、正確ではない」(関係者)と判断。5月30日付で台湾からの転入者の場合、本人の届け出に従って「台湾」と表記することを「差し支えない」とする通知を新たに出した。

 日本国内の公文書では、政府の「一つの中国」方針に従い、「台湾」表記は認められていない。都の判断は、全国の区市町村が管轄する住民基本台帳業務に影響を与えるとみられる。

 公文書が「台湾」表記を認めたことは、台湾出身の外国人にとって、外国人登録の国籍表記への問題提起につながる可能性もある。
平成20年 台湾産アップルマンゴー特級品のご紹介〆切りました
    〜本年よりHPからのお申し込みも可能に!〜

 毎年大好評をいただいている本会のアップルマンゴーの季節がやってまいりました。
 昨年は新知事の登場で、「宮崎産」が話題になりましたが、やはりマンゴーといえば「台湾産」です。宮崎よりも強くたっぷりの陽射しを浴びた甘い台湾マンゴーを本年もご紹介いたします。
 内容は昨年同様、大きさや形のそろったもの6〜8個入り(2.5kg)と、12〜16個入り(5kg)の2種類で、産地厳選・高品質維持のため、7月18日までの期間限定とさせていただきます。
  また、本年からは従来のFAXでのお申し込みのほか、HPからのお申し込みが可能になりました。印刷したりFAXする手間が減るぶん、簡単にお申し込みいただけます(ただし、HPからのお申し込みは、お申込者とお届け先が同一の方に限らせていただきます)。
 お申し込みについての詳細や召し上がり方などはご案内のページをご覧ください。

◆【松島・瑞巌寺で、李登輝元総統の句碑除幕式】
     〜李登輝元総統からも祝辞〜

■句碑除幕式 去る6月8日、本誌でもご案内のように、李登輝元総統が昨年の「学術・文化交流と『奥の細道』探訪の旅」をテーマに来日された折、宮城県・松島で曽文惠夫人とともに詠まれた俳句の句碑が建立され、その除幕式が李登輝先生も立ち寄られた松島の瑞巖寺(国宝)境内で行われました。
 この日は李登輝先生ご訪問時を思い出させるに十分な新緑の美しい、素晴らしい天気に恵まれ、午後1時から行われました。
式典は宮城李登輝友の会(嶋津紀夫支部長)と宮城県日台親善協会(相沢光哉会長)の共催で行われ、来賓として郭仲煕・台湾駐日代表処業務組次長、秋葉賢也・衆院議員、大橋健男・松島町町長、本会の柚原正敬・常務理事兼事務局長、林慎平・本会理事(福島県支部支部長)などが参列。また小川英子・在日台湾婦女会会長や県議会議員、支部会員など地元の方々約50名が参列して行われました。
 まず来賓の方々による除幕式が行われ、句碑をおおう白布につながれた赤いテープを引くや黒光りする句碑が燦然と現れ、大きな拍手が沸き起こりました。句碑は李登輝先生自らのご揮毫により、次の俳句が二行分ち書きで刻まれていました。

 松島や光と影の眩しかり   李 登輝
 
 松島やロマンささやく夏の海 曽 文惠

 その後、瑞巌寺の吉田老師ら4人の僧侶による開眼法要、主催者である相沢光哉氏(本会理事)の式辞、そして柚原常務理事が李登輝先生からお送りいただいた懇篤なご祝辞を代読。
 引き続き、郭仲煕氏をはじめとする来賓祝辞があり、嶋津支部長による閉式宣言をもって滞りなく句碑除幕式を終えました。

【建立された句碑の前に立つ嶋津紀夫・宮城県支部長(左)と相沢光哉・宮城県日台親善協会会長(右)】

■名勝・円通院での祝賀会  除幕式に引き続き、瑞巌寺のお隣に佇み、やはり李登輝先生がお茶を喫するために立ち寄られた円通院にて祝賀会が行われました。
 円通院は境内の庭が名勝地となっている、伊達政宗の嫡孫である伊達光宗の菩提寺。ここでは柚原常務理事はじめ瑞巌寺の吉田老師などが祝辞を述べましたが、柚原常務理事は『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』を手に持って李登輝先生一行の宮城県ご訪問時の御礼を申し上げるとともに、李登輝先生の句碑が建立されたのは日本初であることを強調しつつ、李登輝先生にご揮毫を依頼した折、李先生が除幕式に参列されたい意向を示されたことや非常に積極的に揮毫されたことなどのエピソードを紹介しました。

■お手植えの「メグスリノキ」
 祝賀会の後、柚原常務理事は地元の方々と一緒に塩竃神社へ立ち寄り、その折の御礼参りをするとともに、李登輝先生がお手植えになった「メグスリノキ」の成長ぶりを確認してきました。この木は成長が早いようで、すでに3メートルほどに伸びておりました。
 李登輝先生をご案内した同神社禰宜の野口次郎さんによれば、李先生のお立ち寄り後、神社を訪問する台湾観光客が一気に増え、必ず皆さん「メグスリノキ」の前で記念撮影していかれるそうです。塩竃神社のお手植えの「メグスリノキ」、そして瑞巖寺の句碑、仙台には台湾ゆかりの2大名勝地が誕生したと地元の人々も大変喜んでいるそうです。
 ※昨年の李登輝元総統の奥の細道訪日記録については、本会から『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』として出版されています。


 【祝 辞】

 日本李登輝友の会宮城県支部の支部長、嶋津紀夫先生、宮城県日台親善協会の会長、相沢光哉先生、そしてご来賓の皆々様。こんにちは。台湾の李登輝です。

 本日、この佳き日、国宝瑞巌寺に於いて、私、李登輝と妻曽文惠の句碑が建立され、除幕式が行われることは、私の八十五年間の人生にあって、この上ない喜びであり、また無上の光栄に存じます。
 本日はお招きも受けておりましたが、御地に伺えないのが残念でなりません。そこで、書面をもって本日の栄えある除幕式に当たり、一言ご挨拶を述べ、衷心より、感謝の意を表したいと存じます。

 この度、宮城県の有志の方々の発起で、絶景の松島を俳句で表現した私の句を記念して、句碑が建立されたことに対し、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 思い起こせば、丁度昨年のこの時期、私の長年の夢であった、「奥の細道の探訪」が、皆様のお陰をもちまして、やっと実現しました。
 若葉の真っ只中を、心のこもったご案内と詳細なご説明を受け、芭蕉を偲びながら歩いたことが、いまだ鮮明な記憶として残っております。

 私たちは、あのように交通も便利になった「奥の細道」、観光客で賑わう「奥の細道」を歩いた訳ですが、芭蕉は当時、どうであったろう、随分苦労をして歩き、どのような気持ちであったか……、昨年の旅を思い出しては、今もこのようなことを考えております。

 拙い私の句ではありますが、芭蕉ゆかりの瑞巌寺に、句碑が建てられたことは大変意義深いものであると思っております。今日のこの日を通して、貴国日本と台湾がより、緊密になることを祈っております。

 最後に御地のますますのご発展を願いまして私のお祝いの詞といたします。ありがとうございました。

 
  二〇〇八年六月八日

                                                 李 登輝


◆【【良書紹介】八田晃夫著『後藤新平』(文芸社)

 著者の八田晃夫(はった てるお)氏は、烏山頭ダムを造った八田與一(はった よいち)技師の長男だ。一昨年の5月20日、その2週間ほど前に烏山頭ダム湖畔の尊父銅像前にて斎行された墓前際に参列して、帰国後、亡くなられた。

 本書は、八田晃夫氏が先に私家版として出版された『後藤新平略史』の新組復刻版で、愛知県土木部長時代の部下だった磯貝正雄氏が編著者として今年の3月に出版したものだ。

 編集子は編集者時代の平成9年(1997年)11月、八田晃夫氏からこの『後藤新平略史』を10部ほどいただき、当時、代表を務めていた台湾研究フォーラムの主要なメンバーに配布したことがある。

 当時の第一印象は、なぜ八田さんが後藤新平なのだろう、尊父のことを書かれればいいのにというものだった。

 八田さんは湾生である。いったい自分の育ってきた台湾の日本統治とはどういう統治だったのか、果たして西洋列強のような植民地だったのか、ずいぶんと気になっていたようだ。そこで、日本の台湾経営の基礎を築いた後藤新平に目を付け、戦前出版された後藤の女婿鶴見祐輔の編纂による後藤の伝記『後藤新平』(全4巻)を読むに及んで「彼こそが明治、大正を通じて第一級の政治家であることを確信するに至った」という。それが執筆の動機だった。

 昨年は後藤新平の生誕150年目にあたり、後藤新平関係の本がずいぶん出された。来日した李登輝元総統が第1回後藤新平賞を受賞したことも未だ記憶に新しい(受賞記念の講演「後藤新平と私」は日本李登輝友の会編『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』に収録)。

 後藤新平の名は今でこそ普通に語られるようになったが、10年ほど前はほとんど語られることなく、むしろ敬遠する雰囲気が漂っていたといっていいかもしれない。手軽に読めるものは、中公新書で出ていた北岡伸一氏の『後藤新平』(1988年)や郷仙太郎こと青山やすし氏の『小説 後藤新平』(1997年)くらいだった。4巻本の『後藤新平』はすでに古本屋で見つけるしかなかった。

 八田さんはそんな時代に後藤新平に目をつけて、公に重きを置いた後藤による台湾統治の実態などを探って伝記として一書にまとめたのが『後藤新平略史』だ。この後藤の軌跡に尊父八田與一が連なる。八田さんはそう確信したはずだ。

 この略史に「編著者に聞く」と「人名・地名・事件などの索引および解説」を付して、一書にまとめたのが本書『後藤新平』だ。編著者の磯貝氏の労を多とし一読をお勧めしたい。

 なお、『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』は本会HPから手軽にお申し込みできますので、こちらもどうぞ。【本会メールマガジン『日台共栄』第803号より】

■著 者 八田晃夫
■編著者 磯貝正雄
■書 名 後藤新平─夢を追い求めた科学的政治家の生涯
■体 裁 四六判、並製、296ページ
■版 元 文芸社
■定 価 1,470円(税込)
■発 行 2008年3月15日

◆【帰台した許世楷大使の出迎えに100人 台北桃園空港】

 7月10日付で駐日代表職を離任した許世楷代表は、午前に羅坤燦・副代表へと引継ぎを済ませ、午後の中華航空で帰台された。成田空港では、本会関係者をはじめ、大江康弘・参議院議員らが見送りに駆けつけた。許代表はメディアの質問に答え、「4年間の在任を振り返ると、決して満足というわけではないが、ある程度のことは成し遂げられたと思う。及第点ではないか」と話した。

  台北桃園空港では、民進党や建国連盟の支持者 100 名以上が出迎え、帰国を歓迎した。許代表は、「故郷の台中に戻り、しばらくは一市民としてゆっくりしたい。台湾の空気はやはりふるさとの香りだ。皆さんありがとう。これから台中へ帰ります」と話した。

◆【呉建堂氏創刊の「台湾歌壇」代表に蔡焜燦氏が就任、第九集を発行】

 台湾から6月20日付発行の「台湾歌壇」を贈っていただいた。昨年12月20日発行の第八集に続く第九集だ。蔡焜燦氏が代表として「巻頭の言」を執筆されている。あれと思いページを繰ってみると、役員改選の報告があり、2年に1度の役員改選で鄭[土良]耀代表の強い希望もあって蔡氏が新たに代表に選出されたそうだ。
 蔡焜燦先生、呉建堂氏が創設した歴史ある「台湾歌壇」代表へのご就任まことにおめでとうございます。
 『台湾万葉集』で知られる呉建堂氏が創立してから40年を迎え、「台北歌壇」から「台湾歌壇」に正名してから5年目を迎え、蔡焜燦代表は「巻頭の言」で「これからもお互いに切磋琢磨して名実共に台湾を代表する短歌結社として歩んでまいりましょう」と訴え、「若返った気持ちで、世界にも稀有な(日本にとっては異国となったこの国に存在する美しい言葉で侘や寂、人生を詠いあげる)「和歌の会」を守って共に歩んで行こうではありませんか」と結んでいる。
呉建堂氏と言えば、宮中歌会に招かれた外国人はドナルド・キーン氏が初めてだったが、翌平成8年(1996年)に招かれている。国交のない台湾の歌人を宮中歌会は招いたのである。日本の皇室の進取性を実感させてくれる一大事件だった。
 第九集には蔡代表は「美(うま)し山見る」と題して12首発表されている。

 教へ子の集ひて祝ふ誕生日六十年経るも縁は強し

 体育教師だった蔡代表の教師時代の教え子の方々が集って誕生日をお祝いしたことを詠まれたようだ。「縁は強し」に感慨が凝縮されていて心地良い。
一方、台湾の総統選挙を詠まれた歌もある。

この一戦天下分け目の戦ひぞ起て同胞(はらから)よこの宝島(しま)護らん

 蔡代表は自ら「愛日家」と名乗って憚らない。しかし、愛国心もまた人一倍強いこともよく分かる歌だ。
 この「宝島」に、万葉以来の美しい日本語で侘や寂、人生を詠いあげる「台湾歌壇」があることを、日本人はもっともっと知るべきだろう。
 第九集を贈っていただいた常務運営委員の黄教子さんのお便りには「毎回年を重ねながらも、命の限り短歌を詠み続けていこうと、励ましあいながら歩んでおります。今後ともどうか台湾歌壇をお見守りくださいませ」とあった。
 第九集に寄せた黄教子さんの歌は「台湾に住む」と題して12首。数首を最後にご紹介したい。

 生きの緒の続くかぎりを歌詠むと台湾歌人傘寿越しゆく
 眠れざる未明を迷はず起き出でて父の歌集をしみじみと読む
 杖をつき鍋いつぱいの豚足を届けたまひぬ「おふくろの味」とて
 これよりは祖国遠のきゆくといふ思ひしくしく台湾に住む

 4首目は、政権が変わり、台湾から中華民国へと逆戻りするような雰囲気が出始めている台湾に日本から嫁いだ黄教子さんの最近の感懐だ。友邦台湾をそうさせてはなるまいと改めて思った。【本会メールマガジン『日台共栄』編集長・柚原正敬】

【新駐日代表に国家安全会議の楊永明・諮問委員か】

 7月28日付の台湾大手紙『中国時報』は、馬英九総統が許世楷・前駐日代表の後任に国家安全会議諮問委員の楊永明氏を指名したと報じた。現在、日本側の同意を待っている状態という(記事はこちら)。

 楊永明氏については、本会メールマガジン『日台共栄』第765号(5月13日刊)でも国家安全会議秘書長に馬氏腹心の蘇起・元大陸委員会主任委員の起用が決まったとき、「対日関係を担当する同会議の諮問委員には、馬氏のブレーンで日本語が堪能な楊永明・台湾大教授(43)を充てる」との読売新聞記事を紹介している。

 楊永明氏は1964年7月13日生まれの44歳で国立台湾大学政治学部教授。国際法や国際安全保障、日本研究を専門としている。日本語に堪能で、夫人は日本人。台湾大学政治学部で修士まで学んだ後、米国ヴァージニア大学で博士号を取得している。また、2002年からは外交部の諮問委員、2006年からは大陸委員会の諮問委員にも任命されている。

 6月27日に第4回中曽根康弘賞(奨励賞)を受賞したばかりで、台湾の安全保障問題に関する研究についてホームページ「Taiwan Security Research(TSR)」を1996年に開設して、中国・台湾・米国関係の状況などについて情報を発信してきたことや、東アジア安全学術研究、台湾と日本の研究フォーラムなどを推進してきたことが評価されての受賞だった。台湾人としては初の受賞だ。

 また、楊氏には日本語の著書もあり、台湾大学政治学部副教授だった2006年、東アジア共同体構想の背景と課題を中心に分析した『東アジア共同体への道』(中央大学政策文化総合研究所研究叢書3)では、第4章「東アジアにおけるリージョナリズム−コラボレーションから法制化へ」を執筆している。

 昨年9月には、交流協会の日台研究支援事業招聘研究者として来日し、「中国の台頭と日台関係」をテーマとして12月中旬まで研究活動をしていた。また、以前にも、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、中央大学で客員教授・客員研究員を歴任している。

 楊氏は尖閣問題が起こった後に開かれた中曽根康弘賞授賞式の折に「馬英九政権は日本との関係を大変重視している」と述べたという。馬英九政権からは対中関係や対米関係を重視する姿勢は見えても、対日関係を重視する姿勢は未だ見えてこない。楊氏の手腕に期待したい。【本会メールマガジン『日台共栄』編集長・柚原正敬】

◆【アップルマンゴーのお申し込み受付は終了しました】

 
6月からご案内のアップルマンゴーですが、予定通り7月18日にお申し込みを締め切りました。昨年を上回るお申し込みをいただき心から御礼申し上げます。

 しかしながら、マンゴーを通じて台湾のことを知って欲しいという趣旨で始めたことですが、今年は例年になく入荷が大幅に遅れ、皆様にご心配とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
 ここに来てようやく入荷量も増え、今週末から来週早々にはお届けできる予定ですので、未着の方はもうしばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。【事務局】

◆【第32回・日台教育研究会のご案内(主催:日台交流教育会)】

 台湾と30年以上の民間教育交流の実績を持つ日台交流教育会(会長:古田島洋介・明星大学教授)では、来る8月12日(火)〜13日(水)の二日間、東京・代々木の国立オリンピック青少年総合センターで第32回・日台教育研究会を開催致します。
 台湾側からは、中華民国全国教師会の皆さんが参加され、基調講演のほか、小学校・中学校・高校それぞれについて、日台双方の現場の先生にご報告いただき、日本と台湾の教育交流を行います。参加資格は特にありませんので、日本李登輝友の会の会員の皆さんもどしどしご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。
 【本会事務局より 日台交流教育会副会長の佐藤健二氏と専務理事・事務局長の草開省三氏は本会理事です。参加ご希望の方は、日台交流教育会までご連絡を。】

■日時 平成20年8月12日(火)〜13日(水) 午前9時30受付 10時開会

■場所 国立オリンピック記念青少年総合センター(小田急参宮橋から徒歩7分)

■主なスケジュール

 8月12日(火)
 10:00 開会式
 13:00 台湾側基調講演 楊益風先生
 14:00 日本側基調講演 久保田信之先生
 15:00 小学校の部 台湾側・日本側報告
 18:00 レセプション

 8月13日(水)
 9:00 中学校の部 台湾側・日本側報告
 10:00 高校の部 台湾側・日本側報告
 11:00 総括・閉会式

■参加費 研究会のみ参加 5,000円 レセプションのみ参加 5,000円 研究会・レセプション参加 10,000円
(詳細は、TEL 03-3700-2728 草開までご連絡下さい)

■日台交流教育会
〒157-0068 東京都世田谷区宇奈根1-18-13
TEL:03-3700-2728 FAX:03-3700-2706

◆【新刊紹介】 黄文雄 『中国の大動乱が日本に押し寄せる』

■著者 黄 文雄
■書名 中国の大動乱が日本に押し寄せる
■体裁 四六判、上製、320頁
■版元 徳間書店
■定価 1,575円(税込)
■発売 2008年8月1日

 尖閣諸島を突如「あれは中国領だ」と北京が言い出したのは1971年、地下資源の存在が判明したからである。
 それにすぐ追随して「そう、そう。あれは中国領です」と媚中の大合唱をはじめたのが日本の左翼ブンカジン、就中、井上清、羽仁五郎らである。
 ひどい売国奴がいるもんだ。

 黄文雄氏の新刊『中国の大動乱が日本に押し寄せる』(徳間書店)に依れば、すでに「アメリカ在住の中華民国系学者は保釣運動(釣魚台を守る運動)を起こしていた。(中略)井上清教授は、尖閣は歴史的に中国所属であると主張した。氏は当時、外務省から関係史料を手に入れることができなかったので、史料は、殆どが外務省に勤めている教え子から提供(国家機密の窃取?)されたものと説明していた」。
 黄氏は当時、日本への留学生で、クルマで友人と京都まで井上の講演を聴きに行ったという。

 なぜこういう事態が起きたかと言えば、「戦後四半世紀が過ぎた1960年代、70年代の日本には、まだ文革礼賛派が残っており、日本革命を目指す左翼勢力は、その影響力は徐々に弱くなりつつなったのは確かであるとしても、井上清教授のような「反帝学者」が夥しくマスコミに影響力を保持していたからだった。
 つまり、中国の政府機関も学者の主張も、なんと、この井上清の引用や孫引きによっているのである。
 そのうえ、1972年4月18日付けの『毎日新聞』には「文化人声明」なるものが載っており、次のように言う。
 「尖閣諸島は日清戦争で日本が強奪したものであり、歴史的に見れば明らかに中国固有の領土である。我々は日本帝国主義の侵略を是認し、その侵略を肯定することは出来ない」。署名者には羽仁五郎、荒畑寒村、小田切秀雄らが連なり、「日帝の尖閣列島略奪阻止のための会」(仮称)の設立にこぎ着けたという。
  沖縄はどうか?黄文雄氏が続ける。「中華民国政府も中華人民共和国政府も、沖縄が日本に所属することは是認してはいない」。

 そういえば台湾の事実上の在日大使館ならびに領事館は、「駐日台北経済文化代表処」と言って、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡にオフィスがあるが、沖縄だけは『琉球』と表記している。
 沖縄は「すでに江戸時代には、むしろ島津藩の影響下、支配下にあった。1871年の台湾牡丹社事件後、1874年に日本の台湾出兵があり、そして1879年には『琉球処分」が行われ、清国も沖縄を日本のものと承認した。決して不平等条約によるものではない。また、中華民国政府が、琉球所属について不満があるのは事実だが、もう一方の人民共和国政府はむしろ黙認してきたのだ」った。
 それを「日本の中国侵略は琉球併呑から始まる」という史実無視の政治宣伝の声を、北京が突如大きくしたのは1989年6・4天安門事件後からである。すなわち『民族主義』「愛国主義」「中華振興」の国是がスローガン化してから」というではないか。
 北京は沖縄住民が自決できめよ、と言う。だから北京の代理人が沖縄に暗躍し、左翼が跳梁し、沖縄のマスコミは悉くが反日的で中国寄りの言動をする。他方、北京政府は台湾の所属は十三億人の中国国民が決めると僭越にも豪語して、ダブルスタンダードも著しい。まともにとる必要はない。
 例によって論旨明快、黄節が冴え渡る。【8月3日「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」通巻2274号より】

機関誌『日台共栄』8月号(第21号)を発行

 
8月1日付で機関誌『日台共栄』8月号(第21号)を発行いたしました。本会会員には4日に発送します。

 今号は、李登輝元総統が馬英九政権に代った台湾の今後について、なぜ日台関係が重要なのかを論じた「これからの台湾はどうなるか」、初登場の李明峻氏(元岡山大学助教授、台湾国際法学会副秘書長)が中国の一極中心体制に歯止めをかけるためにはどうしたらよいかを論じた「国際環境下の日台関係史」、永山英樹氏(本会理事)が尖閣諸島が日本の領土であることを台湾の教科書に掲載された地図から証明する「台湾人に語るべき尖閣領有権の真実」、柚原正敬氏(本会常務理事・事務局長)が東京都が住民票に台湾表記を容認したことから法務省に外登証改正を迫る「住民票改正から外登証問題の解決へ」など、関係者必読の重要な論考が盛りだくさんです。一部記事がHPでご覧になれます。
 許昭栄さんを偲んでは和田健一郎氏(元中山大学留学生)、李清興さんを偲んでは片木裕一氏(本会理事)が執筆、また安倍晋三前首相やジュディ・オングさんなどが出席した許世楷代表ご夫妻送別会や第9回台湾李登輝学校研修団レポートなども掲載しています。目次は下記の通りです。

 なお、機関誌『日台共栄』は会員対象の雑誌です。購読をご希望の方はご入会をお願いします。「ご入会申し込みフォーム」から簡単に手続き可能です。 
                       

◆機関誌『日台共栄』8月号 目次

【巻頭言】尖閣問題で日台離間策への逆転攻勢を●本誌編集部
台湾と私(21) 信義を重んじる台湾の人々●重冨 亮
これからの台湾はどうなるか●李 登輝
日台関係史と東アジアの発展●李 明峻
台湾人に語るべき尖閣領有権の真実●永山英樹
住民票改正から外登証問題の解決へ●柚原正敬
青年部講演会レポート・青木由香さんとスミンさんを招いて●薛 格芳
安倍前首相らが出席して許世楷代表ご夫妻送別会●本誌編集部
第九回李登輝学校レポート・時宜に叶う充実したテーマで開催●早川友久
許昭栄先生を偲ぶ・激動の台湾史を体現●和田健一郎
微笑の戦士、李清興さんの死を悼む●片木裕一
支部だより 各地から−秋田・新潟・青森・宮城・福井・千葉
日台交流日録(20)●古市利雄
城仲模・李登輝之友会全国総会新総会長が来日●本誌編集部
編集後記
日台共栄写真館 6月8日 青年部講演会「青木由香のおもしろオカシイ台湾生活」

【我は赴かん! 台湾建国の道 [李登輝之友会全国総会総会長 城 仲模]】

 6月19日、本会の台湾側カウンターである李登輝之友会全国総会(略称・李友会)は2期6年の総会長任期に基づく改選で、黄崑虎氏の後任に城仲模氏を選出しました。

 城仲模氏が総会長を引き受けるに当たって烈々たる決意のほどを述べた7月8日付発表の「台湾建国 我願馳赴」を、本日発行のメールマガジン「台湾の声」が「我は赴かん! 台湾建国の道」と邦訳して紹介しているので、転載してご紹介したい。
 掲載に当っては、読みやすくするため漢字を平仮名にしたり改行するなど、少しく手を入れさせていただいたことをお断りします。

 城仲模新総会長は1938年(昭和13年)に台南市に生まれ、本会の黄文雄常務理事と同じ時期に早稲田大学大学院修士課程に2年間留学、黄常務理事とは一緒にアルバイトをした仲だそうです。その後、東大大学院で1年間学んだ後にオーストリアに留学、彼の地で法学博士号を取得。

 李登輝元総統とは台北市長時代からのお知り合いだそうで、総統時代には法務部長(法務大臣に相当)や司法院副院長(最高裁副長官に相当)を務められ、現在は台湾行政法学会理事長や(財)台湾法治曁政策研究基金会会長などの要職を務められています。

 総会長に就任後、折り良く早稲田大学の評議員会があってゲストで招かれていたこともあり、7月11日から15日にかけて来日。来日中は小田村四郎会長などと歓談の場を持ち、馬英九政権になってからの台湾情勢や今後の李友会の活動方針などについて、日本語でお話しいただいた。
 なお、黄崑虎・前総会長は新たに「台湾之友会」を興して総会長に就任されています。


 【我は赴かん! 台湾建国の道】   台湾李登輝友の会総会長 城 仲模】

 
1945年の春先、米国のB-29型爆撃機が台南を空襲した。爆弾と焼夷弾の混合爆撃で、台南市内の我が家は直撃炎上した。私の妹はその場で幼き命を閉じた。町中が瓦礫の山と化し、多くの屍骸が横たわっていた。見るに忍びない景色が、いまでも目に浮かび、記憶から消えない。
 日米太平洋戦争の終戦後、外来政権の蒋介石集団が、マッカーサー元帥の命令を受け、「台湾占領」の任務を執行中、戦後の平和条約を待たずして、勝手に台湾主権の改竄を行った。そして、中国は主が変わり、蒋介石は中国から逃亡、脱出し、「中華民国」政府は台湾に亡命した。

 中国国民党が台湾を占領した初期、その汚職腐敗、悪行悪状が、二二八エリート大虐殺、白色テロ、「ゲリラ掃討」と処刑、政治迫害を引き起こした。また、4万台湾ドルを1新台湾ドルと強制交換して財産を略奪し、「三七五減租」の名目で地主の土地を掠め取った。最たるは、全く根拠のない「台湾光復節」で台湾人を騙し、「台湾の母語」を禁止し、台湾文化を見下して大支那ショーヴィニズム教育政策を行った。私自身がこれを経験し、台湾人が受けた悲哀を深く感じた。

 1971年に行政院の参議を務めた際に、仕事の関係で李登輝氏と知り合った。李登輝先生が1980年に台北市長に就任した折、選挙罷免法が実施され、私は選挙委員会の委員に指名された。先生はいつも最後に私の見解を求め、その上で最終結論を下した。先生は「仲模は仕事ができることは分かっているので、心から彼を理解し、信頼したい」と褒めて下さった。
 私は先生に長年付き随ったので、先生が読書熱心で、思考明晰にして総合分析に長け、正確な結論を割り出されることをよく知っている。先生は12年間、国を導き、厳しく険しい道を歩まれ、「静かな革命」によって、台湾を専制独裁から自由民主の大道に導き、政権を平和裡に交代させた。これは、政治奇跡を体現するもので、人民が永遠に敬慕するに値するものだ。
個人的な付き合いでは、先生が謙虚で礼儀正しく、威張ることもなく、ただ長者の風格あふれるばかりであるにせよ、私は心の底から信服し、いつまでも敬慕する。

 このたび、台湾李登輝友の会総会長黄崑虎氏が2期の任期を満了し、会規により再任できないため、李前総統の再三の推薦と、各委員のご厚情により、私は戦々兢々として薄氷を踏むが如き心情を以て、第三任の総会長職をお引き受けした。私、仲模が微力を尽くして会の趣旨を余すことなく発揮できるよう、皆様が李登輝先生にくださった信頼と厚誼を以って支えてくださいますことを謹んでお願いしたい。

 台湾の国際地位が未定であるとは、何を意味するのであろうか。
 李登輝先生は、先に、総統として次のように発言されている。「台湾人民は台湾の主権を持ち合わせているはずである、日米太平洋戦争で、日本は台湾を割譲したが、中国には渡してない、台湾人は法理上の国籍がない」。
 この言葉を台湾人は噛みしめるべきだ。先生はまた、「私は台湾独立を主張したことはない」とも言われた。

 事実が台湾人に示すところによれば、1895年に大清帝国が台湾を日本に割譲し、台湾は日本の国土となった。台湾人が求めた「台独」は日本に向かってのものであった。第二次世界大戦後は、台湾にはすでに「独立」の問題はない。何故ならば、台湾は中華人民共和国にも、「中華民国」にも属さないからである。したがって、今日の台湾が直面しているのは「建国」問題であるはずだ。

 私の思考と理想は、李登輝先生の指導を受け、歴史のターニングポイントの高みに立っている。自由、民主、人権と法治への忠誠を以て、私が愛するところの、母なる大地台湾のために微力を捧げ、この新しい時代において、優質かつ尊厳ある新国家を創出し、国際社会に立足せしめんとするものである。
台湾は東亜の天険に位置し、外来の勢力との対抗が避けられない。これは天命であると同時に栄光な任務でもある。試練を踏み越えて邪悪を倒さねばならない。さもなくば、「奴隷」に落ちぶれることになるであろう。時には、孤立無援を感じることも避けられないが、台湾人全体の支持を仰がなければ、無事に通過することはできない。

 民進党は台湾人主導であるが、残念ながら、現在でも、「中華民国体制」を認めかつ使用しているため、たとえ再び這い上がることができたとしても、台湾の度重なる危機を振り切ることはできないのではないか。

 台湾住民全体が力を結集し、危険な海峡を乗り越え、台湾に安定する幸せな新しい故郷を求めた毅然たる祖先の精神を学び、すべて「台湾建国」を共同目標として、力を合わせて励み、後世の子々孫々の福祉のため、台湾を守り、決して怯まないことが求められている。台湾に天の御加護あらんことを!

  2008年7月8日

◆【交流協会台北事務所代表に斎藤正樹・前NZ大使が着任】

 7月11日、交流協会台北事務所の池田維代表(駐台湾大使に相当)の後任として就任し、15日に台湾入りした齋藤正樹・新代表は22日、代表挨拶を発表した。
 外務省入省後、台湾大学で語学研修したいわゆる「チャイナスクール」出身の齋藤代表は、往時とは様変わりした台北の発展ぶりに「まるで『浦島太郎』のような気分」と述べつつ、日台関係がかつてなく幅広く、深くなっていることや民主主義が定着していることを踏まえ、「日本と台湾とは民主や自由という価値を共有していると言いうるわけですが、共通する価値の下、これまで日台双方の諸先輩方が築いてこられた良好な関係を、更に成熟したものにするために微力を尽くす所存」と、安倍晋三首相以来、外交の基本となっている価値観外交を台湾で推進すると表明している。

 すでに本会メールマガジン『日台共栄』などでも何度か略歴はご紹介したが、改めてその「挨拶」とさらに詳しい略歴をご紹介する。


 【挨拶】
 この度、日本交流協会台北事務所代表に就任いたしました齋藤です。約40年前、当地で語学研修を行いましたが、再び当地に来ることができましたことを非常に嬉しく思っております。40年前と比べると、自分が知っている台北とは随分様変わりしており、まるで「浦島太郎」のような気分になりますが、その発展ぶりに目を見張るばかりです。

 さて、ここ数年間、日台関係は年を追う毎に密接になってきており、人的往来については、日台双方による短期査証免除、運転免許証の相互承認等の措置及び日本の新幹線技術の初の輸出となる台湾高速鉄道の開通による追い風で、ここ数年間は順調に成長しており、昨年一年間で日台間を往来した人々は実に255万人を超えております。留学生の交流も密接であり、台湾に留学する日本人学生、日本に留学する台湾人学生共に増加傾向にあります。また日台貿易額を見ると、輸出入総額では台湾にとって日本は第二位の貿易相手、日本にとって台湾は第四位の貿易相手であり、密接な経済関係も看取することができます。その他、文化交流、青少年交流、技術交流等様々な交流が密接に行われ、今や日台関係はかつてなく幅広く、深くなっております。

 本年3月には総統選挙が行われ、5月20日に新政権が発足しました。今回で二度目になる政権交代が平和裏に行われ、当地における民主主義の定着に感銘を受けました。このように、日本と台湾とは民主や自由という価値を共有していると言いうるわけですが、共通する価値の下、これまで日台双方の諸先輩方が築いてこられた良好な関係を、更に成熟したものにするために微力を尽くす所存ですので、皆さまからのご指導とご協力を宜しくお願いいたします


  【齋藤正樹(さいとう まさき)・新代表略歴】
 昭和18年(1943年)10月13日、広島県生まれ。昭和41年(1966年)、東京大学教養学部卒業後、外務省入省。条約局国際協定課条約審査官、経済局海洋課長、国際連合局経済課長、在香港日本国総領事館領事、在中華人民共和国日本国大使館参事官、在シアトル日本国総領事館総領事、大臣官房領事移住部長、カンボディア大使、ニュージーランド兼サモア大使などを歴任。平成19年(2007年)4月、外務省を退官。平成20年7月11日、財団法人交流協会台北事務所代表に就任。

◆【台湾郵政が中華郵政に再び名称変更】

 台湾郵政は8月1日午前に取締役会を開き、「中華郵政」の名称へ再び戻すことを決めた。2007年2月、陳水扁政権の本土化政策の一環として中華郵政から台湾郵政に名称変更してから一年半足らずでの再変更となった。
 同日午後から既に元の名称に戻す作業が進められており、HPは既に名称が「中華郵政」に戻された。看板や書類の書き換え作業も順次進められている。名称変更に伴う費用は2000万元(日本円約7000万円)にのぼる見通し。
 また、同日には「台湾TAIWAN」と描かれた最後の「原住民文化」記念切手が発行された。
◆【シンポジウム「どうなる日台関係!」のご案内

 3月の総統選挙で国民党の馬英九氏が圧勝し、5月に馬英九政権が発足しました。馬総統は就任演説で台湾を強調したものの「中華民国」や「中華民族」という言葉も頻出し、政権発足後は週末チャーター直行便など中国との関係改善を最優先する政策を次々と実行して、その急激な中国傾斜が気になるところです。

 一方、日本との関係は、台湾遊漁船と日本の海上保安庁の巡視船の衝突事故が起こり、これまで最良と言われていた日台関係に陰りが見え始めたようです。

 つきましては、来る9月14日、「どうなる日台関係!」と題し、台湾・国家安全会議の日本担当諮問委員の楊永明氏による基調講演(日本語)、また、現在の日台関係を語る上で欠かせない岡崎久彦、黄文雄、櫻井よしこ、田久保忠衛、林建良の各氏をパネリストに、日本文化チャンネル桜代表の水島総氏がコーディネーターという豪華メンバーによるパネルデスカッションをもってシンポジウムを開催します。詳細はこちら
◆【ついに駐日代表が決定。馮寄台・前駐ドミニカ大使を起用】

 台湾のメディアは19日夜、難航していた次期駐日代表に馬総統の側近で、前ドミニカ大使の馮寄台氏(62歳)が起用されることが決まったと一斉に報じた。台湾外交部(外務省に相当)から発表があった。

 馮氏は外省系で、米ハーバード大学公共行政修士を取得後、1973年から外交部に勤務。専門はイスパニア語だが、英語も堪能。米国大使館や儀典長を経て2003年4月から駐ドミニカ大使を務めた。
 また、今春の総統選挙においては、国民党・馬陣営の国際部主任(外交顧問)を務め、昨年11月の馬氏訪日や、今月の馬総統の中南米歴訪(8月12日〜19日)にも同行するなど、側近中の側近といわれる。
 著書に『一次★☆兩個總統』(九歌出版)、『他比總統先到』(聯經出版)がある。(★→手編に高、☆→王の下にム)

 また、外交官として対日関係に従事したことはないものの、父親の馮冠武氏も外交官だった関係で、小中学生の5年間を日本で暮らした経験があり、日常会話程度の日本語ならこなせるという。ただ、日本とのパイプはほとんどないのが実状のようだ。その証拠に、日本の検索サイトで馮寄台氏の名前を検索してもほとんどヒットしない。

 日本滞在30数年、幅広い人脈を持っていた許世楷・前駐日代表の後任探しは難航を極め、7月10日の許代表離日から1ヶ月以上空席のままだった。中国時報をはじめとする台湾メディアは先月、総統諮問機関の国家安全会議メンバーで台湾大学政治系教授の楊永明氏に内定したと伝えた。しかし結局、本人の承諾を得られなかったという情報もある。メディアは、馬総統の意向と、国民党内部の思惑に乖離があると分析している。

 外交部は、馮氏の起用には日本側も同意しており、人事の手続きを終えた後、正式に発布するとしている。【台湾メディアの報道を本会事務局で総合しました。】


 <続報>馮寄台氏の駐日代表起用に対し、民進党幹部の邱議瑩・副書記長は、「馮寄台氏は日本での生活経験があり、外交官としての能力が高いとはいえ、日台外交については素人。選任ミスだ。馬総統の100%の信任を得た駐日代表ということならば適任だろうが、日台関係を強化するという意味での駐日代表には不適任だ」と批判している。
 それに対し、歐鴻錬・外交部長(外相)は、「馮氏は日本での生活経験があり、日本語も堪能と聞いている。速やかに日本での人脈を築き上げられるだろう」と述べた。

◆【9月27日付で馮寄台・駐日代表が着任】

 馮寄台・台北駐日経済代表処代表は9月27日、成田空港到着時に畠中篤・交流協会理事長、駐日代表処関係者および日本在住華僑らによる熱烈な歓迎を受けるなか、駐日代表着任の挨拶を発表した。以下はその着任挨拶の全文である(台北駐日経済文化代表処HPより)。

 私は政府から中華民国の駐日代表として任命され、内心では戦々恐々としているのですが、全力で取り組んでまいります。事実、私にとって日本はまったく知らない土地ではありません。私の父は中華民国の元駐日外交官であり、その関係で私は幼い頃に港区の小学校と渋谷の近くの中学校に通いました。私は日本で学び、野球に打ち込んでいたあの頃が非常に懐かしく、小さかった頃の日本での生活の情景が今も目に浮かんできます。今後、時間を見つけて思い出の地を再訪し、昔のことを振り返ってみたいと考えています。

 私は外交部に25年間務め、長く米国や中南米の国々に派遣されていたので、英語やスペイン語を用いることが多く、日本語を忘れかけていましたが、いま必死に復習をはじめ日本語を思い出しているところです。

 50年前の私の幼い頃に見た日本と現在の日本は大きく違います。日本はすでに国際的に重要な位置を占める経済大国となりました。日本は中華民国にとって第2番目の貿易パートナーであり、馬英九総統は日本との関係を非常に重視しています。両国間は歴史的に見ても、地縁関係から言っても、密接不可分の関係であり、歴代駐日代表の努力および華僑界の先輩方の協力の下、台日間はすでにきわめて固い友好の基礎が構築されています。

 中華民国と日本は、民主主義、自由の国家という共通の価値観を持っています。それ以外にも、日本が過去に台湾で建設を行った施設があり、例えば八田與一技師が設計した烏山頭ダムと嘉南大?は、今も台湾南部の農民に恩恵をもたらしていることから、多くの台湾の人々が日本に対して「親近感」を持っています。私は日本に赴任する前に、日本交流協会の斎藤正樹・駐台代表と共に烏山頭ダムと嘉南大☆を訪れ、八田與一氏の貢献に深く敬服しました。(☆→土へんに川)

 今後、私は両国の架け橋となって、両国間の相互信頼体制の構築と各方面の交流を拡大し、特に青少年の交流を進めることで、両国の厚い伝統的友情の根をさらに深くし、両国の協力がさらに密接になるよう努力してまいります。

 最後に、メディアの皆様方および華僑界の先輩方が引き続き、私および駐日代表処に対してご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

◆【米国の台湾研究者が見た李登輝元総統の自伝『政治家・李登輝』が台湾で発売】
(台湾版)   (原著) 
 昨年10月に米国で発売された『Taiwan's Statesman : Lee Teng Hui and Democracy in Asia』が中国語に翻訳されて台湾で出版された。著者は台湾・中国研究者のリチャード・C・ケーガン氏(ミネソタ州ハミルトン大学名誉教授)。
 李登輝元総統との対話や、李登輝学校の見学などを通し、米国人学者によってまとめられた珍しい自伝だ。李氏ご自身も本会支部長会議の際にわざわざ「とても良く書かれているから英文が読める方は是非読んで下さい」と口にされた。
 今回は中国語版として台湾で出版されたが、日本語版も本会で翻訳を進めており、年内に発売できる見込み。ご期待下さい。

◆【第10回・台湾李登輝学校研修団のご案内 〆切りました
   〜10月10日から10月14日まで 李登輝元総統が特別講義! 修了証を授与〜


 来る10月10日から4泊5日の日程で第10回目となる「台湾李登輝学校研修団」を行います。本会会員の皆様には、9月1日に郵送でご案内いたしました。 前回の第9回台湾李登輝学校研修団は、馬英九総統の総統就任式直後の5月23日から3泊4日で行い、李登輝元総統の特別講義は「これからの台湾はどうなるか」をテーマに、聴講生の机の前を歩き回りながら、一人ひとりに語りかけるように熱弁をふるっていただきました。
 今まで9回実施された台湾李登輝学校研修団の模様は、本会HP上で豊富な写真とともに詳しくレポートしていますので、ご参照下さい。

 李登輝元総統の今回の講義テーマはまだ決まっておりませんが、突然辞任した福田首相の後任首相が率いる日本と台湾との関係、馬英九総統の政権運営についてお話しいただく予定です。また、毎回好評の黄天麟氏(元第一銀行頭取)や馬莎振輝氏(タイヤル族民族議会議長)などにもご登壇いただく予定です(〆切りましたが、参考のため掲載しております)。

◆【台湾李登輝之友会・2008年世界大会が開幕】

 本会の台湾側パートナーである台湾李登輝之友会の世界大会が10月5日に台北市内の公務人力発展中心で開催され、本会からは柚原正敬・常務理事(事務局長)、片木裕一・事務局次長、千葉県支部の訪台団(川村純彦団長)ら20名が総会に参加した。前日4日には、李登輝元総統が理事長を務めるシンクタンク・群策会本部で日本・アメリカ・タイ・ロシアなど外国からの賓客を招いて李登輝元総統との面談も行われ、意見交換などが行われている。

 開幕にあたって李登輝元総統は挨拶の中で、「台湾の民主化が滞り、現政権が急速に中国に傾斜する中で李登輝友の会の役割は大きい。今後の役割に期待する」などと述べ、予定の30分を大幅にこえる約1時間の演説を行った。

 また、本会の川村純彦・千葉県支部長(本会理事・元海上自衛隊海将補)と柚原正敬・常務理事が登壇して祝意を述べ、柚原常務理事から城仲模会長へ本会会旗が贈呈された。総会は午後5時まで、講演やパネルディスカッションなどが行われて閉幕した。

【会旗を贈呈され、会場からの拍手に応える城仲模会長(右)】
◆【一味違った台湾を! 旅名人ブックスの台湾シリーズ】
    〜北は基隆から東海岸、離島まで。歴史散歩・温泉・ホテルなどテーマも充実〜

 
台湾の魅力は台北だけにとどまらない。むしろ、台北を離れることでより多くの顔を持つ台湾を見つけることができるだろう。台湾に何度も足を運ぶうち、「世界一のチャイナタウン」と揶揄する人もいる台北を離れて、より台湾色の濃い南部や海岸線が美しい東海岸、本土とは文化を異にする離島を訪れたいと思うのも人情だ。
 しかし、残念ながら台北以外の都市や離島について詳しく紹介されているガイドブックというのは今まで皆無だったと言ってよい。「台湾」というガイドブックを開いても、多くは台北といくつかの都市が紹介されているに過ぎなかった。

 日経BP社が刊行している『旅名人ブックス』では、今春から続々と台湾関連シリーズが発売された。題名を一瞥するだけで、今まであまり陽が当たらなかったスポットも十分網羅されているのが分かるだろう。このシリーズは、まだまだたくさん埋もれている台湾の魅力を発見する大きな手助けになる、まさに文字通りの「ガイドブック」だ。

 そもそも『旅名人ブックス』は、通常のガイドブックとは趣が異なり、テーマが命である。
 例えば、『台湾のホテル―ホスピタリティー溢れる宿に泊まる (旅名人ブックス 102)』。来年からホテルオークラやマンダリンオリエンタルが続々と開業する台湾のホテルはますます充実するだろう。ホテル選びはまさに旅の楽しみの一つである。それから日本人に人気の高い、『台湾の温泉&スパ―日本人にも興味深い新温泉スポット (旅名人ブックス 103) 』。市販のガイドブックでも北投や烏来などの温泉が紹介されているがこちらは本格派。台湾で唯一、日本の温泉と全く同じ風情が残る中部の蘆山温泉や台湾人にとっても秘湯の花蓮紅葉温泉まで紹介されている。

 また、台北や高雄の陰に隠れがちだった中南部も新幹線の開通で日帰り観光や気軽な小旅行が可能になった。今まで充実したガイド本がほとんどなかった『台南―台湾史のルーツを訪ねる (旅名人ブックス 104)』『台中・新竹・日月潭・台湾中西部―“昔懐かしい日本”が残る (旅名人ブックス 105)』はそんな中南部の魅力をたっぷりと紹介してくれる。

 台湾に残る雄大な自然やリゾートに関心がある方は、『高雄と台湾最南端―歴史遺産からリゾートまで (旅名人ブックス 106) 』『台湾東海岸と基隆―台湾の原風景を味わう (旅名人ブックス (108)』を手にとって出発。新幹線で第2の都市・高雄に乗り込み港町ならではの新鮮な海鮮料理にありついた後は、バスに揺られてリゾートとしても有名な懇丁や鵝鑾鼻へ。都市と美食とリゾートが一度に味わえる。反対に、花蓮や台東に代表される東海岸はタイトル通り、まだまだ手付かずの自然が多く残る文字通りの原風景。そもそも開発が始まったのは日本時代に入ってから。台北からは台湾鉄道のタロコ号の導入で、こちらも便利になった。台東の知本温泉は台湾でも有名な一大温泉地。そこまで時間が取れない方は、台北から列車で一時間程度の港町・基隆へ。こちらも海鮮と大きな夜市、そして「財布忘れても傘忘れるな」と言われるくらい雨の多い基隆らしく、港を見下ろす丘に立つ蒋介石像は雨ガッパを着込んでいる。

 「本土だけでは飽き足らない!」という人にオススメなのは、『金門島・澎湖諸島―島の魅力を満喫する (旅名人ブックス 107) 』。離島は、台湾本島にはない魅力と文化を備えている。両島とも、台北市内の松山空港から一日に何便も国内線が就航しているし、もっとのんびりという方にはフェリーもある。飛行機を利用した場合、朝早めの便で出発すればたっぷり一日観光を満喫でき、夜便で台北に戻ることも可能だ。いいかえれば、数日間の台北滞在の間に、大都市の喧騒とリゾートの両方を楽しめるのだ。

 何度も訪れた台北の魅力を再発見したい方には、『台北歴史散歩―日本統治の足跡と近現代史を探る (旅名人ブックス 110) 』と『九フン・淡水・桃園と台北近郊―歴史遺産の宝庫をめぐる (旅名人ブックス 109)』はいかがだろう。台湾の街を歩いていると、日本時代のものと思しきレトロな赤レンガの古い建物や日本家屋を改装し、レストランやカフェにして人気を博しているところも多い。60年以上昔の日本時代の息吹がまだまだこの大都市の片隅には残っている。

  価格はそれぞれが2000円前後とやや割高だが、美しい写真がふんだんに使われており、ガイドブックというよりはアルバムのようだ。この夏休み、台湾へお出掛けになる方はもちろん、台湾観光を計画している方にはぜひ手に取っていただきたいシリーズだ。

◆【シンポジウム「どうなる日台関係!」で楊永明氏が日台関係の重要性を強調】
    〜パネリストと楊永明氏の充実した質疑応答、具体的提案も〜

 9月14日、本会は東京・千代田区の九段会館「鳳凰の間」においてシンポジウム「どうなる日台関係!」を開催した。約300名が参加し、遠くは秋田、新潟、福井、岡山、兵庫などからも駆けつけた。最後まで登壇者の発言を清聴する姿が印象的だった。

 メディアの関心も高く、日本側は読売、朝日、産経、東京などの新聞メディアに加え、月刊「WiLL」や月刊「日本」、政策情報誌「POLICY」などの雑誌メディア、テレビでは日本文化チャンネル桜など。台湾側は中央社、自由時報、中国時報、自由新聞、大紀元時報、台湾新聞、台湾テレビなどが取材に訪れた。
 開会の挨拶は石井公一郎副会長が行う予定だったが、都合により急遽出席できなくなり、代わって司会の柚原正敬常務理事が挨拶した。柚原常務理事は、シンポジウムをお互いに大切な関係にある日台間の懸念材料を払拭する機会とし、交流のさらなる発展を期して開いたと趣旨を述べてシンポジウムは始まった。

 基調講演は、「馬英九政権が目指す日台関係とは」と題し、台湾大学政治学部教授で国家安全会議諮問委員の楊永明氏。

 楊氏は、馬英九総統がいかに対日関係を重視しているかを日本訪問時のエピソードなどを紹介して強調、尖閣問題については平和的、法理的に解決すべきと述べた。日台関係の強化措置として、7月31日に外交部・経済部・交通部など主要閣僚が出席する「台日関係報告会議」を設置、馬英九総統に会議の結果を具体的な対日政策として報告し、関係省庁が政策として実施していくと述べた。この会議は今後2ヵ月に1回開いていくという。

 また、中国との関係は経済関係に重点を置いており、依然として中国の軍事力は台湾にとって最大の脅威であり、その関係改善は東アジアの繁栄と安定に有益であるとした。

 さらに、注目の日台関係については、日本との関係強化は台湾の最重要課題の一つであり、米英関係や日米関係と同様、その絆は外的要因に影響されないスペシャル・リレーションズ、特別な関係だと述べた。日米台の安全保障がもっとも大切であるとして、日米安保体制への支持を表明した。

 引き続き、楊永明氏とパネリストの岡崎久彦、黄文雄、櫻井よしこ、田久保忠衛、林建良の5氏による質疑応答が行われ、コーディネーターは水島総・日本文化チャンネル桜代表が務めた。

 この模様の一部は中央社や大紀元時報が記事にしているので、下記にご紹介するが、文字通り充実した質疑応答となった。米国の台湾への武器供与がストップしているのは中国の中止要請によることが明らかにされ、岡崎氏からは信頼関係を醸成するために事前の連絡体制をつくることが提案された。また林建良氏からは、国家公務員の訪台を課長職までしか認めない渡航制限を設けている日本政府に台湾政府が改善を求めるべきとの提言があった。

 閉会の挨拶は小田村四郎会長が述べ、盛会裡に終了した。
その後、会場を移して「真珠の間」において懇親会が開かれたが、司会予定だった本会理事の南丘喜八郎・月刊日本主幹が都合により急遽出られなくなったため、桜美林大学非常勤講師の多田恵理事が代って務めた。

 澤英武理事による開会の挨拶に続き、来賓として羅坤燦・台北駐日経済文化代表処代表代行、台湾で楊永明氏や馮寄台新代表と懇談してきたばかりの中津川博郷・前衆院議員、都議会民主党に日台議員連盟をつくって会長に就任した名取憲彦都議がそれぞれ挨拶、乾杯の発声は園部逸夫・台湾協会会長が行った。

 開宴後は、充実したシンポジウムを反映してそこかしこで歓談が続き、最後に宇都宮鐵彦理事が閉会の挨拶を述べ、そして永山英樹理事による万歳三唱をもって滞りなく終了した。

 なお、シンポジウムの内容は、まず日本文化チャンネル桜で放送され、また本会機関誌『日台共栄』や月刊「WiLL」誌にも掲載予定なので、詳しくはそれをご覧いただきたい。DVDも作成予定ですので、完成次第お知らせします。

 その他の報道等は本会メールマガジン『日台共栄』第863号をご覧下さい。

◆【李登輝元総統の沖縄訪問は無事に全行程を終了
        ご支援・ご協力いただきました方々に御礼申し上げます】

 訪日中の報道・記録などは現在も整理しながら順次HPに掲載中です。
 また、今回の訪日記録集出版も予定しておりますのでご期待下さい。李登輝元総統の足取りや豊富な写真については、本会HPもしくは本会特集ブログをご覧下さい。
◆【許文龍氏寄贈の”新井耕吉郎像”が日月潭にお目見え】

【日月潭のほとりに建つ、新井耕吉郎氏を偲ぶ記念碑。銅像が建立されれば、台湾の歴史を知る観光コースにもなりそうだ】


 八田與一をはじめ、日本時代の台湾に貢献した偉人の像を制作・寄贈している許文龍氏はこのほど、台湾紅茶産業の発展に貢献した群馬県利根村(現・同県沼田市)出身の技師、新井耕吉郎氏の銅像を制作したとの連絡が本会に入りました。

 10月24日に台湾中部の景勝地・日月潭ほとりにある台湾総督府中央研究所魚池紅茶試験支所(現・行政院農業委員會茶葉改良場魚池分場)で銅像の除幕式が行われるとのことです(南投県観光HPにも案内があります。また、新井耕吉郎氏の略歴はこちら)。

 台湾の名産品として真っ先に挙がる台湾茶(烏龍茶)ですが、紅茶の存在はそれほど広く知られていません。しかしながら、1926年の日本時代に台湾に赴任した新井技師は日月潭北部の盆地が紅茶の産地になると確信し、1936年に魚池紅茶試験支所(現・茶業改良場魚池分場)を設立し、その後もし所長を務めたそうです。24日には、遺族が日本からも駆けつけ、除幕式が行われるとのことです。日月潭には、新井技師の功績を称える記念碑は建立されていましたが、銅像が建立されるのはもちろん初めてのことです。

 また、許文龍氏は現在、日本時代の屏東県林辺渓に独創的な地下ダムを築き、今でも屏東の人々から慕われ尊敬されている、八田與一の先輩に当たる日本人技師・鳥居信平の胸像も制作中で、来年1月にお披露目との連絡が入っています。 
◆【千葉県支部が研修旅行で訪台中。李登輝元総統にも面会】

 本会千葉県支部は2日から、川村純彦支部長や金光俊典事務局長をはじめとする支部会員で研修旅行を実施し訪台中。3日午後には、李登輝元総統に面会し、一時間以上にわたって台湾の現状や展望、日台関係の未来についてお話しいただいた。
 李登輝元総統は、「沖縄では皆さんに大変お世話になりました」と切り出し、「台湾の現状は”五里霧中”。指導者であるはずの馬総統がおかしなことばかりやっているので、庶民は安心できない。このままでは台湾の未来は暗い。もう一段、台湾の民主化を推し進める必要がある」などと述べた。

 最後に川村支部長が、「現在の台湾において、また日台関係において、強いリーダーシップを発揮していただけるのは李登輝元総統を措いて他にいない。ぜひ頑張っていただきたい」と述べると、李元総統は「大丈夫かなぁ、私も年だからなぁ。でも、私は死ぬまで台湾のために働きますよ。それはお約束します」と答え、参加した会員から拍手を浴びた。

 一行は4日に台中へ移動し、許世楷・前駐日代表夫妻の台中定住を祝うパーティに参加する予定。
◆【国立台湾大学で李登輝元総統が日本人向けに講義】

 李登輝元総統は6日午前、国立台湾大学日本語学科と日本の旅行会社が共同で開催した「台湾大学シニアカレッジ」において「台湾と日本百年来の歴史及び今後の関係」と題する講義を行った。

 講義は午前10時10分から始まり、前半50分・後半50分と、大学の授業と同じ方式。会場には日本からの参加者30名、日本語学科の学生10数名が集まり、李氏の講義に耳を傾けた。

 講義では、日本と台湾の歴史から説き起こし、両国関係の重要性を強調。また、最近の台湾政情については「馬英九政府は急速に中国に対して傾斜している。例えば、台中直行のチャーター便を運行して中国からの観光客を増やそうとしているが、台湾にとって観光収入はGDPの2%に過ぎない。そんな付け焼刃で経済が回復するわけがない」と一刀両断。「台湾の民主化のためには、今一度、社会正義の実現が必要」と、一貫してぶれない姿勢を見せた。

 また最後に、日本語学科の学生に向け、「日本語を学ぶということは日本の文化を学ぶということだ。日本文化は世界においても類稀なる文化。高い精神性を備えた日本文化を学ばず、商売に使おうなどという気持ちでは日本語を学ぶ意味がない」と叱咤激励した。

 講義後は、花束を受け取り記念撮影に応えた後、李氏にとっても母校であり、教鞭をとったこともある台湾大学を後にした。
◆【新刊紹介 井上和彦『こんなに強い自衛隊 その秘密99』(双葉社)】

 日本文化チャンネル桜のキャスターでも知られるジャーナリストの井上和彦(いのうえ かずひこ)氏は、昨年初頭に世界屈指の質、錬度、整備能力を誇る「自衛隊」を正しく理解してもらいたいと『国防の真実−こんなに強い自衛隊』(双葉社)を出版、6万部を突破したという。
 本書はそれに加筆修正してバージョンアップしつつもコンパクト化し、自衛隊が世界トップクラスの軍隊であり、陸・海・空、それぞれの強さの秘密を知ってもらいたいという著者の熱意が全編にみなぎっている。
 前著に続き、日本を守り続けるF-15J戦闘機、イージス艦、90式戦車など自衛隊のハイテク兵器を写真や図解をもって紹介しつつ、自衛隊と皇室、自衛隊と靖国神社の関係についても触れる。
 自衛隊が中国の人民解放軍と戦ったらどうなるかというテーマは前著でも展開されたが、ここに台湾が出てくる。また「尖閣諸島が中国の領土になる日」という一項も設けられ、中国による「日本政府が対処し難い戦術で尖閣諸島を軍事占領する可能性」を指摘し、すべては「政治家の覚醒にあり」と迫っている。
 「自衛隊は軍隊なのか?」から「国防力向上のためには法改正が急務である!!」までの99項目はすべて1ページでまとめられ、井上国防史観全面展開の本書は、迫り来る「中国の危機」を防ぐためにも読んでおきたい一書だ。

■著者:井上和彦
■書名:『こんなに強い自衛隊 その秘密99』
■版元:双葉社
■体裁:B6判、並製、224頁
■定価:500円(税込)
■発行:平成20年9月21日
◆【11月9日(日)、愛知李登輝友の会が黄文雄氏を講師に秋季講演会】
    〜演題は「今後の日台関係とアジア情勢について」〜


 愛知県支部(重冨亮支部長)は平成18年(2006年)6月3日、全国11番目の支部として設立されました。
 設立総会では金美齢さんを講師に記念講演会を催し、以後、その年の11月には林建良氏を講師に秋季講演会、翌年5月には第1回台湾研修ツアー、7月には宮崎正弘氏の講演会、11月には許世楷・台湾駐日代表処代表を講師に秋季講演会、そして今年に入って6月には岐阜県支部と合同で第2回台湾研修ツアーを実施、7月6日には第3回総会とともに、設立3周年を記念して名古屋出身の作家の井沢元彦氏を講師に講演会を開催するなど、中部地区の要として精力的に活動しています。詳しくは支部ホームページをご覧ください。
 来る11月9日、本会常務理事で、精力的に台湾・中国関連の単行本を書き続ける黄文雄氏を講師に秋季講演会を開催します。愛知県の方はもとより、近隣の方もふるってご参加ください。→講演会詳細・お申込み方法はこちらから
◆【第10回・李登輝学校台湾研修団レポートを掲載

 10月10日から14日までの日程で開催された第10回・李登輝学校台湾研修団は、無事に全課程を終えて修了した。13日には、李登輝元総統の特別講義を受講。
 李元総統は、9月に発売されたばかりの『李登輝の実践哲学』(『李登輝の実践哲学』についてはこちら)を紹介しつつ、現在の台湾の政情と未来を語り、参加者は熱心に耳を傾けた。
 参加者の一人、杉本拓朗さん(神奈川県)に研修団レポートを綴っていただいた。

学生限定!台湾研修ツアー2008へのご案内】 〆切りました
  〜李登輝元総統の講義、台湾大学学生との交流会など台湾を学ぶ絶好のチャンス!〜


 第9回・李登輝学校(本年5月開催)参加者の一人、野村亨・慶應義塾大学総合政策学部教授が中心となり、11月20日〜23日の予定で学生を対象とした台湾研修ツアーを実施することとなりました。研修団終了後に野村教授から寄せられた、「この台湾という島国が置かれた状況・歴史的背景・人々の風俗・文化等について隣人である日本人として正しい知識をもつことが必要である」との提案を契機としており、若手の日台関係の人材、理解者を育てることを急務にしている本会青年部も後援いたします。

【主な研修内容】

◆台湾大学日本語学科の学生との交流会
  国立台湾大学の前身は、日本時代に設立された台北帝国大学。台湾最難関の大学として、多くのエリートを輩出する台大日本語学科の学生との交流を通し、両国の同世代の学生が何を考えているのか、お互いの意見交換を予定している。

◆李登輝先生 特別講義(元台湾総統、農業経済学者)

◆許世楷先生(前駐日代表・津田塾大学名誉教授)  「日台関係の過去・現在・将来」


◆マサ・トフォイ先生(タイヤル族民族議会議長)/野外研修(烏来)  「タイヤル族と日本」

※日程の詳細、お申込み方法についてはこちらのページをご覧ください。

◆【「台湾文学評論」(編集・発行人:張良澤教授)が許昭栄烈士を特集】


 
今年5月20日、高雄の許昭栄さん(台湾籍老兵協会理事長)が焼身自決されたことは未だ生々しい記憶です。

 許昭栄さんは、日本時代には自らも日本兵として戦地に赴き、終戦後は日本軍に協力した者として国民党政府から睨まれて中国戦線に投入されて苦難の道をたどった台湾人日本兵の補償に奔走し、戦地に倒れた英霊を慰霊するため台湾高雄市旗津(きしん)の「戦争と平和公園」内に「台湾無名戦士慰霊碑」など慰霊碑の建立に尽力されました。
 7月20日には許昭栄烈士追思会実行委員会の主催により、靖国会館にて追思会が斎行されましたが、このたび、台湾の真理大学・台湾文学資料館が10月15日付で発行した「台湾文学評論」(第8巻、第4号、編集・発行人:張良澤教授)が「許昭栄烈士紀念専輯」として追悼号を発行しています。

 追悼号は「台湾烈士 許昭栄先生遺言」にはじまり、余美智「断腸人在天涯」、周振英訳「給周振英先生的遺書」、周振英「慟哭!許昭栄先生」、周振英「許昭栄烈士的『戦争與和平紀念公園』的設立運動奮門史」、阮美[女朱]「我與生前的許昭栄」など多くの方々が執筆しています。日本人でご縁の深かった三宅清子、多山順一、平野久美子(「正論」9月号の転載)、杉山美也子などの方々も寄稿されています。改めて許昭栄烈士のご冥福をお祈り申し上げます。

 「台湾文学評論」についてのお問い合せや入手ご希望の方は下記へご連絡下さい。

■台湾文学評論(第8巻第4期)
721 台湾・台南県麻豆鎮北勢寮70之11號
真理大学麻豆校区 台湾文学資料館
TEL:06-570-3100(6161〜6163) FAX:06-570-0764
E-mail:kosaka0107@mail1.mt.au.edu.tw
URL:http://www.twlr.net

【12月7日(日)、第4回・台湾出身戦歿者慰霊祭を李登輝学校日本校友会が開催】
   〜記念講話:小田村四郎・日本李登輝友の会会長「台湾と靖国神社」〜


 ご高承のように、大東亜戦争には約20万名の台湾出身者が軍人・軍属として出征し、30,304名がその尊い命を日本国に捧げられました。現在、靖国神社にはその内の27,864名の方々がご祭神としてお祀りされ、朝に夕に神饌を供え、一日も欠かすことなく慰霊の誠が捧げられております。
 靖国神社では随時、戦友会やご遺族による慰霊祭が斎行されておりますが、これまで台湾出身戦歿者のご祭神に報恩感謝の誠を捧げる慰霊祭は斎行されていなかったことから、台湾の李登輝学校において李登輝先生の薫陶を受けた私ども李登輝学校日本校友会が中心となり、3年前の平成17年12月4日に戦後初の「台湾出身戦歿者慰霊祭」を催し、毎年12月に催してまいりました。
 つきましては、本年も引き続き「台湾出身戦歿者慰霊祭」を斎行し、また今後の日台共栄を語り合う場といたしたく、ここに謹んでご案内申し上げます。
 年末ご多忙のこととは存じますが、下記のような次第で執り行いますので、日台の友人知人の方をお誘い合わせの上ご参列くださいますようお願い申し上げます。

■期日  平成20年12月7日(日)午後2時15分 靖国神社・参集殿に集合

■会場  靖国神社本殿 午後2時40分 昇殿参拝・慰霊祭

      【交通】JR中央線・総武線:市ヶ谷駅、飯田橋駅(東口)徒歩13分
          地下鉄:半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅 徒歩8分
          都営新宿線 市ヶ谷駅(A4出口) 徒歩10分
          有楽町線・南北線 市ヶ谷駅(出口1=A-1)徒歩10分

※ 慰霊祭後、靖国会館2階「田安・玉垣の間」にて記念の講話と懇親会を開催いたします。

記念講話 15:00〜15:30 小田村四郎・日本李登輝友の会会長「台湾と靖国神社」

懇 親 会 15:30〜16:30

■参加費  3,000円(初穂料含む、参拝のみ参加の場合は1,000円)

■申込み  

・ インターネット上からお申し込みが可能です。こちらから。


・FAX・メールでのお申し込みも承ります。
「お名前、お電話番号、慰霊祭および懇親会への出欠の旨をご記入の上、下記の李登輝学校日本校友会まで。

FAX: 03-5211-8810 E-mail:info@ritouki.jp

■締切  12月4日(木)

■主催・お問い合せ  李登輝学校日本校友会(日本李登輝友の会内)

■後援  日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン『台湾の声』、台湾独立建国連盟日本本部、在日台湾同郷会、怡友会、日本台湾医師連合

【12月7日(日)、福岡李登輝友の会と台湾研究会が鐘紹雄氏講演会<福岡>】
       〜演題は「私は15年、蒋介石の囚われ人だった−台湾日本語族の証言」〜


 今年最後の例会は、台湾日本語族 鐘紹雄(しょう しょうゆう)さんの講演会です!
 当会主催の台湾旅行の時しばしばお世話いただいている鐘紹雄さんが、12月4日、西南学院大学法学部での講演のために来福されます。同大学では法学部の学生に、「蒋介石政権下の台湾における人権侵害の実態と不撓不屈の精神」というテーマで講演されることになっていますが、得がたい機会ですので、台湾研究会の第31回例会を兼ねた講演会を、福岡李登輝友の会と共催で下記のように開催いたします。

●演 題:『私は15年、蒋介石の囚われ人だった−台湾日本語族の証言』

●講 師:鐘紹雄氏(綜合服務中心代表 元中国地質大學副教授)

●主 催:台湾研究会・福岡李登輝友の会

●期 日:2008年12月7日(日)午後1時〜5時

●会 場:ふくふくプラザ(福岡市市民福祉プラザ)5階視聴覚室

福岡市中央区荒戸3丁目3−39 電話092-731-2958

※地下鉄「唐人駅」下車 4番出口、黒門川通り左折→3つ目の信号右折→九州  女子高前、徒歩約7分。

講師の鐘紹雄さん、当会主催の台湾旅行では、いつもボランティアあるいはツアーガイドとして同行いただいているので、ご存じの方も多いと思いますが、1929年生まれの79歳という高齢者ながら、未だカクシャクとしてバリバリの現役、のみならず台湾独立運動の闘士です。また鐘さんは、かつて蒋介石の政治犯として15年間火焼島での獄中生活を強いられながら絶望することなく監視の目を盗んで勉学に励み、出獄後はアメリカンスクールで英語を学び、渡米して鉱石・宝石学を独学で修得、たまたま現地の新聞に掲載された宝石に関する論文が中国政府要人の目に留まって、1983年北京の中国地質大學に副教授として招かれる等波乱万丈の人生経験の持ち主です。

鐘さんの生き方、そしてますます盛んな不屈の精神力と闘志、国の将来を想う心は、泰平の時代に生き安逸を貪ってきた私たちに多くのことを教え、そして叱咤し激励してくれることと思います。会員以外の方の参加もOKです。ご友人などお誘い併せの上、是非ともご参加いただきます様お願い申し上げます。
なお、当日6時半頃から赤坂辺りで忘年会を兼ねた鐘さんの歓迎夕食会を催します。会費は6000円。お申し込みの方には、追って会場をご連絡します。

■問い合わせ・連絡先
台湾研究会・日本李登輝友の会福岡県支部
(顧問:張国興、会長:大矢野栄次、事務局長:永嶋直之)

〒819-0013 福岡市西区愛宕浜2丁目1-11-307号 クレアコースト一番館
2-1-11-307 Atagohama Nishi-ku Fukuoka-City,Japan

TEL&FAX:092-885-7145 Mobil:080-5602-1586 E-mail:ntwsasia@nifty.com

◆【12月14日(日)、岐阜李登輝友の会が林建良氏を講師に日台新時代フォーラム】
    〜演題は「日本よ、こんな中国とつきあえるか?」〜

 岐阜県支部(村上俊英支部長)は本年4月26日、本会17番目の支部として設立されました。設立総会には野田聖子・衆院議員や重冨亮・愛知県支部長なども駆けつけ、金美齢先生による「日本再生への提言」と題する記念講演会が催され、会場は東京や京都、大阪など遠方からも駆けつけた参加者であふれ、キャパをオーバーする約300人が参加しました(その模様は支部ホームページ参照)。
 その後、愛知県支部と合同で6月13日から16日まで3泊4日の日程で「台湾研修ツアー」を実施、そして今般12月14日、講演会を開催します。講師は本会常務理事でメルマガ「台湾の声」編集長の林建良氏。
 当日は、産経新聞台北支局長だった杉江弘充氏や本部から柚原事務局長なども参加する予定です。ふるってご参加ください。 →講演会詳細・お申込み方法はこちらから

◆【12月14日(日)、本会青森県支部が永山英樹氏を講師に特別講演会&忘年会】
     〜演題は「知られざる『友邦』台湾と東アジアの新情勢〜

 日本李登輝友の会は、台湾の李登輝元総統が唱える「日台運命共同体」理念に呼応し、日台関係を強化するために様々な親善交流活動を行っておりますが、その青森県支部である私たち青森李登輝友の会も設立から3年目に入り、さらに活動を充実させているところです。
 そこで来る12月14日(日)、講演会と忘年会を開催し、日台交流にご関心のある県下および近県の方々と懇親を深めたく存じます。当日はどなたでもご参加いただけますので、是非お誘いあわせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。

【講師】永山英樹氏(台湾研究フォーラム会長、日本李登輝友の会理事)
【日時】 平成20年12月14日(日)14時開場
【場所】アラスカホテル
青森市新町1-11-22(JR青森駅より徒歩5分)

※お申込み方法など詳細はこちら

◆【<外登証> 森英介法相に小田村四郎会長が「国籍是正」を要請】

 去る10月16日、本会の小田村四郎会長が森英介法務大臣に「在日台湾人外登証の国籍是正に関する要請書」を送達しました。
 本会は在日台湾人の外国人登録証明書の国籍欄が「中国」とされていることに対し、これまで法務省に「台湾」への訂正を要請し続けており、麻生内閣で法務大臣に就任した森英介大臣にも要請したものです。

 森英介法相は千葉県(第11区)選出の6期。麻生派に所属(事務総長)、日華議員懇談会のメンバーでもあります。
 また、森法相が千葉県選出であることから、本会の千葉県支部(川村純彦支部長)も地元の森英介事務所に18日付で要請書を送付しております。

 森法相はまた、千葉県畜産協会会長、両総土地改良区理事長、千葉県森林組合連合会会長、玉川学園評議員、国際武道大学理事評議員、日蓮宗全国檀信徒協議会常任委員なども務めていますので、これに関係している方でこの趣旨にご賛同いただける方は、ぜひご意見・ご要望を森英介法相までお届けいただきますようお願いします。【本会事務局長 柚原 正敬】


法務省
〒100-8977 東京都千代田区霞ヶ関1-1-1
TEL:03-3580-4111 FAX:03-3592-7393
E-mail:webmaster@moj.go.jp(御意見等の専用メールアドレス)


■森英介法相・議員会館事務所
〒100-8981 東京都永田町2-2-1 衆議院第一議員会館712号
TEL:03-3508-7162 FAX:03-3592-9036


森英介事務所
〒297-0016 千葉県茂原市木崎284-10
TEL:0475-26-0200 FAX:0475-26-0201
E-mail:eisuke-mori@kdkaso.co.jp


 【在日台湾人外登証の国籍是正に関する要請書】

 貴省入国管理局の内規(外国人登録事務取扱要領)により、外国人登録における在日台湾人の国籍は「台湾」ではなく、在日中国人と同様「中国」となっており、中華人民共和国国民として扱っている。そのため在日台湾人に交付する「外国人登録証明書」の国籍表記は「中国」であり、その結果、学校、職場、日常社会において中国国民と誤解されるなど、さまざまな障害に直面している。

 そもそも外国人登録の目的は「外国人の居住関係及び身分関係を明確ならしめ、もって公正な管理に資する」(外国人登録法第一条)ことにある。よってこのような身分関係を不明確にする措置は、明らかに同法違反であるとともに、同法の「公正な管理」の原則に反し、在日台湾人に不公平な精神的差別をもたらすものだ。

 ところが、貴省が作成した人権擁護法案では、「台湾人の外国人登録に『中国』と記載する行為が人権侵害であるとする申告」の場合は調査を開始しない類例の一つとして挙げられた事実があるなど、貴省が加害者たる入国管理局の保護を図ろうとしているかに見える。

 日本政府は台湾を中華人民共和国の領土とは認めておらず、台湾国民を中国国民と同一国民とするのは大きな誤りだ。

 よって本会は貴省に対し、在日台湾人の国籍を「台湾」とするよう、速やかに訂正を行うよう要請する。                       以上


                                               平成二十年十月十六日
                                               日本李登輝友の会会長 小田村 四郎
                                               法務大臣 森英介殿

※原文は縦書きです。

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 【在日台湾人の外国人登録証明書記入国籍の是正について(要請)】

 謹啓 秋冷の候、閣下には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 私共は、日本李登輝友の会の千葉県支部として平成18年9月の設立以来、日本と台湾の友好関係促進のために活動を続けている団体でございます。
まず、千葉県民としまして、閣下のこの度の法務大臣ご就任に衷心よりお祝い申し上げます。

 さて、我国と台湾の間には国交はないものの、近年、観光客に対するノービザ措置の導入、運転免許証の相互承認の実施などの措置と相俟って、民間レベルの交流は拡大の一途を辿っており慶賀に絶えません。

 ところがこれまでの活動を通じて、我国では在日台湾人の外国人登録証明書の国籍欄が「中国」とされていることも判明致しました。

 この問題に関しては、これまで法務省に対し「台湾」と記入できるよう度重なる要望がなされてきたと承知しておりますが、未だに訂正されることなく我国では台湾人の国籍は「中国」とされたまま、中華人民共和国国民として扱われているというのが現状であります。

 ご高承のとおり日本政府は台湾を中華人民共和国の領土とは認めておりません。更にこのことは、「外国人の居住関係及び身分関係を明確ならしめ、もつて公正な管理に資する」と定められた外国人登録法の目的に違反するだけでなく、在日台湾人に不公平な精神的差別をもたらすものとなっております。
つきましては、在日台湾人の国籍を「台湾」と記入できるよう貴省入国管理局の内規(外国人登録事務取扱要領)を改定下さるよう謹んでお願い申し上げます。

 閣下には日華議員懇談会のメンバーとして日台関係にも深い御理解を頂いていると仄聞していることもありまして、法務大臣に就任されましたこの機会に、初めてにも拘らず本要請状を差上げることに致しました。

 失礼の段何卒御寛容の程お願い申し上げます。
 末筆ながら、閣下の益々のご活躍をご健勝と祈念致します。 謹白

    日本李登輝友の会千葉県支部事務局


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◆【今年もやってきました! 日本李登輝友の会「平成20年 日台共栄の夕べ」のご案内】

 李登輝元総統が沖縄を訪問された今年、本会は歓迎活動や李登輝学校研修団の派遣などさまざまな交流活動に取り組んで参りました。そこで、この1年を振り返ってさらなる飛躍を期し、本年も恒例の「日台共栄の夕べ」を開催いたします。

 第1部は、本年、『新脱亜論』や岡崎久彦・本会副会長との共著『中国は歴史に復讐される』を上梓し、日本にアジア戦略の変更を迫り、中国の台湾統合に異を唱える拓殖大学学長の渡辺利夫先生の講演会と、映画「逍遥日記」のダイジェスト版の上映と酒井充子監督のお話。第2部の「大忘年会」では日台交流に尽力される各界の方々からのスピーチや、すてきな台湾グッツが当たる例年大好評の「お楽しみ抽選会」も行います。

 会員以外の方でも台湾にご縁のある方々ならどなたでも歓迎です。ご参加の方は準備の都合上、FAXかメールにて事前にお申し込みください。
 詳細・お申込みはこちらから。ホームページのお申込フォームからお手軽にお申込み可能です。

◆【沖縄県支部設立準備委員会が発足、掲示板も設置】

 9月に李登輝元総統が沖縄を訪問された際、積極的に歓迎体制を整えていただいた方々を中心に支部設立の動きが出てきて、10月26日、本部事務局の片木裕一・事務局次長と薛格芳・青年部長の両理事が出向、那覇市内で設立準備委員会を開催しました。

 準備委員長には田中澄一氏が就任、来年早々にも設立を進めることになりましたが、そこで早速、会員間のコミュニケーションや親睦をはかるべく10月28日に「掲示板」を設置。「一言書き込み願えれば安心します。足跡ぺったんでも、けっこうです、よろしく」とのことですので、他県の方も、ぜひ応援してあげて下さい。

 なお、今年は4月に岐阜県支部(村上俊英支部長)、5月に福井県支部(白崎一衛支部長)、8月に滋賀県支部(竹市敬二支部長)の3支部が設立され、沖縄に支部が設立すると20番目となります。

日本李登輝友の会沖縄県支部準備の掲示板はこちらから

◆【機関誌『日台共栄』11月号(第22号)を発行


 お待たせをいたしましたが、機関誌『日台共栄』11月号(11月1日付、第22号)を発行いたしました。本会会員にはすでに発送しています。
 今号は、初めて沖縄を訪問した李登輝元総統の講演要録「学問のすゝめと日本文化の特徴」、他では決して見られない早川理事による訪沖詳細レポート、「尖閣発言」の意義、李登輝学校日本校友会主催による歓迎会の模様など、ご訪沖に絡んだ記事をはじめ、多田理事によるシンポジウム「どうなる日台関係!」の詳細レポートなど盛りだくさんです。

 尖閣問題では永山理事が馬英九氏の論拠を論駁、住民票問題では柚原常務理事が戸籍事務に関する新事実を明らかにしつつ、小田村四郎会長が森英介法相に送った「在日台湾人外登証の国籍是正に関する要請書」の全文を紹介しています。11月号の目次は下記の通りです。本会HPでは、下記目次の中の※印のついた記事をご覧になることができます。

 なお、機関誌『日台共栄』は会員対象の雑誌です。購読をご希望の方はご入会をお願いします。こちらの「ご入会申し込みフォーム」から簡単にお手続き可能です。


<機関誌『日台共栄』11月号 目次>


巻頭言:李登輝氏来日―「尖閣発言」に学ぶべきもの●本誌編集部
台湾と私(22) 鳥居信平という郷土の偉人●山本 貴史※
学問のすゝめと日本文化の特徴●李 登輝
沖縄訪問レポート・初の沖縄訪問は大成功●早川友久※
シンポジウム「どうなる日台関係!」を開催●多田 恵
ここまで深刻な尖閣問題●永山 英樹※
全国で進む住民票正名●柚原正敬※
長崎県の媚中知事が台湾を侮辱●本誌編集部
台北で台湾李友会世界大会が開催●本誌編集部
支部だより 各地から─千葉・滋賀・愛知・岐阜・沖縄
日台交流日録(21)●古市利雄※
日台が新代表に交替●本誌編集部
李登輝学校研修団出身の市長二人が誕生●本誌編集部
編集後記
日台共栄写真館 9月22日 沖縄で李登輝元総統歓迎会

【李登輝元総統、拓殖大学の校友大会で特別講演】

 台湾協会学校が前身の拓殖大学は、23日午後、台北市の自由広場でアジア・ヨーロッパ地区の校友大会を開催した。2000年12月、当時の小田村四郎総長(現・本会会長)から名誉博士号を贈られている李登輝元総統も出席されて特別講演を行い、「台湾との関わりが深い拓殖大学が日台関係で担う役割にますます期待している」などと述べた。 
◆【李登輝学校・日台学生交流団が無事に修了】

 20日から台湾を訪問中の学生を中心とした日台学生交流団(本会青年部後援)は、李登輝元総統の特別講義、台湾大学生との交流、台湾中部の野外修、「台湾歌壇」(蔡焜燦会長)への参加など、多彩な研修を無事に修了し、23日午後帰国しました。

【李登輝元総統の特別講義を終えて(淡水・群策会オフィス)】


【学生相手に丁々発止の蔡焜燦先生(台湾歌壇にて)】


【日本語族のお年寄りと話が弾む】
◆【李登輝元総統が野草苺の学生を激励】

 6日昼、李登輝元総統は自由広場を訪れ、馬政権の対中過剰傾斜に抗議して座り込みを続ける学生運動「野草苺」の参加者たちを激励した。
 学生側の代表によると、李元総統は事前の連絡なく突然訪れたとのこと。李元総統はマイクを握り、学生たちの運動を「全面的に支援する」と発言、「寒さに気をつけるように」と学生を気遣った。「野草苺」は7日、台北市内でデモを予定しているが、道路申請が警察側によって拒否され、台湾教授協会も「言論の自由の崩壊」と危機感を強めている。李元総統も「できる限りのことをする」と応援する姿勢を見せた。

 18年前(1990年)、李登輝氏が現役の総統時代にも、民主化の促進を求めた学生たちが、当時の中正紀念堂で座り込みやでもを行ったことがあった。李氏は中正紀念堂に学生たちを訪問して耳を傾けたり、学生代表を総統府に招いて意見を交換したりと決して学生たちの声を蔑ろにしなかった(『李登輝実録』中嶋嶺雄/産経新聞出版・『虎口の総統李登輝とその妻』上坂冬子/文芸春秋:参照)。
 馬総統は総統府から徒歩5分の自由広場に足を運ぶことはなく、学生たちの行動に対して一向に反応さえ見せない。学生たちの声は馬総統に届くのか、はたまた耳に念仏か。

【台北で天皇誕生日祝賀会を挙行。李登輝元総統も御来臨】

 日台断交後、平成15年(2003年)から再開された天皇誕生日祝賀レセプションが、17日夜、台北市内の国賓大飯店で開催された。23日は、台湾では休日ではなく、年の瀬も押し迫ることから例年通り、前倒しで行われたもの。
 午後6時から始まった祝賀レセプションには李登輝元総統をはじめ、欧鴻錬・外交部長、陳鴻基・亜東関係協会会長、羅福全・元駐日代表、許世楷・前駐日代表ら台湾側の要人も多数出席され、昨年を凌ぐ約700名が参加する盛会となった。会場入口に設けられた受付の周囲は台湾の政界、財界から贈られた花で満杯となり、花に埋もれるかのよう。
 齊藤正樹・日本交流協会台北事務所ご夫妻は、ホテル玄関前で李登輝元総統を出迎え、車から降りた李元総統は「おめでとうございます」と祝意を述べた。

【李登輝元総統と齊藤正樹・交流協会台北事務所長(左)】



【齊藤所長が祝詞を述べる際には、天皇皇后両陛下の御真影が飾られた壇上に対峙し、直立不動でじっと耳を傾けていた】



【天皇誕生日の祝詞と、出席者への感謝を述べる齊藤所長】


 国歌斉唱から始まった式典で、齊藤所長は最初と最後の挨拶を台湾語で行い、台湾側の参加者からは歓声と拍手が送られた。挨拶の要旨は下記のとおり。
 「40年前、外務省の語学研修生として2年を過ごした当時の台湾と現在を比べると、経済の発展はいうまでもなく、自由や民主の点で台湾が劇的な進歩を遂げたことを感じます。我が国は今後も、各方面で台湾が発展していくことを希望しております。(中略)
私は、今後の日台関係を更に発展させるために特に重要な点が二つあると考えています。
 まず、様々な交流活動を通じて、日台間の相互理解をより一層深いものとしていかなくてはなりません。特に、次代を担う若者たちの交流を一層盛んにする努力が必要と考えます。
 次に、日台双方の当局で問題を解決するに十分な能力を備えなければなりません。いくら日台関係が良好といっても、時には問題の発生が避けられないこともあります。
今年6月に発生した連合号事件をご記憶の方も多いかと思います。今後は、双方の当局が意思の疎通を図り、更なる信頼関係の強化に努め、協力してお互いにとってより良い方法を模索し、問題が発生しないように予防していく努力が必要です。
それでも問題が発生してしまった場合には、その余波を最小限に喰いとめ、理性的な問題解決を図ることが最も大切だと考えております。
 長年、日台間の懸案事項となっている漁業権の問題についても、ただいま申し上げたような精神を以て努力していけば、双方にとって必ずや良い結果を生むことと信じております。(後略)」

 続いて、来賓の欧鴻錬・外交部長が祝辞を述べた。
 「新政権が発足してから、日台間には若干の問題も発生したが、幸い双方の政府が冷静に対応したことにより、迅速に解決することができた。ご尽力いただいた齊藤大使をはじめとする外交官の皆様に特に感謝申し上げる次第。
 新政権は従来通り、日本と台湾は特別なパートナーシップの関係であると認識しております。台湾人観光客のノービザ制度や自動車免許の相互承認などにより、日台間の往来は年間250万人を超すほどになっている。今後もますます両国の関係が緊密になるよう努力していきたい。」

 レセプションの途中には、台湾映画史上、空前の大ヒットとなった『海角七号』に主演した田中千絵さんも駆けつけ花を添えた。李登輝元総統も立ち上がって孫娘のような田中さんと握手し、記念写真に納まった。

◆【台湾歌壇、創立40周年を祝う】

 本会HPでも折にふれて紹介してきた、台湾の日本語族でつくる短歌のつどい「台湾歌壇」が19日、創立から40周年を迎え、台北市内のホテルで記念式典が開かれた。
 国民党独裁統治下の1968年、孤蓬万里の名で知られる呉建堂氏によって設立された当時の名称は「台北歌壇」。白色恐怖が吹き荒ぶ時代に「台湾」の名を冠することなど不可能な時代だった。呉氏の遺志を継いで「台湾歌壇」に正名されたのは2003年のことだという。
 会員のほとんどは、日本時代の台湾に生を受けた日本語族で、日本では近頃耳にしなくなった美しい日本語がそこかしこから聞こえてくる。

【創立40周年記念特集の歌集を手に挨拶する蔡焜燦・現代表】


 式典には齊藤正樹・日本交流協会台北事務所長や羅福全・元駐日代表ご夫妻、許文龍氏(元総統府資政、奇美電子創設者)、呉阿明氏(自由時報発行人)ら、錚々たる顔ぶれがお祝いに駆けつけた。
 祝辞の後、自前の楽団を引き連れて台南から駆け付けた許文龍氏が自らヴィオラを操り、会場に集った100人以上の会員とともに「ふるさと」「赤とんぼ」「二人は若い」「青い山脈」「リンゴの歌」など、懐かしの童謡や流行歌を歌って大いに盛り上がった。会員諸氏が次々と前に出て十八番を披露すると、羅福全氏や創立者の呉建堂氏とは幼馴染だったという呉阿明氏も、蔡代表から指名され檀上で歌声を披露した。

【姿勢もピンとしていれば、歌声もまだまだ若い】



【ヴィオラとギターを披露する許文龍氏。両方とも玄人はだし】



 
【台湾でお祝いに出される土でニワトリをかたどった料理。ハンマーで首のところをたたき割り、中で蒸された鶏肉を食すという。代表してハンマーを握ったのは齊藤正樹・交流協会台北事務所長】



 あっという間に楽しい歌の1時間は終わり、続いて昼食会。ここでも、会員諸氏がハーモニカを披露したり、許文龍氏がギターで伴奏をつけたりと賑やかな会は止まることを知らず、名残惜しくも盛会裏にお開きとなった。

【1・18「台湾正名」決起集会のご案内 台湾人の外登証国籍を「台湾」に!】
       〜インターネットでのお申込みはこちらから
   

 法務省入国管理局は在日台湾人に対し、外国人登録における国籍を、在日中国人と同様に「中国」とし、中国国民という誤った法的身分を押し付けている。これは台湾人にとっては祖国を否定されることに等しく、尊厳と人権を著しく損なうものだ。日本人にとっても、中国側の台湾侵略の野心に基づく「台湾は中国の一部」との宣伝を法務省が受け入れているという看過できない事態である。
 そうしたなかで、台湾人の国籍を正しく「中国」から「台湾」に改めることを求める言論活動や全国署名活動が開始された。そこでこの運動をさらに強化すべく、下記の要領で決起集会を開催する。
 これは中国膨張主義による「中国は一つ」との宣伝を根底から否定するための日本で初めての全国運動であり、大勢の人が参加するよう訴えたい。(日本李登輝友の会・台湾研究フォーラム・メールマガジン「台湾の声」 )

 ご参列いただける方は、インターネット上からお申込みいただくか、「ご氏名・連絡先電話番号・昇殿参拝祭へのご出欠・懇親会へのご出欠」の旨を明記のうえ、本会事務局までFAXもしくはメールにてお申し込み下さい。


■日時 平成21年1月18日(日)午後2時〜4時30分
※集会前に靖国神社への昇殿参拝を行って日台英霊のご加護を希いますので、午後1時15分、参集殿にご集合ください。玉串料として1,000円を申し受けます。

■会場 靖国会館 2階 偕行の間(靖国神社境内、遊就館隣) 東京都千代田区九段北3-1-1 (TEL 03-3261-8326)

■参加費 無料

■プログラム

第1部 集会
1)外国人登録問題の経緯と問題点     柚原正敬(日本李登輝友の会事務局長)
2)在日台湾人から見た外国人登録問題   林 建良(メルマガ「台湾の声」編集長)
3)外国人登録訂正要求運動の意義と目的 永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
4)識者や全国の運動リーダーによるアピール
5)決議文の採択

第2部 新年会(参加費:2,000円)
午後3時30分〜4時30分、同会場で、新年における運動の拡大を誓いつつ。


■主催 日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」

■申込み・問合せ 日本李登輝友の会・台湾正名推進本部

TEL:03-5211-8838  FAX:03-5211-8810 E-mail:info@ritouki.jp

【昨年、青年部講演会に出演した2人が大躍進!!】
   〜アミ族出身の歌手・スミンが金馬最優秀新人賞を獲得〜
     〜青木由香さんは8日からテレビ番組「青木由香の台湾一人観光局」スタート〜

 昨年6月、本会青年部では、台湾の魅力をもっともっと日本の若い人たちに知ってもらいたいと思い、台湾で活躍中のベストセラー作家・青木由香さんとロックバンドで活躍するかたわら、原住民アミ族の文化や音楽を広める活動を行っている姜聖民さん(愛称スミン)を招いて講演会を行いました。
 そのお二人が、近ごろ台湾でますますブレイク。
 まず、12月に行われた台湾映画界のアカデミー賞ともいうべき金馬賞の発表が行われ、最優秀新人賞にスミンが選ばれたのだ。当日、スミンは自らのルーツであるアミ族の衣装をまとって会場入り。賞獲得が告げられ、檀上に挨拶に立ったスミンは歓喜の涙にむせびながらも、最後にはアミ族の言葉で家族や友人たちへ感謝の言葉を贈った。スミンからは、本会青年部に特別にメッセージが届けられたので下記に紹介したい。

 「今回の受賞をとても嬉しく、栄誉に思います。今年(2008年)は、日本でツアーライブを行い、多くの人たちと知り合いました。僕の歌を聴きに来てくれたたくさんの人たちに感謝しています。
 僕がハマり、愛していることは、創作すること、音楽、手で何かを作り出すこと、そして原住民の文化。この金馬賞の受賞は、僕の生活の中の一つのエピソードにすぎないけど、チャンスを見つけてまた日本へ出かけ、日本の皆さんともう一度会って喜びを分かち合えたらうれしいなと思っています。」

 昨年の講演会では澄み切った歌声と色彩鮮やかなアミ族文化を紹介してくれたスミンに、本会青年部からも心からお喜びを申し上げます。これからもぜひ、台湾の原住民文化を知ってもらうために頑張ってください。


 また、台湾で『奇怪ねー』『麻煩ねー』など、「台湾人のための日本人取扱説明書」を出版し、一躍ベストセラー作家となった青木由香さんがついにテレビ番組に進出する。番組は台湾の日本専門チャンネル「JET日本台」で始まるもので、タイトルはそのものズバリ「台湾一人観光局」。毎週木曜日夜9時からの放送で、青木さんが台湾を所狭しと駆け回る。また、「日本商品警察」と題して、ニセ日本商品を”摘発”するコーナーも。台湾には日本からの商品があふれているが、中には日本商品をマネたものの、ちょっとおかしなネーミングだったり説明書きだったり。そんな面白い”ニセ”日本商品を探す。
 残念ながら日本では視聴できないが、台湾を訪れた際にはぜひご覧になってはいかが?

<外登証正名>新宿駅頭における街頭署名へのご協力ありがとうございました】
  
※上記左が問題の外国人登録証。国籍欄の記載が「中国」になっている。右は運転免許証、こちらも国籍が「中国」だ。【クリックすると拡大します】


 12月6日、本会の台湾正名推進本部と台湾研究フォーラム、メルマガ「台湾の声」の3つの団体は、午後1時半から5時近くまで、新宿駅西口などで外国人登録証明書(外登証)や運転免許証の国籍欄の記載を「中国」ではなく「台湾」へ修正するよう求める街頭署名活動を行いました。

 この署名活動にはわざわざ台湾から駆けつけていただいた方や、福井李登輝友の会の白崎一衛支部長、岐阜李登輝友の会の村上俊英支部長、李登輝学校研修団の卒業生なども駆けつけていただき、総勢20名ほどとなりました。

 日本李登輝友の会や台湾研究フォーラムの会旗が立つ中に、「台湾は中国じゃない!台湾正名運動」の幟や「許さない! 法務省入国管理局の横暴! 在日台湾人に『中国』国籍を押し付けるな!台湾正名運動」と大書した横断幕が一際人目を惹いていました。

 台湾研究フォーラムの永山英樹会長がメガホンを使って第一声を挙げるとともに、チラシ配布を開始。年の瀬の雰囲気が漂う年末とあって、駅頭を足早に通り過ぎる人々の足を止めて署名にご協力いただくのはなかなか難しいものがありましたが、メガホンからの訴えに足を止めて聞き入ってくれる人も結構いて、署名も徐々に集まり始めました。

 驚いたというより感激したのは、日本に留学している2人の女学生が署名をするや、チラシ配布もお手伝いしたいと申し出てくれたことです。

 メガホンでの訴えは、永山会長から柚原正敬・本会事務局長、飯田孝一・李登輝学校研修団1期生、杉本拓朗・同9期生、古市利雄・台湾研究フォーラム事務局長などが次々と交替で行いましたが、それぞれに自分の言葉で切々と外登証問題を訴えかける姿は、道行く人々に新鮮に映ったようです。

 また、署名活動には、林建良・メルマガ「台湾の声」編集長の外登証と運転免許証をA3判に拡大したパネルも用意し、それぞれ手に掲げていたのですが「これが外登証ですか、初めて見ました。これはひどいですね。頑張ってください」と声を掛けて署名していかれる方が少なくなかったことも印象的でした。

 署名活動は1月20日まで行いますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。(台湾正名運動本部)


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